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07.10
「さてと…クレイナ。この周りの監視だけお願いしたい。危ない場所には入らなくてもいいからな。ある程度普段どおり、買い物をしながら監視で頼む。」
「わかった。気をつけて。」
「ありがとう。よし、ナーニャ。いくぞ。」
 クレイナはいつも通り、淡々と答えてくれる。でもこう言ってくれた方が安心感が出る。俺はナーニャと共に噂のある場所まで移動する。ナーニャは普段とはまったく見せないような顔つきになっている。
「ねえ、前にもお話した通りね。もし私が完全な戦闘状態へと変わったらすぐに逃げて。敵味方の区別が出来るのは紋章の刻まれた人のみだから…。」
「わかった。かといってナーニャも無理するんじゃねえぞ?」
 俺はナーニャのことを思い出すように移動していく。息を静かにして裏道を進んでいく。そして噂どおり、一つの鉄格子の張られている出入り口があった。特殊な金属で出来ており、鍵もかかっていた。
「どうする?」
「ちょっと離れて。」
 俺はナーニャの元を離れる。するとワンピースのしたへと手を入れ、武器を取り出す。ナイフ?
「おま、そんな凶器持ち歩いているのか?」
「いや、こういう時にしか装着しない。今は縮小型収納箱だってあるからね。」
 そんなことを話しているとものすごい嫌な感じがした。ナーニャの体から湯気のように魔力が出てくる。見えたかと思った瞬間、ものすごい勢いでナイフを振り下ろした。すると鉄格子をつなぐ鍵が真っ二つになって切れていた。
「んな!? そんな切り方あるのか?」
「魔力を使ったからね。これでもあまり魔力は使っていない方よ?」
 ナーニャはスッとナイフをしまって鉄格子をこじ開けた。これが本当に女子かよ…。まあエルフの中でも戦闘民族と呼ばれるだけはあるな。
「……誰もいないわね。行くわよ。」
 ナーニャはゆっくりともう一つの扉を開ける。中は薄暗いライトに照らされている。ナーニャの顔を見ると、目の形が少し変わっていた。ん? なんだこれは。薄いけど…何かが見える。
「監視カメラは…無し。行くわよ。」
「あ、ああ。」
 これだけで…遠くを見れるというのだろうか。そんなことが出来るなんて…。
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07.10
「千代乃、どこ行っていたの?」
「ちょっと相談。 恭花さんと同じように私たちはこれから受験生になるので… 受験に関して相談してね。」
 私は恭花さんに受験のことを伝えると恭花さんはうんうんと頷いて いた。 これから受験の身としてはその気持ちがわかっているようだった。 私たちが受験した後は楓も出番がやってくる。
「そういえば…紅音も私と同い年だったね。 受験どうするのだろうね。」
「聞いてみるのが一番じゃない? 今の時間なら連絡取れるかもしれないし。」
「わかった。」
 私は携帯を取り出し、紅音へと電話を掛ける。 まわりの皆は飲み物を飲みながら会話を続けていた。
「もしもし? 千代乃?」
「あ、紅音。」
電話をかけて数秒で紅音が出てきた。 こんなに早く出てくれるとは思ってもいなかった。
「どうしたの? 突然電話かけてきて。」
「あのね、ちょっと相談があるの。」
「相談? 何々?」
「あの、紅音は大学受験する? するならどこに行こうと思っているの?」
「私? 受験するよ。どこに行くかはまだ決めてないの。学力は全国平均だから、平均の場所を探しているの。でも…学部は決まっているの。」
「学部は?」
「うん。 昔から音楽は好きだったから音楽系の大学に行こうと思うの。将来の夢も出来たからね。将来のアイドルを育てるっていう大きな夢を。」
「大きな夢…。きっと紅音なら出来るよ応援する。」
「ありがとう。お互い受験生として頑張ろうね。」
「うん。そうだね! あ、まだ話したいことがあるのだけど…。」
 私はふと後ろを見た。皆が練習の準備をしていた。私も準備しないと。
「ごめん、練習始まりそう。また今度ね。」
「りょーかい!」
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07.10
 私はすぐに何が起こったかがわかった。新山が伊沢よりも早く、先頭で駆け抜けていた。なんというスタートダッシュなのだろうか。それに圧倒的なほどに足が速い。
伊沢「まじかよ…おいおいおい。」
 とんでもない速さを見せ付けて、先頭でゴールした。私はその姿を見てびっくりした。これでブランクがあるだなんて…。もしこれが完全復帰したらいったいどれだけの力を出せるのだろうか。
篤史「ふぅ…はぁ…。」
 しかし息遣いはあまり良くなかった。とても疲れているように見えていた。それでも…前を向いていて決してあきらめない様子に見える。必死にしがみつきながら、自分の出せる力を全部出している感じ…。思わず応援したくなる。
池之宮「マジかよ、まだあるんだからバテるなよ?」
篤史「いや…バテたとしてもやりきってみせるからさ…。」
海鳳「すんげえ根性しているな。」
 周りの人たちもすぐにその様子には気づいた。そしてこれだけの意識を持っていることに周りも少なからず影響されているようだった。

栗山「キャッチボールするぞ!」
 私達はキャッチボールの時間になる。今日は館川が友亀とキャッチボールをするため、私は由紀と共にキャッチボールをする。
由紀「よろしくー。んじゃまあ肩ならそうか。」
亜弓「うん。」
 私は由紀とキャッチボールを始める。そして二つ右隣で深沢コーチと新山がキャッチボールを始めていた。
篤史「ふしっ。」
 シュルルル バシン!
