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01.29
友亀「(ストレート主体が一番だな…。そう考えると府中先輩のリードはよっぽど良いのだろうな。しっかりしなきゃ、俺。)」
 七番の但馬が右バッターボックスに入る。構えがどっしりとしていていつきても打てるという体制に入っている。このバッターは強い。気合を入れていかなければ…。
由紀「大丈夫、ストレートなら抑えられる。」
 私は大きく腕を上げてキャッチャーミットめがけて自分のグローブで目印をつけるようにして…そこに向けて!
 シュッ!
シュゴオオオオオ ブン! バシーーン!
 ストライクワン!
理嗚「(うおっ、これは…ストレートは打てねえわ。)」
 思い切りの良いストレートが決まった。ここに投げれば絶対に打たれない。私のストレートは…。変わった!
 シュゴーーーー バシューーン!
 ストライクツー!
瞳「すごいね。」
真希「どしたの?」
瞳「亜弓の成長がすごいの。」
優衣「亜弓ってこの前あんな感じだったっけ?」
香澄「ちゃうちゃう。」
久美「すごいよね…。」
美和「なんというか、ねぇ。」
萌「まるで別人みたいにすごい人になってるね。」
 バシーーン!!
 ストライクバッターアウト!
友亀「しゃあ!」
亜弓「ふぅ。」
由紀「ナイスピッチング!」
 私はゆっくりとベンチに戻るとき、ちょっとガッツポーズをとった。ストレートの勢いが増しているのが、投げている自分が実感できたことが嬉しかった。こんな気分で投げれるのは初めてかもしれない。
友亀「すまない。アレは俺のリードミスだ。」
亜弓「大丈夫、きっと援護点をとってくれるはずだから。」
日下部「そうだ、お前の武器はストレートだから思いっきり投げるのが一番だ。時には変化球も必要だが、ストレートは主体として攻めていけ。わかったな。」
亜弓「はいっ!」
池之宮「大丈夫、俺が点取ってくるから。」
亜弓「ありがとう。」
 私はベンチに座って汗をタオルで拭いた。横から手が伸びてきた。三由先輩がスポーツドリンクを差し出してくれた。
三由「おつかれ。水分補給はしっかりね。」
亜弓「ありがとう。」
 とにかく次は池之宮からの打撃。ここからおいかけていきたい。
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