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09.30
「クレイナ…。不思議な名前ね。」
「そうでしょうか。」
「ええ。…その義手と義足は何かで?」
「数年前に起きたゴブリンの魔法乱射事件で巻き込まれました。」
 クレイナはリーナさんの質問に淡々と答えている。しかしこの事件のことを聞くと何か思い出したかのように目を見開いていた。そして大きく深呼吸する。
「そうだったのね、カナ・ミヤビさん。」
「知っているのですか?」
 俺はリーナさんからまさかの返答が返ってきた。ダジルさんだけではなくて、リーナさんまで知っているのか。
「それはもちろんよ。事件を担当したし、なによりダジルにこの事件を頼んだのも私よ。」
 リーナさんも担当していたのか。クレイナはまったくそのことには動じてもいなかった。そしてまたリーナさんがクレイナに声をかける。
「どういう人物だと想像する?」
「私が思うには、おそらく私と同じように何か心に障害を持っているのかもしれませんね。」
「君もそう思うのか。」
 レヴィさんがクレイナの返答に同感していた。たしかレヴィさんは心理関係のほうにいるはず。だとしたら…共感できることがあるのだろうか。
「私も気になることが…。」
「えっと、ナーニャだっけ?」
「はい。被害者に共通する点はあるのでしょうか。」
「それは私達も頭を悩ませているのよ。統一性はまったく無いわね。被害者の年齢、種族、性別などまったく異なる人ばかり。だから…困るのよね。」
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09.30
篤史「さてと、ついた。ここから少し歩くけどいいかな?」
亜弓「うん、大丈夫だよ。」
 私は新山と共に歩いていく。ここから五分がその目的地になる。東京だけど…一体誰に会うのだろうか。東京の方が会いやすさで言えば一番良いけど…。
篤史「おっと、連絡来たかな? 日高、もういるみたいだから向こうに着いたらすぐにお店の中にはいるよ。」
亜弓「わかった。」
 もうすでにいる…すごく気になる。私のためにもなる人との会話、なんだかワクワクしてきた。そんなことを考えているともう目の前に目的地のファミレスが見えてきた。
篤史「さてと…。」
 新山についていくように歩いていく。店の中に入ると良い感じの音楽が流れていた。そして店員がやってくる。
「いらっしゃいませ。お二人様ですか?」
篤史「いえ、二名入っているので合流するところです。」
 そういうと店員が離れてお辞儀をする。新山が店の中を歩くと見つけたのだろうか、手を上げて軽く会釈をした。私は新山の見ている方を見る。
亜弓「えっ……。」
 信じられなかった。目の前にいたのは椎葉真菜さんと佐奈さんがいた。なぜあの二人がいるのだろうか。タメになるって…まさかこの二人のことだったのだろうか。
篤史「真菜姉さん、佐奈姉さん。お久しぶりです。」
佐奈「久しぶり! 元気そうね。…野球できるようになったのね。」
篤史「はい、おかげさまで。」
真菜「ありがとう…、戻ってきてくれて。」
篤史「真菜姉さん。そんな謝らなくていいですよ。それよりも日本ですごい結果を残していると聞きましたよ。」
 新山は真菜さんと佐奈さんと親しく会話をしていた。しかも姉さんって…いったい何なのだろうか。もしかして…血のつながりがあるとか…。だとしてもまったく苗字や名前の共通点が無いし…。
佐奈「あれ…亜弓?」
亜弓「どうも…お久しぶりです。」
真菜「チームメイトなのね。」
篤史「はい、エースの日高亜弓です。」
亜弓「そんな、エースだなんて…。あ、でも私はこのお二人と面識ありますよ。」
篤史「そうだったのか。すまないね。」
 私の言葉に新山は謝った。私は新山の隣に座った。なんだか…ここだけでものすごい雰囲気を感じる…。こんな人たちと会話をするなんて。
篤史「とりあえず、何か食べましょう。ゆっくりお話が出来ることですし。」
真菜「そうね。佐奈、メニューとって。」
佐奈「はい。あ、亜弓にも。」
亜弓「あ、ありがとうございます。」
 私はぺこぺこしながらメニューをもらう。新山って…こんなにすごい人だったなんて…。
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09.29
「てか…すげえ、でけえ。」
「あの時の浮遊車よりも大きいよね…。」
 俺とナーニャは同じことをしゃべった。たしかに大きかった。あの時にレヴィに会った時の浮遊車よりも豪華でもある。
「ちなみにこの浮遊車、防弾とかも高性能だよ。」
「さすが…ですね。」
 レヴィの説明に俺たちは納得してしまう。たしかにこの浮遊車ならまったく問題なく移動できそうだ。俺たちはその浮遊車の中で落ち着いていられた。
「さて…いきなりだけど。今回のことについてある程度聞いておくわね。」
 突然女性が声をかけてくる。
「えっと…あなたは。」
「私はリーナ・セスセル、WPPの科学捜査班リーダーをやっているわ。よろしく。」
「よろしくお願いします。」
「連続殺人事件に関してだけど、アレリア・サフラサスという人は知っているかしら?」
 どこかで聞いたことはある名前ではあった。連続殺人としてとても危険な人物だということは知っている。だけど…それぐらいだった。
「アレリア・サフラサス、女性で20代よね。」
「そこまで知っているのね…。あなたは?」
「クレイナです。」
 クレイナは淡々と答える。こんなことに関して、クレイナって詳しかったか? それとも…昔の事件のこともあっていろいろと調べているのだろうか。
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09.29
亜弓「それじゃあいってくるね。」
亜弓母「気をつけてね。」
 私は靴をはいて外に出る。大きく背伸びをして深呼吸をする。今日は新山とのお食事、緊張するけど…楽しく食事が出来るといいな。
篤史「お待たせ。」
 そんなことを考えていると新山が走ってやってきた。いたって普通の…男性の服装をしていた。
亜弓「おはよう。」
篤史「おはよう。待っていた?」
亜弓「ううん、今家から出たところ。」
篤史「そうか。なら行こうか。」
亜弓「うん。」
 私は新山と共に歩く。駅までは近いからそれまで何を話せばよいのだろうか。もちろん電車の中でも何かを話さなければ。
亜弓「ねえ、今日会う人ってどんな人?」
篤史「うーん、それは秘密かな。まあ会えばわかるさ。タメになると思うよ。」
 タメになる? それに会えばわかる。本当に誰なのだろうか。まさかいままですごい選手なだけあって、プロ選手なのだろうか。
篤史「そうだ、今日行く所はちょっとお高めのファミレスって感じだけど…大丈夫?」
亜弓「私は大丈夫。」
篤史「それならよかった。あ、電車来るね。」
 そんなこんなで歩いて改札に入るとちょうど良く電車がやってきていた。どこまでいくのだろうか。そんな遠くないとは前から聞いていたけど…。
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09.28
「さてと、私はこれからホテルに向かうわ。他の人たちが部屋で待っているはずだから。」
「ああ、そのことなら知っている。いってこい。」
 俺はナオに伝える。ナオはうなづくとそのまま浮遊車へと乗り込もうとする。すると横から別の浮遊車がやってきて近くで止まった。何か見覚えのある顔が…。
「レヴィさん!」
「シンヤ、お前。ということはナオ、一緒にいたのって。」
「そうです。でもなんでここに。ホテルなら安全なはず。」
「私達も…協力したいからです。」
 向こうに見えている人たちは本気の様子だった。特に緑色の髪をした人が強く訴えかけている。彼女はたしか…一緒にいた。
「あなたたち、これがどれだけ大変な事件かわかっているかしら?」
 リーナが強くやってきた人たちに問いかけてきた。だけど誰もが決意の目をしていた。そしてシンヤが口を開いた。
「もしかすると以前のことと関与しているかもしれない。だから…俺たちも出来る限り強力したいんだ。」
 シンヤは力強い口調だった。俺はその言葉にうなづいた。この人たちなら…何とかしてくれるかもしれない。危険だとわかっていても向かう気持ちに俺は答えたい。
「シーナさん、いいかな。」
「わかったわ。それじゃあ…こっちについてきて。」
 シーナさんが大きな浮遊車を二台用意してくれた。この車を使って本部へと向かうつもりだ。これから…本格的な捜査が始まる。
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09.28
日下部「それじゃあ…解散!」
皆「したぁ!!」
 私たちは挨拶を終えてそれぞれ帰りの準備を始めていた。今日は勝つことが出来たけど…最後にとんでもないものを見てしまった。まさかあんな展開になるとは誰も予想していなかった。誰もが口々に言った、「東光大越谷が負けた」と。SNSサイトなどではその話題が挙がっていて、あの投手のことも心配している人が多かった。
中山「萩投手は大丈夫だったのか?」
栗山「向こうの選手の仲間に連絡取れるやつがいるが…今は聞けねぇな。この状況だし…。それに今日控えで投げていたやつが連絡取れるやつだからさ。」
 結果としては22対8、コールドになる前に猛追を見せてくれたが及ばなかった。これが結果として出てしまった。私達はこの勝ったチームと対決する、東武学院高校と対決になる。
篤史「こういうときもあるから高校野球は怖い。でもだからこそ甲子園の道を目指す価値がある。こういうときがあっても勝ちに行かなければならないからな。」
亜弓「やっぱり…そうだよね。」
篤史「勝負の世界だからな。」
由紀「だったら私達だって油断は出来ないよ。亜弓、全力で勝ちに行こうね。」
亜弓「そうだね。」
 私は強く手を握った。今度の試合…恥ずかしい試合にならないように全力で、甲子園を取りにいくために勝ちにいく!
由紀「あ、今日用事があったんだった! 亜弓、先に帰るね!」
亜弓「気をつけてね!」
 由紀は走って帰る。明日は全員が休みになっている。ここまで疲れてきた体を休めるために時間をとってくれた。そして私は…。
篤史「そうだ、明日は食事だったよな。10時に家の前に行くからそれでいいかな?」
亜弓「うん…。よろしくね。」
 新山と…食事へと出かける。でも…会う人って誰なのだろうか。

