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11.20
撫子、そろそろいくぞ。」
「わかったー。」
 撫子は景色を眺めているのをやめて俺の所へと近づいていった。そして俺の隣にくっついて歩き始める。
「3か月ぶりだけど秋に変わったから違うよね。」
「ああ、そういえば高校一年生の時もここに行ってたよな。」
「あったね。あの時もきれいだったよね。」

 俺と撫子は過去のことを思い出しながら歩き続ける。一年生の時、そういえばあの時は記憶を失ったりしてたっけな。でも…思い出せたおかげでこうやって撫子とずっと一緒にいられる。それが幸せでうれしかった。そして…これからもっと幸せな日々が続いていく。
「フランスの後はドイツだっけ? たしか展覧会が開かられるのって。」
「そうそう。10日後だね。」
「なんか俺、ヒモみたいになっているな。」
「そんなことないよ。」
 撫子はえへへと笑いながらギュッと俺のほうを抱きしめてた。俺もやさしく抱きしめる。
「私の大事なパートナーなんだから。秘書とプロデューサーも任せているんだから。」
「まあ…そうだよな。この後ヴィクトリアも来るんだろ? 何時ごろになりそうなんだ?」
「そうね…。もう少しだと思うよ。」
 俺と撫子はヴィクトリアが来るのを待つ。それに…久々に生田や目黒、藤浪と磯見にも会うことができる。もしかすると姫宮さんもやってくるといってたから…一年ぶりだなぁ。皆も結婚しているって話だし…ヴィクトリアの相手と姫宮さんの相手も気になる所だ。
「あ、でもね…ドイツで展覧会終わったら…いったん産休に入ると思うから。それまではここで一緒にいようね。」
「ああ、たしか…3月頃出産予定だっけ? その時は俺がいろいろとお手伝いしながら仕事をしないといけないよな。」
 俺は撫子のお腹を見る。今年結婚して、子供を授かった。まだ目立つほど大きくなってはいない。しかしこれからがもっと大変な時期になりそうだけど…撫子と一緒なら問題ない。薬指にはめている指輪が輝いて見えている。ずっとこの笑顔が見れることが本当に幸せなことだ。
「名前は…決まっているか?」
「私も今は考えているところ。だけど…二人で納得する名前にしようと思うの。それでもいいかな?」
「ああ、もちろんだ。」
 撫子は笑って返事を返してくれた。ずっと…一緒にいること…それが本当に幸せで…幸せで。
「ヘーイ! 撫子!」
「ヴィクトリア! 6月以来ね。」
 ヴィクトリアは走って撫子の所へと向かっていく。そして後ろにはやさしそうで大きな身長の男性がいた。何処かで…見たことが。
「こんにちは。もしかして…今話題を呼んでいる外国人漫画家の。」
「どうも、マークです。お久しぶりですね。」
 日本で今大人気の漫画を描いているマークさん、その人とヴィクトリアが結婚したのか。とても良い人だから幸せな家庭を築いてくれそうだ。ヴィクトリアも大人びているが性格はやっぱり変わっていない。それがヴィクトリアらしいというか。
「赤ちゃんできたのですネー! 出産する時は呼んでくださいネー!」
「うん、ありがとう。」
「おー! 拓斗!」
「お久しぶりだな!」
 遠くから声が聞こえてくる。そこには生田と磯見がやってきた。ずいぶんと大人っぽくなっていた。生田に至っては俺と同じ身長になっている。やっぱり…こういう友達がいて本当によかった。ずっと仲良く続いていく友達はそういない。
「撫子!」
「久しぶり! ドイツの展覧会では一緒になるよね。」
「美幸! 香織!」
 目黒と藤浪がやってきた。二人とも左手の薬指には結婚指輪をはめている。こうやっていつも仲良くしていた仲間たちが結婚することになるとうれしい気持ちでいっぱいになった。いつまでもこの幸せが続いてほしい。ずっと…いつまでも。
「こんにちは。」
「あ、姫宮さん!」
「どうもです。」
 姫宮さんが結婚相手らしい男性の方を連れてきてやってきた。とてもまじめそうでやさしそうな人だ。きっと良い結婚生活をおくっていそうだ。
「みんな…集まったね。本当にありがとう。」
「いえいえ、それよりも妊娠おめでとう! 早く子供みたいよ!」
「でも最初に見るのは私ネー!」
「それはないよ、俺が一番最初に見るんだ。だって俺は撫子の夫だからな。」
「えへへ、皆仲良くしようね。」
 俺たちはかつて高校で仲良くしていたかのようにお話し始めた。六道の目には藍のバラが、だけどもうか細くない。愛のバラが咲いている。俺たちはいつまでも…そう、幸せに過ごして…。
「拓斗。」
「何?」
 撫子が俺の顔を見て笑った。そして…いつものようにあの言葉を言ってくれた。


「大好きだよ。」


 そう…ずっと。俺も…大好きだ。俺たちは…幸せに生きている。そして…これからも…。いつまでも…。


「大好きだ。」




あわらさんに描いていただきました!ありがとうございます!

あわらさんのpixiv
あわらさんのツイッター


あとがき

 皆さん、最終回までお付き合いありがとうございました。初めての長編を完結させることができました。本編としては完全にこれで終了ですが、まだ企画があったり要望があればアナザーストーリーも考えています。次回作の報告もいずれさせていただきます。
 最後になりましたが、本当にありがとうございました。
 これからもよろしくお願いいたします!
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