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11.13
 六道は突然俺に悲しげな顔で問いかけてきた。なんでだ…俺は別れるとか何も言っていないはず…。しかし昨日の一人にさせてくれって言ったのがいけなかったのだろうか。もう何がなんだかわからないよ。
「ごめんな、俺のせいで戸惑わせて。もう…わけがわからなくなってきたよ。」
「そうだよね。拓斗の頭の中は今ごちゃごちゃになっているよね。ごめんね…私と一緒にいたせいで記憶を失うことになってしまって。」
「六道のせいなんて一言も言ってないじゃないか。全部俺の責任なんだ。そのとき自分自身を守れなかった自分も悪い。何をやろうとしても…俺が悪いんだ。」
「そっか……。うん、ごめんね。そしたら…。」
 六道は俺の方を向くのをやめて学校へ行く道を見ていた。
「………別れよう。」
 六道が小さな声でいう。えっ…別れる…。この言葉を六道の口から出てくるなんておもってもいなかった。それに…。あんなに好きだと言ってくれている六道が…そんなことって…。
「だって…自分のせいなんでしょ。つまり私を助けようとして頭をたたかれて…。それで自分のせいなんだね。まるで昔の自分を見ているかのようで嫌…。いやだから。」
 六道は泣きながら前を向く。振り返りさえしない。
「そうか…そうだよな。俺のせいだよな…ごめん。……俺は…六道を幸せにすることができなかったよ…。あの藍い目を見たかったよ。」
「……拓斗?」
「すまない…。」
「今……記憶思い出してなかった…?」
「記憶?」
「ううん…なんでもない。」
「そっか…。考えることはできないのか?」
「……わかった。でも…今日までに今後どうするかをしっかりと決めて。」
「わかったよ…。ごめんな、本当にごめんな。」
「うん。」
 俺と六道は離れて歩き始める。だけど…本当にこれでいいのか。思い出せずにでもいいのか。そんなのは絶対にいやだ…。絶対に思い出さないと。もしできないのであれば…その時は覚悟しなければ…。
「私は…信じているから。」
「六道…。」
 六道は少しだけれども希望を見出そうとしている。俺もその期待に応えなければ。俺が…彼氏だという証拠を…。
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