早田「先生、萩は…。」
「残念だけど…骨が折れている。それもけっこう深い傷だ。復帰がいつになるかまだ…。」
早田「そんな…萩はいるんですか…。」
萩「俺はいるぞ。」
早田「お前…車椅子…。」
萩「大丈夫だよ。負けたのは悔しいさ…涙だってさっきから止まらないしな。でも…絶対に戻ってやるからな。リハビリだって頑張ってこなしてみせるさ。それまで…頼むぜ。」
早田「萩…。ああ、わかった…。」
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09.27
「私…やっぱり気になる。」
「えっ?」
 突然ナーニャが暗い顔で話しかけてきた。気になるってことは…今回の。
「あの時のをみてシンヤも感じたでしょ。今、この世界でとんでもないことが起こりそうな気がするの。」
「…ああ、分かっている。でもこれがどれだけ危険なことか分かっているのか?」
「私には分かる。あの民族で戦ってきたときも…。もう同じ思いはしたくないから。」
 ナーニャは強く訴えかけてくる。ナーニャの言葉に俺は信じようと思う。
「いこう!」
 ナーニャの声からとは思えないほど力強い声と同時に俺の手を握った。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。行くなら準備するから。」
 俺は荷物などの確認をして出掛ける準備をする。
「ねえ、何勝手にシンヤさんの手を握っているのよ。」
「え? 手を握る?」
「勝手なことしないでよね!」
 突然セリアがナーニャに怒っていた。何が何だか分からないよ。
「さては、セリアはシンヤの彼女なの?」
「ちっ、違いますよアリスさん! もう! とにかく私も行きます!」
「いや、これは危険なことなんだぞ!」
 俺はセリアに強く言う。しかしその声に他の人も立ち上がる。
「なら先生もついていくわ。教師として守ることはもちろん、私も力に慣れれば。」
「それだったら俺だっていくさ。WPPだって俺の目標の一つなんだからさ、手伝いたいに決まっているさ!」
「アリスも、一種族として手伝いたい。」
 レイチェル先生、サスト先輩、アリスが俺に声をかけてくれる。これだけ仲間がいると頼もしいが…怪我だけは絶対に…。
「私が…シンヤを守る。」
 クレイナが俺の袖をつかんで周りを見る。真顔だけど、クレイナの気持ちは本気だろう。守るのは俺の役目でもあるが、そういってくれると嬉しい。皆の顔は…本気だった。
「クレイナ先輩…むぐぐぐ。」
 セリアはなぜかわからないけどクレイナに嫉妬しているかのようだった。
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09.27
 セーフ!!
 ランナーが一塁へと踏んで出塁した。しかしそのバッターも相手投手の方を見る。あれは…嫌な当たり方をしてしまっている。
萩「っつう…。」
早田「おい! 大丈夫か!!」
 選手たちがマウンドへと向かっていく。うずくまっていた投手は何とか体を起こすが、痛がっている。軸足である右足に直撃している。それも足首に近い場所だ。
萩「いてぇ…けど大丈夫だ…たて…。」
早田「無理すんな! とりあえず治療だ。誰か、肩を貸してくれ!」
 捕手の早田が何とか萩投手の体を支えながら持ち上げる。そしてもう一人が肩を貸して歩いていく。これで投げられなかったら…相当大変な状況になってくる。
篤史「あれは…無理だな。」
亜弓「えっ?」
篤史「当たった場所と様子から見て無理だ。良くてもヒビが入っているかもしれない。」
由紀「それじゃあ…。」
篤史「続投は無理だな。後続の投手がしっかりしてないと…この試合、荒れるぞ。」
亜弓「後続って…。」
ウグイス嬢「ピッチャー萩君に代わりまして、大島君。背番号10。」
 控えのピッチャーがマウンドへと上がっていく。しかし見たこと無い顔、そして学年の書いてある紙を見ると、一年生と書いてあった。一年生が投手をやるということは、二年生に良い投手が他にいないのだろうか。
 シューーー バシン
池之宮「この試合、決まったな。」
海鳳「これは負けただろ。」
 相手の投手を見て皆が察した。この試合…東光大越谷は…負ける。投手がいないから…負ける。