亜弓「えっ?」
 あんなに軽く投げているはずなのにあの風を切る音はいったい何なのか。そんな速さであれだけの回転数なんて…。
由紀「(あの投球フォーム、すごく基本に充実。その基本に体の柔軟さを使ったとてつもなくすごい良いフォーム。球筋が…亜弓に似ている?)」
 シューー バシン!
由紀「ナイスボール!」
 私も意識して投げてみるけど、あそこまでの音は出ない。いったいどれだけの練習をしたらあんな球を投げられるのだろうか。
 バシン!
亜弓「ナイスボール!」
由紀「(亜弓、意識しているよね…。でも亜弓の球も大概にすごいよ。)」
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07.09
「そんで、そいつらは何処に入ったって聞いた?」
「この大通りのところかな。出入り口は複数あるらしいけど、鉄格子などかなりヤバい雰囲気があるらしいよ。普通の方法じゃ確実に空かないから誰も行ったことないって言うわね。」
「そんなにヤバイ雰囲気なのが都会の裏道にあるのか?」
 俺はお菓子を食いながらナオの話をしっかりと聞いてメモを取っていた。裏道の写真をもらったが、確かに普通に入るような場所ではない。人目につくような場所でもない。しかし出入り口はかなりしっかりしている。怪しい雰囲気がものすごくしている。逆にそれが入るのを拒んでいるように見えるからな。
「ナオ、他に情報は?」
「後は…とある人がつぶやいていたのだけど、あの近くになると、魔力を感知する機会が異様な反応をみせるって言っていて。情報を聞くために写真を見せてもらったのよ。それがこれ。」
「なんだこれ、魔力使用率の基準率がいきなり上がっていたりするじゃねえか。」
 その基準率が超えることによって周りの魔法物が障害を引き起こす可能性がありえる値が出ていた。これ…本当にそうだとしたら…とんでもないことがおこっているかもしれない。だとしたら。
「ナオ、今すぐここに行く。この通信機器を使って外の様子を言ってくれないか。かなりヤバいかもしれない。」
「わかった。…生きて帰ってきてね。」
「もちろんだよ。てかフラグらしきもの立てないでくれ。」
「ははっ! そうだよね! おごってもらうし!」
 ナオは…まあ、彼女も危険な目にあわせているのは確実だ。この事件は迅速に、そして確実に解決しなければ。
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07.09
「ふぅ…よし、休憩しよう!」
 私達は休憩に入る。するとアリスが私のことを手で来てと招いているようだった。私はアリスの所へと移動していく。アリスは私のところにやってくると振り返った。
「ねえ。ちょっと真面目な話をしていいかな?」
「真面目な話?」
 アリスが真面目な話を振ってくるのはかなり珍しいことかもしれない。でも…それほどちゃんとお話したいことなんだと分かるような顔つきだった。
「受験のことに関して。千代乃って何処に行こうと思っているの?」
「え? 私は…。文学部に行こうかなって思っているの。」
「文学部なんだ。私は…心理学部。」
「やっぱり学部は違うよね。」
「うん。それでね、行きたい大学は…ここ。」
 アリスは携帯を取り出して学校のサイトを出した。この大学はかなりの学力が無いといけない大学だ。私でもいけないことは無いけど、学部がまず無い。
「いまね、B判定もらっているんだけど、上手くいけるかなって心配で。」
「いまBなら心配ないのでは? 私も今行きたい大学はBだから…ちょっと安心しているよ。」
「そうだね、でもこれをAにして確実なものにしよう!」
「うん、お互いに頑張ろう!」
 私は大学の話でアリスとしっかりお話をすることができた。私もこれを聞いたからには…もっと頑張らないと!
