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01.13
「なんだ…これは?」
 俺はまじまじと張り紙を見た。仕事の手伝い? 一体何のことなんだろう。しかしそれは何のことだったのかはすぐにわかった。
「これって…さっきの怪物を捕まえていた人たちのことじゃない?」
 カリーネが俺よりも早く口にだした。そうだ、きっとそうに違いない。でも一つ疑問に思った。べつに大きい宿でもないしギルドがありそうな雰囲気もない。建て看板ぐらいあるはずだと思ってまわりを見渡したが、あるのはこの目の前にある張り紙だけだった。
「でもさ…本当にここでやってるのか?」
 俺とカリーネは見合わせて首をかしげた。しかし本当にここがギルドなら怪物に関しての情報はたくさんあるはずだ。それに俺たちが捜し求めているものが見つかるかもしれないじゃないか。これは良いものを見つけたかもしれない。その前にまず宿だ宿。
 カランカラン
 俺がドアを開けると低く渋いベルの音がなった。カウンター越しに紙に何か書いている白ヒゲをはやしたおじいさんと、若々しい女性が立っていた。
「いらっしゃいませ。」
 女性が丁寧な挨拶をした。俺は係の人かなと思い、女性の前に移動した。カウンターの上には宿泊内容が記入されていた。
「すみません。二人ご一泊予定なのですが。」
「お二人様ご一泊ですね。部屋はどちらになさいますか。ただ今この三つのお部屋が空いております。」
 俺はそのまま手続きを行った。部屋は日当たりの良い、202号室を選択した。間取りをみるだけでもなかなかの広い部屋だと思った。そして手続きを終えるとお金を出した。契約が終わると俺は先ほどのギルドに関しての話題を持ちかけた。
「すみません。この宿に張り紙が張ってあったのですが、ギルドってこちらでよろしいでしょうか?」
「はい。右手奥の階段を下りて、ドアを開ければギルドになっています。バーのような建物になってますが、間違っていないので。」
「ありがとうございます。」
 俺とカリーネは係の人から鍵を貰ってまず荷物を置くことにした。階段を登って二つ目のドアが俺たちの部屋だ。俺は荷物を置いてゆっくりとドアを開けた。そこは綺麗に整えられた部屋だった。
「おおー、こりゃいいな。安いのにすげぇや。」
「うんうん。あ、この花瓶いいわね。すごく丁寧に作られていて綺麗。」
 たしかに周りの装飾もすごく綺麗だった。木で囲まれた部屋と家具に、花瓶や鏡などもありとても落ち着いた部屋だ。方角的に朝起きたら日差しが入ってきそう。良い目覚めができそうだ。
「さて、ギルドのところに行きますか!」
「うん。ちょっと緊張するね。」
 俺とカリーネはゆっくりと階段を下りた。そして太陽の光がないやや暗いところにたどり着いた。
「よし、いくか。」
 俺はゆっくりと扉を開けた。扉を開けた先には個性豊かな4人が座っていた。
「お、予約の依頼人か?」
 かなり大きく、体つきの良い男性が立ち上がって近づいてきた。
「こんにちは…すみません、予約の人ではないです。」
「ん、見かけない顔だな。この町に最近来たばかりか?」
「はい、俺たち旅をしていて…。さきほど怪物を運んでいたのはあなたたちでしょうか?」
 するとその大男は何かがわかったかのようにフフンと笑って腕を組んだ。
「そうだ、俺たちだ。紹介が遅れたな。俺はザング・スミニオン、ここのリーダーだ。そしてここは…ギルド『ホワイトスピカ』だ。」
 ほ、ホワイトスピカか…。なんか少し…。
「それ…命名はあなたですか?」
 カリーネが先につっこんだ。
「無論!」
「なんか可愛らしい名前ですね。」
「そこは突っ込むな。」
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