 シューーー ギィイイン!
伊沢「また打った、これで14点目だぞ。」
 3回に来てまた東武学院が追加点、状況はどんどんと悪化していった。控えの投手が試合慣れしてないせいか、緊張で本来のピッチングが出来なくなっている。それに焦りもやって来て、東光大越谷はここまで1点しかとれていない。悪循環が繋がって大変なことになっている。この試合はどう頑張っても…。
 ギィイイイン!
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09.24
「レヴィ、アレリアの情報についていくつか覚えのある記事を見つけたよ。」
 ナオが画面を取り出して俺とリーナに見せてきた。そして画面を出そうとしたとき、後ろから浮遊車がやってきた。よく見てみるとシーナさんがやってきた。
「状況は?」
「残虐な状態ですね。決め手となる証拠もなかなか見つからない。あと犯人は何かしらの障害を持っていることが確認されています。」
「うーん、なかなか厄介わね。特別捜査チームを作るしかないわね。ナオ、新聞社には伝えておくから、今回だけ手伝ってくれるかしら?」
「了解です!」
 ナオを捜査の仲間に入れるのか。となると今回は相当大変な事件になりそうだ。そしてナオは続けて画面を見せる。
「状況を見る限り、犯人は何かしら切り方を知っているみたいね。」
「剣術を学んでいた時期があると…。そうなると絞れる可能性が出てくるな。」
「だけど型がなってないのよ。独特な切り方、だから剣術を学んでいたと思うけど途中から我流になっているみたいね。」
 我流、とにかく何か不思議なことには変わりない。チームを作るということは…そろそろ本格的に捕まえないとマズい状況か。だが、これだけ情報が少ない中でどうやって捕まえるか…だ。
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09.24
篤史「ところで日高、相手チームの投手はどんなタイプなんだ?」
亜弓「相手投手…ということは東光大越谷の方?」
篤史「そうだな。」
亜弓「萩さんは本格派投手かな…。私のイメージだと140台中盤のストレートにスライダーとパームを投げる投手。」
由紀「身長が小さいから球が少し軽いけど、高校生にしては一つ頭抜けている投手だね。いままで地区大会で戦ってきた相手の中では1、2を争うぐらい良い投手だね。」
審判「プレイボール!」
 試合が始まる。バッテリーは決勝戦と変わらず、それ以外は新チームになっている。バッテリーが変わっていなければ相当自信のあるチームへと変わってきているはず。
 シュゴオオ バシン!
 バシューン! ストライクバッターアウト!
萩「っしゃあ!」
 調子はすこぶる良さそうに見える。これなら…きっと決勝はあのチームがやってくるはず。
篤史「(こりゃ相手に来たら厳しいかな。でも俺たちのメンバーなら打撃力がある。日高が8回ぐらいまで投げてくれれば勝てる可能性は十分にある。あとはこのチームの打撃力をみていかなければ。)」
 バシーン! ストライクバッターアウト!
海鳳「おいおい、あの時よりすごくなってねぇか?」
池之宮「それの方が倒しがいがあるってもんよ。」
 この投手を打ち崩すには…まず私たちが先取点をとらなければならない。この快投を続けられたら…。
 シュゴオオオ!
市井「(またこういうチームと当たるのかよ…負けてたまるかっつーの!)」
 ギィイイイン!!
萩「なっ!?」
 ゴスッ!!
新天「うそっ!?」
米倉「ヤバイ当たり方したぞ!」
 ピッチャーの足に打球が思い切り当たる。打球はそのままサードのファールゾーンへと転がっていく…。
沖田「おい、うずくまって起き上がらないぞ!?」
 まさかの出来事が目の前でおこってしまった。打球が…エースの足に…。
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09.23
「おおおおっ!! その魔法はいつから教えてもらっていたの!?」
「えと…小学生の頃…です。」
「うんうん! なるほどね!」
 レイチェル先生はアリスに付きっ切りで魔法のことを聞いていた。魔法のことになると目が無いレイチェル先生だが、やはりアリスはこの状況に引いている。
「私は慣れた…。」
 セリアがあきれた顔でレイチェル先生を見ている。そして俺の顔を見ると何かに気づいたかのようにメモを取り出した。
「シンヤ先輩、さきほどお話していたことの続き、よろしいでしょうか?」
「あ、ああ。かまわないよ。」
「シンヤ、冷蔵庫の中の飲み物は飲んでいいの?」
「ああ、それはホテルの一階にあったコンビニで買ったやつだから平気だよ。」
「ねえ、義手と義足の整備お願いしていいかな。」
「わかった。ちょっとまってて。」
「むーっ! 私だってお話したいの!」
「でもクレイナのは…。」
「なら俺とお話するか?」
「ならタクセスのことで!!」
「あはは、俺っていったい…。でも助かるよサスト。」
「おいおい、その言い方だと俺もなんか悲しくなってくるぞ。」
 俺はサストに頼みながらクレイナの整備を始める。クレイナはいたって普通の表情をしている。なんというべきか…クレイナのためにも助けてあげなければ。こういう状況だからこそ、皆を守らなければ。でも…この様子だとなんだか気持ち的にいやなものを感じているようではなさそうだな…。
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09.23
 バシーン! ストライクバッターアウト! ゲームセット!
館川「っしゃあ!」
友亀「ナイスピッチング!」
 試合が終わった。終わってみれば28対0、だとしてもこの点差は地区大会ではよくある点差。この打撃力を次の試合でも生かせていけば…勝機は見えてくるはず。
皆「ありがとうございました!!」
 挨拶をするとそのまま応援席の方を向く。地区大会だから人は多くないけれど、それでも応援してくれた人たちのために声をかけなければ。
皆「応援、ありがとうございました!」
 挨拶を終え、私たちは次の試合のためにベンチを空ける。そして通路を歩いていると目の前に見たことのあるユニフォームが見えてきた。
亜弓「あっ…。」
早田「おっ…一回戦突破おめでとう。」
栗山「ありがとうございます。」
萩「俺たちが勝つから、次の試合はよろしくな。あと…そこの投手だっけ。」
亜弓「わ、私ですか?」
 突然東光大越谷の萩さんに声をかけられた。私に何かあるのだろうか。
萩「次は投げあいで勝つからな。」
亜弓「私だって…負けません。」
 私は相手投手に挨拶をして通路を進んでいく。おそらく次は…。
瞳「お疲れ! 亜弓は今度に備えてがんばってね。」
亜弓「ありがとう。」
真希「出番なしかー。」
亜弓「うぐっ、言わないでよそれは。」
由紀「でも頼もしい投手がいるのは嬉しいことだよ。さてと、次の試合のために相手を見ておかないとね。」
 次の試合、東光大付属越谷高校の試合が始まる。相手は…私たちも戦ったことのある東武学院高校。普通に考えればかなり目玉な試合になる。他のチームもその様子を見にやってきている。この試合は…どうなるのだろうか。
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09.23




