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07.15
「いい、ここからはかなり危ないと思うわ。小声でのやり取りにしましょう。」
「ああ、広い部屋が見えそうな所まで来たからな。てかよく天井を使おうと思ったな。」
 俺たちは人が通るであろう道の上を通っていた。体を狭めながらも隠れる場所を確保しながら移動していく。途中で降りられるように横の柵はなくなっている。
「ここから降りるよ。」
 俺たちはゆっくりと天井から道へと降りていく。薄暗い道をたどっていくと、広い部屋のすぐ近くまでやってきていた。天井に明かりは無いみたいだが、なにやら黄緑色の発光が見える。いったいアレは何なのだろうか。
「ちょっと…覗くね。」
 ナーニャは覗こうとゆっくりと顔を影から見ようとする。そして除いた瞬間、ナーニャはすぐに隠れた。
「人がいるわ…。静かに…。」
 近くに人がいることを確認すると、俺は電子機器をつかって遠くの音を聞くように設定した。物理学で学んだことを使えば…。
「……だろ。……これ………の金に……。」
「お金…? これをつかえば莫大なお金になるということなのだろうか。」
 すると扉の開く音がした。そして閉じると同時に人の声が聞こえなくなった。
「ナーニャ、大丈夫そうだぞ。」
「そうね。」
 ナーニャは再び覗く。そして発光している物体を探すように見る。
「ここじゃ隠れて見えない。少し前へ移動するわよ。」
「ああ。」
 俺は震える脚を一生懸命動かしながら移動していく。ここで見つかれば…殺される可能性もある。万が一のことを考えてクレイナに連絡をしなければ…。
「……!!」
 急にナーニャが口に手を押さえた。そして吐き気をとめるかのように目を背ける。ナーニャの顔がこわばって、目が思い切り見開いていた。いったい何が…。……!!

「シンヤからの…連絡。何か起きる可能性がある。至急近くまで…。」
 ドンッ
「あっ…すみません。」
「……。」
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