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07.17
「どうした?」
「侵入者がいることが確実になった。そいつは悪いやつじゃないが、救助しないと大変かもしれない。」
「…っておい、アレか?」
 二人が座り込んでいた。男性と女性、どちらも気分を悪くしているように見えた。俺はすぐに近づこうとするが、大きな部屋が見えていた。ゆっくり…音を立てずに。
「二人とも…大丈夫か。」
「あんな…そんな…こんなことがあるなんて…うっ…。」
 女の方がかなりパニック状態に陥っている。この状況だと正常な判断を出せずにいる。まず彼女を救助しなければ。
「ダジル、引っ張ってやってくれ。」
「わかった。こっちだ。」
 女はダジルに連れて建物の影へと隠れていった。しかし…あの腕の紋章はどこかで見たことがある。何かの資料に…。いや、思い出したかもしれない。あれはエルフのスフート族、いわば戦闘民族…。しかし何か悪さをしようとしているとは到底考えもつかない。男の方も助けなければ。
「君、大丈夫か。」
「平気です…ただ、アレが…。……あなたは。」
「君は。」
 俺はその顔に覚えがあった。つい最近、人類電子機器エキスポで会った…あの少年だ。しかし何故ここにいるのか。
「すみません…アレを見たせいで…気分が悪く…。」
「アレ?」
 俺は見ていたであろう方向に目を向ける。
「こいつは……! ……ダジル、写真の用意だ。」
「何があった。………なんてこったい。マジかよコレは。」
 俺はそれを見た瞬間、どれだけ恐ろしい状況かを把握することが出来た。あれは魔力を強制的に奪い、それを使っているものに違いない。それもここは実験場らしく、数はすくないが…とんでもなく残酷な姿ばかりだ。やせ細った体が見えていたり、無理やり食事を取らせ、その分のエネルギーを奪うという方法をつかっているみたいだった。それに…あそこにいるのは大きなドラゴン、まさかこんなものまで実験に使うなんて…。人体実験とかそういう問題じゃないぞこれは。
「とにかく、隠れるぞ。状況説明をしてからだ。」
 俺は男を物陰まで誘導する。男と女の心理状況から考えるに、この場に長期間いさせるのは危険かもしれない…。
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