キャラクター紹介 
名前 川谷内 菊花(かわやち きっか) 中学三年生
誕生日 10月25日
身長 158cm
右投げ左打ち
広島 内野手兼外野手

物事をはっきりと言う女の子。誰に対しても厳しく真面目に接する。自分に対してもきつく、精神的に追い詰めて鍛える。音楽が好きで高そうなイヤホンを常日頃から持っている。試合前や学校に向かう途中などで音楽を常に聴いている。野球としては足のスペシャリスト、足を絡めた攻撃的なタイプで堅実よりは勝負に出る事が多い。


だっちさんに描いていただきました!ありがとうございます!
だっちさんのpixiv
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09.18
「お待たせ! レヴィ。」
「ナオ、来てくれたか。」
 ナオが浮遊車から降りて俺のところへと走って向かってきた。こんな忙しいときに本当に申し訳ない。
「ごめんね、WPPとはまったく関係ないのに。」
「リーナもいるのね。ということは…今回の事件は相当…。」
「ええ、残虐性があって、犯人は特定の行動をとっている。ただ今回の遺体の写真はそう簡単に見せられるようなものじゃないわね。」
 リーナがあまり良さそうな顔をしていなかった。その顔を見たナオも大体察しているようだった。確かに俺たちは多くの事件を見てきたが、ここまでひどいのはなかなかない。ナオも耐性があるかどうかといわれたら今回ばかりはきついかもしれない。
「大丈夫、それは覚悟の上でやってきているわ。とにかくその状況を見ておきたい。」
「わかったわ。レヴィ、一緒に行くわよ。」
 俺はリーナ、ナオと共に直接見に向かっていく。そして殺人現場に到着する。
「こんなに血が…。」
「ここに遺体があるわ。見せてもよろしい?」
「ええ。」
 リーナがナオだけに見せるようにシートを開いた。ナオはしっかりとその現場を見ている。ナオはこれでも耐性があるというのか。と思っているとナオはカメラを取り出した。そして写真に写す。
「この事件は聞いたことあるわね。以前に写真の情報をいただいたことがあるけど、体をバラバラにされて一つにまとめられていると聞いたことがある。こんなことをする殺人鬼といったら…。」
「ええ、第Ⅰ級国際指名手配犯のアレリア・サフラサスね。だけど彼女に関する情報はほとんどないのが現状よ。私たちが知っている限りでは今は24歳、シノメイメン国出身、そんなところね。顔写真となるものが一枚もなくて、まったく情報がないのが現実よ。フードをかぶって殺人をしているからカメラにも見えないようになっている。」
 ナオはメモを取り出してその内容を記載する。ナオなら何か力になってくれるかもしれない。あと俺がこの事件を見てわかることは…。
「犯人は何かしら障害を持っていると思われるな。とにかくこんな感情なく殺人が出来るのは何かしらあるに違いない。」
 俺はもう一度現場を見る。これで被害者は80人、早くなんとかしないと増える一方、そして殺人のペースもどんどん速くなってしまう。なんとかしなければ…。
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09.18
 シュゴオオオ バシン!
「ストライクバッターアウト!」
館川「っしゃあ!」
 館川は初回、三者連続三振を奪ってマウンドを降りていった。この相手ならこれだけの結果は当然のものになるだろう。館川は気持ちよく仲間たちとハイタッチをしていく。
館川「どうだ、日高。」
亜弓「ナイスピッチング! 良かったよ!」
由紀「それじゃあ次は私が打ってくるよ!」
 由紀はテンションを上げたままバッターボックスへと向かっていく。相手にはかわいそうかもしれないけど、この試合はコールドで勝たなければいけない試合になる。次の対戦相手のことを考えても、そうなってくる。
篤史「(館川も良い投手だよな。サイドスローにした理由はいったい何なのだろうか。まあそれぞれに理由はあると思うが…オーバースローでも良い球を投げられるのでは…。)」
 相手の投球練習が終わり、由紀がバッターボックスに入る。由紀はゆっくりと構えている。ピッチャーが腕を振ると由紀もテイクバックをとる。
由紀「っし!」
 ギィイイイン!
友亀「っしゃあ回れ!」
 左中間に打球が飛んでいく。由紀は快足を飛ばして一塁、二塁と蹴って三塁まで向かっていく。由紀のバッティングの調子はすこぶる良さそうに見える。
由紀「いえい!」
 そして私に向けてブイサインを送る。私もそれに答えて返す。由紀はいつだって本気で野球をやっている。この気持ちがあればどんな敵だって…。
 ギィイイン!
 ガキィイイイン!
海鳳「っしゃあ!」
池之宮「っし!」
 打線は一気に爆発していく。初回だけで一挙八点、この試合はもらったも同然になってきた。だとしても…手は抜かずに最後まで…がんばらなければ…!
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09.18
「それではピュアプラチナの皆さん、よろしくお願い致します。」
「はいっ!」
 いよいよ…出番がやってきた。私たちが目指してきた、最高の笑顔にあふれたライブがこれから始まる。私は立ち上がると大きく深呼吸した。いままでのことが頭の中をめぐる。私の体でもここまでやってこれた。楓、恭花さん、アリスという仲間たちに出合えた。アイリング、スノーフェアリーのメンバーとも仲良く出来た。そして…私が笑顔で入られた。
「よし、いこう!」
「うん!」
 私たちは控え室を出る。すでに両親や紅音、優衣さんたちはライブを見るために観客席まで移動している。私たちは廊下を歩いていく。ここから先はライブのステージ、アシスタントや演奏をしてくれる人、ダンサーたちも後ろについてきてくれている。そして光が見えてくる。私はその光を見て足を止める。
「どうしたの千代乃。」
「皆、がんばろうね!」
 私は三人に声をかける。三人とも笑顔で答えてくれた。
「もちろんだよ。私はこのメンバーとして音楽を作っていけてよかった。あの時、千代乃に会えて本当によかった。だから私もこの声援にこたえられるようにがんばるね。」
「私も高校生最後の思い出として、そしてピュアプラチナのメンバーとして一緒にやれてよかった。ダンスとしても貢献できてよかったよ。」
「あの時、メイド喫茶で三人に会えてよかったよ。私はあの時勇気をもらえたし、三人と一緒にいたいって思ったから。だからがんばりたい!」
 私たちは皆の顔を見て笑う。そして肩を組み合ってもう一度円陣を組んだ。
「それじゃあ…私たちのソロライブ、いくよ!!」
「おーっ!!」
 私たちは声をかけると同時に腕を上に上げた。皆で心をひとつに…そして笑顔を皆に届ける。
「ではお願いします!」
 係りの人に声をかけられ、ステージの前へと向かっていく。正面の大きな扉が開けば…目の前にステージが見えてくる。
 ジャーーン!
「キャアアアアア!!」
 ステージの向こう側で音楽が流れ始める。スモークを出しながらライブが始まる合図になる。私たちは指定の位置に並ぶ。目の前のドアが…もうすぐ開く。私たちは皆の顔を見合う。大丈夫、私たちなら出来る…! そして…目の前の大きなドアが開く。
「3! 2! 1!」
 私が声をかけると同時に私たち四人は前へと小走りする。スモークの中を走り、そしてステージが目の前に見えた。たくさんの光、大きな歓声、そしてたくさんの人たちが笑顔で見ていた。私たちはその瞬間、最高の笑顔を出すことが出来た。ライブが…始まる!

