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11.19
「それじゃあみなさん、今日は楽しみましょう!」
 俺たちはコップを持ってそれぞれパーティーを楽しみ始めた。リクリエーションでビンゴ大会をしたりして盛り上がっている。しかし俺と六道は何故かその中になじめずにいた。六道のことばかりが頭の中をよぎっている。分かっているのにもかかわらず、周りの空気を壊してしまいそうだった。六道は端っこによって一人でいる。藤浪はその様子を見ているが、この辛い表情の中で一緒にいさせるのは余計苦痛なのだと思い、呼ばなかった。俺も…生田と磯見から呼ばれていたが俺は声を返すだけで入ることができなかった。…なんて情けないんだ俺は…。

 俺は荷物をまとめて帰ろうとした。六道の姿はそこにはない。もう夕方だ。いつまで廊下で考えていたのだろうか。もう…あいつとはかかわりを持たないほうが…その方が六道にとっても良いだろう。もう…俺は。
「帰るの…?」
 聞いたことある声が後ろから聞こえてきた。そこには目黒の姿があった。それだけじゃない。生田や磯見、藤浪や姫宮さんまでいた。
「私の大事な友達を…見捨てるの? あなたが好きになった子を…捨てれるの!?」
「俺は…そんな資格なんてないよ。」
 俺の言葉を聴いて藤浪が近づく。そして大きく手をあげて…。
 パシン!!
「それでも…それでも撫子の彼氏なの!? 付き合い始めた頃の…あの時の白羽根は何処に行ったの! 私は……私はそれじゃ…なんだったのよ!」
 藤浪が泣きながら俺の胸倉をつかんで問いかけてくる。顔を見ることができない。どうしようもない俺だ。
「俺は…お前がいて本当によかったんだ。記憶が失う前も後も…お前はお前だ。だから…いってきてやれ。」
「思い出せるさ。愛情があれば…。そして…本当に好きだという気持ちを伝えるんだ。」
「私は…白羽根くんを巻き込まなければ…こんなことにはならなかった。撫子にも…本当に悪いことをしたと思う。私は…何も出来ない弱い人間だよ。でもね…あの時の白羽根君は強かったよ。その時に戻って欲しいとずっと思っているよ。今の心の中はボロボロだと思う。だけど…取り戻せるチャンスよ。…教室に行って。」
「六道…いるのか。」
 姫宮さんが教室に六道がいることを伝える。俺は…伝えなきゃいけないことが…。あの時の…そう、初めてあった時のこと…思い出すために。
 ダッ
 俺は走り出す。六道のいる教室へと。俺は…六道がいなければ…あいつも…俺がいなければ…そして。全てを思い出すための…最後のチャンス。
 ガラララッ!
 ドアを開ける。そこには…一人ぽつんと座っている子が…六道がいた。
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