「それじゃあ、いくよー!!!」

ピュアプラチナ3


 曲が始まると同時に私たちは同時にジャンプをする。最高のライブを…最高の笑顔で…。最後まで楽しんでいきたい!!



今回はカボちゃさんに描いてもらいました!ありがとうございます!
カボちゃさんのpixivページ
カボちゃさんのツイッター


これにて「ピュアプラチナ」完結です。最後まで読んでくださってありがとうございました。長編は二作品目の完結になりますが、今後もがんばって小説活動を続けていきたいと思います。よろしくお願い致します。
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09.17
「ねえ…何があったんだろうね。」
「殺人事件なのは間違いないけど、そんなに大変な事件なのか…。」
 俺たちはホテルの中に入り、ソファーやベッドなどに座っていた。だけど皆の気持ちがまったく落ち着いてなかった。いつもと同じ表情を見せているはクレイナだけだった。
「先生、私たちは大丈夫なのでしょうか。」
「大丈夫よ。とにかくここにいれば安全なのは間違いないわ。」
 間違いないといっても万が一のことを考えると相手は殺人鬼、おそらく武器も持っているだろうし俺たちじゃ到底太刀打ちできない。もし何かあるとしたら…ナーニャが戦闘態勢入った時…。だけどそうなると今度はナーニャまでもが俺たちの命を奪ってしまう可能性もある。この中で魔法が使えるとしたらナーニャ、セリアだろうか。ナオさんは行ってしまったし、アリスは魔法が使えるかどうかはまだ不明。だとしたら…。
「部屋暑いわね。ちょっと涼しくするわね。」
「えー、私これでもいいんだけど。」
 セリアが魔法を使って風を仰ぐ。その風は冷たく、俺たちの体を冷やしてくれる。しかしアリスはあまり良くないようだった。
「じゃあ私は一人であったまっているし。ふーん。」
 アリスは手をかざすと手のひらから炎を出した。アリスも魔法を使えるのか。
「え、何その魔法!? もうちょっと詳しくみせて!!」
「うぇえ!? あ、は、はい。」
 レイチェル先生がアリスの肩をつかみながら食い入るように顔をまじまじと見ていた。魔法には本当に目がないな、レイチェル先生も。
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09.17
「ふぅ…あと一時間だね。」
 あと一時間でライブが始まる。私たちは深呼吸したり、落ち着けるように何かをしていた。私たちのライブが…始まる。
「皆、大丈夫?」
「紅音!」
 控え室に紅音がやってきた。それだけではない。アイリングのメンバー全員、スノーフェアリーの人たちもいる。そして後ろにはお母さんたちがいた。
「やってきたわよ。」
「お母さん!」
 私たちは立ち上がって皆を見る。こんなに多くの人たちが支えてくれている。そしてライブを見に来てくれている。
「今日は…がんばります。応援お願い致します!!」
 私は大きな声で挨拶をする。紅音や優衣、お母さんたちは笑顔で笑っている。私は…その声にこたえていかなければ、がんばらないと!
「さてと、ライブに向けてあと少し。皆、声を掛け合おう。」
「おー!」
 私たちは円になって声を掛け合う。これから…最高のライブが始まる…!
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09.17
 地区大会一回戦、越谷市民球場にて。

萌「あれ、美和先輩。こっちにも来ているんですか?」
美和「ええ、ちょっと気分転換にね。今日の相手は三郷商業よね。普段どおりの試合をすれば問題なく勝てそうね。」
萌「かといって手を抜いてはいけません。あと、なぜ九月なのにこんなに暑いのでしょうか。」
美和「それを私に聞いてもねぇ…。」
真希「あれ、紀子先輩。こんにちは。」
紀子「こんにちは。今日はここで絵を描きに来たわ。真希は?」
真希「私はマネージャーです。それと…紀子先輩、部活の合同作品の方は終わったのですか?」
紀子「それを今言わないでよ…今日中に終わらすから。」
 バシーン!
友亀「ナイボー!!」
館川「よし、腕の調子はよさそうだ。先発は任せておけよ!」
亜弓「由紀、次ストレート。」
由紀「よし!」
 シュゴオオオ バシューン!
由紀「ナイスボール!」
 私と館川はブルペンで投げていた。今日の先発は館川、私はベンチで控えになった。今日の試合でしっかりと流れをつかんでいけば…次の試合にもしっかりと向かえる。ここで勝てば…おそらく東光大付属越谷高校と当たる。ここに向けてがんばらなければ。
栗山「集合!」
 栗山先輩が全員を集めた。今日のスタメン発表がされた。由紀は一番レフトでスタメンになった。
日下部「相手が誰であろうと全力で挑むこと。勝ちにいくぞ!」
皆「しゃああ!!」

飯田「相手松枝学園だろ、やばいだろ。」
島尾「だとしても思いっきり挑めば何かあるぜ。部員十人だからってなめられたら困るからな。」
戸川「っしゃ、行きますか。」

審判「集合!!」
 私たちは集合をかけられ、ホームベース前へと向かっていく。今日から…秋の地区大会が始まる…!
審判「礼!」
皆「しゃあっす!!」
 私たちは後攻、私はベンチへと戻り、皆を見る。がんばって…!
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09.15
「そういえばどこに泊まる予定ですか?」
「あ、それは俺とレイチェル先生で探している所。」
 ナーニャが俺に問いかけてきた。俺は画面を見ながら何とかホテルの場所を探した。大人数で泊まれる場所、おそらくこの三つだろうか。
「一番近いところにしましょう。」
 そういってレイチェル先生が電話をかける。そして俺たちは浮遊車へと向かっていく。ナオさんがやっぱり運転していくのか。となるとナオさんの方にセリアとアリスが乗るのか。
「それじゃあここにしましょう。予約は取れたから行きましょう。」
 レイチェル先生が運転席に座ると発進した。この人数で…問題ないのだろうか。まあ…キツキツになるけど大丈夫か。
「というより、相当近いのね。もうつくよ。」
「え、めちゃくちゃ早いじゃないっすか。」
 俺は驚きながらも外を見る。たしかにホテルが見えてきた。結構大きいし、なかなかに豪華そうだった。俺たちはとりあえず浮遊車から降り、エントランスへと向かっていく。
「あ、まって電話。」
 ナオさんに電話がかかってきた。そしてお話をしている。俺たちとは離れた場所にいるが、一体誰と話しているのだろうか。
「もしもし。」
「レヴィだ。ちょっと緊急事態だ、そっちの近くで殺人事件があった。」
「えっ!?」
「俺もこれから向かう。犯人はまだ見つかっていないらしく…。安全な場所に避難するか、もしくは…俺と手伝ってくれないか。」
「わかった。後から行くけどそれでもいい?」
「ああ、平気だ。」
 ナオさんが急いでこっちに戻ってくる。そして何か険しい表情だった。
「この近くで、殺人事件があったらしくて、ホテルの中で避難して欲しいとレヴィから。」
「レヴィさんが!?」
 想定外の出来事がおこっていた。まさか…そんなことがあるなんて…。
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09.15
「準備、オッケーです!」
「それでは控え室にお願い致します!」
 最終確認が終わり、控え室へと向かっていく。残り三時間でライブがスタート、そして私たちが戻ると同時に人が入ってくる。いったいどれだけの人たちがやってくるのだろうか。
「ねぇ、アレ見てみて。すごいよね。」
 私たちは軽く汗を拭きながらモニターを見た。そこには今のドーム全体の様子を見ることが出来た。ゾロゾロと人が入ってくる。チケットはすでに完売、こんなにも多くの人たちがやってきた。そして家族もやってくる。私たちにとっての一番の大舞台、がんばらなければ。
「ねえ、あの時から振り返ってみて、私たち本当にすごかったよね。」
「そうだね、この期間だけでもなぜか数年間一緒にいるかのような感じもしたし。」
「私たちはもっともっとがんばらないとね。」
「だからこそね。さてと、最終確認しましょう!」
 私たちは控え室で最終確認をとった。これからのライブに向けて…最後の確認を!
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09.15
 富良野学園グラウンド
「それにしても今年も新入部員候補多いな。見てみるとどこも見たことある選手が多いな。そして…あの二人もやってきているな。」
奈菜「それではお願い致します。やっぱり桜さんは目の前で見ると大きかった。あと、誰とキャッチボールすれば良いかな…。」
銀杏「桜姉ちゃん! やってきたよ!」
桜「あら銀杏、いらっしゃい。登録用紙は書いた?」
銀杏「もちろん。」
桜「うん、大丈夫。それなら向こうにいる女の子に声をかけてみたら? きっとあの子とならうまくいきそうよ。」
銀杏「そう? ならいってくる!」
奈菜「さてと、探さないと。」
銀杏「ねえ、もしよかったら私とキャッチボールしない?」
奈菜「あ、はい。大丈夫ですよ。えっと…あなたは。でも何か似ているように…。」
銀杏「私、受付していた桜の妹、山茶花 銀杏(さざんか いちょう)です!」
奈菜「そうだったのですね。私は椎葉 奈菜(しいは なな)と申します。よろしくお願い致します。」
銀杏「椎葉? もしかして、椎葉真菜さんや佐奈さんの妹ですか!?」
奈菜「いえ、従姉妹になります。」
銀杏「そうなのね! よろしくっ!」

 関西大阪
「次っ! そこ、何でアメを舐めているんだ! すぐに捨てなさい!」
衣世「え、やだ。てか別に気にすることじゃないじゃない。」
「いいから!」
衣世「とりま、まず打たせて。」
背景入り
 シュゴオオオ ギィイイイン!!
「なっ…。」
衣世「おおー、飛ぶ飛ぶ。てかソフトボールより飛ぶんじゃね? 硬式球なんてちょれーわ。」
「あいつ、ソフトボール界の中ではすごい選手らしいぜ。てかあのバッティングはなんだよ。」
「態度悪いけどあの野球に打ち込んでいる様子は本当にすごいな。」

「5.6秒!」
「うお、なんだあのスピード、めちゃくちゃはえぇだろ。」
川谷内 菊花(かわやち きっか)「ふぅ…。もう少しスタートうまくいけばよかったかな。」
「あいつ、最速で5.5秒も出たことあるらしいぜ。しかもコンスタントにな。」
「まじかよ。あの足の速さはマジやべぇぞ。」




今回はカレラさんに描いていただきました!ありがとうございます!
カレラさんのpixivページ
カレラさんのツイッター
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09.14
「それじゃあそろそろ解散いたしますので、お帰りの準備をお願いします!」
 俺たちは皿を片付けて荷物をまとめ始めた。今日は多くの新しい仲間と出合えることが出来、そして交流することが出来た。これからクレイナとナーニャ、サスト先輩を連れて帰らなければ。セリアとアリスはどうするのだろうか。
「あ、そうそう。シンヤ!」
 レイチェル先生に俺の名前が呼ばれた。一体何だろうか。俺はレイチェル先生のもとへと向かうと画面を取り出した。
「これから、ホテルを探してとまることになるけどどこが良いか選んで?」
「ホテルって皆で泊まるのですか!?」
「そそ。今日この時間はいろいろと危ないからね。後で先生が親には伝えておくよ。あ、セリアとアリス、それにナオも一緒だからね。」
「マジっすか!? 多くないですか?」
「いいじゃない。そのために探すのだから。」
 そういうと俺の方をポンポンと後ろからたたいてきた。振り返るとセリアとアリス、ナオさんがいた。
「というわけで、今日はよろしくね。」
「向こうでももうちょっとお話しようね!」
「お邪魔しますね。」
 ちょっとまて、つまり男は俺とサストだけ、それ以外は女性になるのか。てかそれって本当に良いのか? いろいろとまずいのでは。まあ…クレイナとナーニャとは仲が良いから…このメンバーは問題ないけど。となると運転するのはナオさんか。なんとか男性としてしっかりしなきゃな。
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09.14
 私たちは車にのって控え室へと入れる場所へと移動していく。そとを眺めるとすでにファンと思われる人たちがたくさん歩いていた。まだ会場まで長い時間があるというのに…。
「すごいよね、私たちのために見に来てくれる人たちがこんなにいるなんて…。」
「それに昨日ニュースでやっていた徹夜の人たちもいるのだよね。こんなのすごすぎるよ!」
「だからこそ私たちはがんばらなきゃいけないよね。アリスは宇宙に向けてだよね。」
「そうそう! いっぱい、いーっぱい! 笑顔を届けるためにがんばらないとね!」
 そのお話を聞くと私たちはすぐに笑った。そして控え室のある駐車場に止まると私たちは車から出る。
「おはようございます。」
「おはようです!」
 私たちは係りの人たちに挨拶を返していき、控え室へと向かう。時間がまだ先だというのに…ものすごい緊張がやってきた。
「ねえ、もう一度ステージの上を見てみよう。」
「そうだね。」
 アリスの意見で私たちは立ち上がってステージへと向かっていく。まだ人は入っていない。けど…これから人がたくさん入っていく。そしてステージの上へと立った。
「これから…ここでライブだよね。」
「嬉しくてたまらないよね。」
「ふぅ…。深呼吸したら落ち着いた。」
「私もっ!」
「それじゃあ…準備始めよう!」
 私たちは気合を入れなおして準備を始める。これからのライブのために…!
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09.14
由紀「お待たせ! あれ? 新山?」
篤史「あ、羽葉さん、お疲れ様です。」
亜弓「忘れ物しちゃダメだからね。ちょっと遅かったから心配したよ。」
由紀「ごめんごめん。」
 由紀があわてて戻ってきた。由紀の右手にはノートがあった。けっこうボロボロみたいだけど、そんなに使い込んでいるのだろうか。
瞳「おまたせー!」
亜弓「お疲れ様。何のお話をしてきたの?」
 瞳が走って戻ってくると同時に後ろから歩いて真希が戻ってきた。そこそこ量のある資料を両手で持っていた。
真希「大会と同時に進入部員などの合同練習とかがあるの。ベンチ外メンバーたちもその手伝いがあってね。」
亜弓「つまり…来年の生徒たちってことね。」
 来年、私たちにも後輩が出来る。後輩が出来るということはライバルも増えていくということになる。そして頼もしい後輩になってくるともいえる。私たちの下にはどんな生徒たちが入部してくるのだろうか。
篤史「もしかすると日高さんと羽葉さんに憧れて女性も入部するかもしれませんね。」
由紀「そういえばソフトボール時代の後輩だった小柴みちるって子が入るって言ってたね。正直相当でかいよ。」
亜弓「でかいって…身長が?」
由紀「そうそう。」
亜弓「あ、あと…私たちの試合を見に来てくれた二人…、アメリカから来たっていう。」
由紀「えっと…たしか秋葉可奈とレナ・エプソムって子だっけ?」
篤史「(アメリカ…あの二人か。面識があるから打ち解けるだろう。)」
 女性だけでも三人が入ってくる。それだけだはなく、実力のある生徒たちがたくさんやってくるかもしれない…。後輩に負けないように私もがんばらないと…!
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09.10
「うわ、すごいね。」
「めちゃくちゃうまいじゃない。」
 セリアもアリスも目を丸くしてクレイナの歌を聴いていた。これだけすごい歌はそうそう聴けるものではない。普通に歌手と同じぐらいのレベルを持っている。それだけではなく、周りの人たちを引き込んでいく。
「すごいね、クレイナ。」
 ナーニャは嬉しそうな顔で手拍子を送りながら聞いていた。クレイナは本当に大変な思いをしている。これだけ歌が大好きで、そして何よりも努力家で。そんな彼女があの事件に巻き込まれて。そうだとしてもクレイナは前向きに…。
「ありがとうございました。」
 歌い終えると拍手喝采だった。立ち上がる人たちまでいれば声をかける人までいた。クレイナは無表情のまま戻ってきた。そして俺の顔を見た。
「歌ってきたよ。どうだった。」
「ああ、とてもよかったよ。」
「クレイナさん! 本当にすごいね!」
「ありがとう。頑張ったわよ。」
 クレイナはそのまま自分の席に座る。でも…俺にはわかる。歌を歌えたことがとてもうれしくて仕方がない感じが。
「楽しかったか?」
「楽しかった。」
 クレイナは嬉しそうに答える。本当に…よかった。クレイナはここに来てくれたおかげで何か…感情を取り戻してくれれば…。
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09.10
「おはよう。」
「おっは!」
 私は朝早くに起きた。アリスはそれよりも早く起きているようだった。私はカーテンを開けて外を見る。そして目の前のドームを見た。今日はここで…最高のライブを披露することが出来る。そのために今日までしっかりと練習をしてきたんだ。私たちなら…出来る!
「おはよう。」
「ねむひ…おはようー。」
 恭花さんも楓も起きてきた。私は大きく息を吸ってはいた。そして気合を入れて笑顔になる。振り返って皆の顔を見ると笑っていた。私は最大の笑顔で笑う。
「今日はがんばろう!」
「もちろんだよ!」
「頑張りましょう。」
「最高のライブにするよー!」
 私たちは笑いあっていた。そしてご飯を食べる準備をする。今日はなにもかもが、気持ちが高ぶっている。この気持ちをライブにぶつけたい!
「おはようございます。」
「おはよう!」
 私たちの目の前に紅音たちと優衣さんたちが座っていた。しかしなぜいるのだろうか。
「今日は一大イベントだからね、私たちも観客として盛り上げていきたいと思うよ!」
「私も、応援しに来たわよ。頑張ってね。」
「はい、頑張ります!」
 私は笑顔を見せると向こうも笑顔で返してくれた。この笑顔を…皆に届けるために。頑張らなければ!
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09.10
皆「お疲れ様でした!」
 練習を終えて私たちは着替えていた。いつもの待ち合わせ場所に行くと瞳が荷物を持っていた。
瞳「あ、亜弓。ごめん、ちょっとお願いがあるのだけど。荷物を見ておいてくれないかな? マネージャー同士で簡単なお話があるみたいだからちょっと行かないといけなくて。」
亜弓「わかった。由紀も教室に忘れ物してたって言ってとりに行っているから。」
瞳「ありがと! なるべく早く戻るからね!」
 そういって瞳は走ってマネージャのいる所へと向かっていった。今日も練習疲れたけど…あと数日もすれば地区大会が始まる。春の選抜へと向けた…甲子園に行くための大会、地区大会を勝ち抜いて、埼玉大会も。そして関東大会を勝ち抜けば甲子園の道が…切り開ける!
篤史「あれ? 日高か。どうしたの、そんなに荷物を見て。」
亜弓「新山君…うん、ちょっと用事で皆がいろいろとね。」
篤史「そっか。結構大変だな。」
 そういって新山は荷物を置いて背伸びをした。二人きり…何か…話すことはあるのだろうか。言いたいけど…緊張する。
篤史「大会に向けての調整はどうだ?」
亜弓「あ、うん。問題ないよ。同じ地区に甲子園決勝で戦った東光大付属越谷高校とかいるから…おそらく厳しい戦いになりそうだけどね。」
篤史「そっか。地区一緒だから大変だよな。となるとそこを勝ち抜いていけば…埼玉明治高校とかも強いよな。」
 あの高校…私が公式戦で初先発した所、そして中学の仲間がいる所。私たちはあのチームに勝たなければ…甲子園に。
篤史「勝とうな。」
亜弓「うん。……あ、あの。」
篤史「どした?」
 私の口が動いた。今しか…今言わなければ。
亜弓「あの…こんど暇なときがあったら…。食事にいきませんか?」
篤史「ん、自分と? 大丈夫だよ。」
亜弓「あ、ありがとう!」
 よかった、伝えておいてよかった! こんなにやさしく受け答えてくれるなんて…。
篤史「そしたらさ、一日目の次の日に知り合いと会う約束をしているのだけど、どうかな? 一緒に来ないかな? 日高も調整あるから練習そんなに多くないはずだから。」
亜弓「あ、うん。いいよ。でも…二人でも…行きたい。」
 私の口から出る言葉とは思えない言葉が自然と出てしまった。恥ずかしい、すごく恥ずかしい。新山に今の自分の顔を見られたくない…。どうしよう、どうしよう。
篤史「かまわないよ。そしたら…その次の休みの日にでも行こうか。」
亜弓「あ、ありがとう!」
 私の思いが伝わってくれた…。ありがとう、新山。でも…せっかくの二人での食事だから…楽しまなきゃ…!
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09.07
「さってー! いきますよー!」
「おおー!!」
 アリスはマイクを上にあげて歌い始める。なかなかの歌声だ。というか…歌い方は上手だ。人によって歌い方とかはあるけど、アリスはなかなか良い歌い方だ。
「うぬぬ、ライバル登場ね。」
 アリスは歌い終わると皆に声をかける。いかにもアイドルっぽさを見せている。なんというか、さすが職業が職業なだけあるな。そしてアリスが歌い終わると隣にセリアが歩いていく。
「次は私よ、勝負よアリス!」
「おお! セリアだ!!」
「へぇー! 楽しみにしているね!!」
 セリアは歌い始める。多くの人たちがセリアの歌に聞き入る。たしかにうまい。毎回出ているだけあってよい歌を歌っている。さすがというべき…かな。そしてクレイナも次の順番に並んでいる。クレイナ、あのとき以来は歌を聴いていないから…どんな歌になるのだろうか。
「ありがとーっ!」
「うおおおお!!」
 セリアの人気はさすがというべきかな…。そしてクレイナが舞台上へと上がっていった。そしてマイクを握る。
「お願い致します。」
 クレイナがお辞儀をすると拍手で迎え入れられる。そしてクレイナはマイクを握って大きく息を吸った。
「おぉ……。」
 クレイナの歌が響きわたる。歌に関しては…あの時と同じでものすごくうまい…。それに声も良くなっている。皆が聞き入っている。
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09.07
「ふぅ…それにしても月が綺麗ね。」
「本当だね。」
 私たちは空を見上げている。明日にはライブが始まっていく。そして…楽しみで仕方が無い。
「一気に疲れが取れるね。これなら明日も楽しくできそうだね。」
「そうね。緊張もするけれど、がんばっていきましょう。」
 私たちは緊張していた。ソロライブ、それに大きなライブになっていく。そうなるといつもより…大変になってくるかもしれない…。
「さてと、これから戻って明日に関してもっと相談していきましょう。」
 温泉から私たちは出る。そしてテレビをつけるとニュースがやっていた。
「みてください、すでにライブに向けて並んでいる人たちがいます!」
「うわ、すごいね。」
 私たちは外の様子をテレビで見て驚いた。私たちのためにこんなに…待ってくれているなんて。私はおもわず右手を握った。これなら…もっともっと…がんばらないと。
「皆、もっとがんばろうね!」
「もっちろん!」
「明日は最高のライブにするからね。」
「宇宙一にするのよ!!」
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プロフィール

reser42

Author:reser42
自作小説などいろいろつぶやいていきます

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