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07.09
 新山篤史、とても不思議な感じがした。見た目は…女性にも見えなくないし、声も女性っぽい。なのに名前は男性、そして私から見ても異性として意識してしまう。本当に男性なのだろうか。いや、男性に違いない。
亜弓「新山…篤史…。」
由紀「私、聞いたことあるかもしれない。」
亜弓「えっ?」
由紀「中学硬式大会で…一年からずっと負け無しだった人…。」
 負け無し? 負けたことが無いというのだろうか。もしそうだとしたら…とんでもない人が入ってきたのかもしれない。
池之宮「久しぶりだな。」
篤史「池之宮…全国代表以来だね。」
海鳳「そうか、池之宮は全国代表に選ばれていたよな。」
 チームメイトの人たちも数人が知っていて知り合いになっているのか。でも…それだけの人が何故今になって?
深沢「ああ、まあいろいろと聞きたいことはある。少しは質問を受ける時間は取ろうと思う。質問あるやつは。」
池之宮「はい。篤史、どうして大会の後どこにも連絡せずに消えてたんだ?」
篤史「まあ…なんだろう。怪我があってね。」
新天「野球でか? 野球肘とかか?」
篤史「それとは違うのだけどね…事故にあって。海外で治療していた。」
海鳳「じゃあ…いままでの力は…。」
篤史「体力が落ちたし、まだ復帰には程遠いかもしれないけど、最終的には全盛期まで戻せると思うよ。」
 多くの人たちから質問されている。新山篤史という人はそんなにすごい人だったのか。しかも声がとても優しくて…。
伊沢「あの…失礼なことを聞いてしまうかもしれないが。本当に男性なのか?」
篤史「はい、男性です。全然失礼じゃないよ、良く聞かれるからね。」
 よかった。本当に男性だということがわかった。けどなんで私は安心しているのだろうか…。なんだか…とても不思議な感じがして仕方が無い。
深沢「さて、ここまでにするか。練習するぞ!」
皆「はいっ!」
 私達はすぐにグラウンド挨拶をして練習を始める。新山はランニングでは後ろの列に入っていた。きっと他の人とは比べ物にならない野球センスを持っているのだろう。だとしたら…私も何か聞けることがあるのかもしれない。
栗山「ファイ! オー!」
 ランニングが始まり、いつものように練習をしていく。学校が始まってからの練習メニューが再び始まった。

栗山「よし、柔軟するぞ!」
 栗山先輩が声をかける。ランニングを終えていつも通り柔軟の準備をする。私は足場をならして動きやすいようにする。
篤史「はぁ…はぁ。」
池之宮「…新山?」
 私はその声に横を向いた。新山がすでに軽く息を切らしていた。いまランニングをしただけだと思うのに。そんなに疲れるようなペースでもなかった。なのに…。
篤史「気にしないで…。ふぅ…よし、もう大丈夫。」
 新山が深呼吸をして息を整えると呼吸がいつも通りになってた。リハビリをしていたということは…体力トレーニングがまだ追いついていなかったというのだろうか…。しかしあの吐息はどこかで聞き覚えが…。
亜弓「…ランニングのときの?」
新山「多分、自分も会ったことあると思います。」
 そんなことを話しているとすぐに柔軟が始まる。話は途切れてしまったが…確信できた。前にランニングで会っていたことがある。通りすがり、それも顔が見えなかったけど…あれが…新山。

栗山「ダッシュ! 列になって!」
 栗山先輩が声をかけ、ダッシュの列に立つ。私達レギュラーメンバーとベンチ数人の中に新山が列に加わった。まだ…全盛期の力は出せないということは足も…。
栗山「よーい!」
 パン!
 栗山先輩が手を叩くと同時にダッシュする。いつものように伊沢が良いスタートダッシュを…。
伊沢「なっ!?」
米倉「はやっ!?」
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07.09
新山 篤史28しんざん あつし29(納品)


キャラクター紹介 
名前 新山 篤史(しんざん あつし) 高校一年生
誕生日 4月2日
身長 180cm
右投げ右打ち
埼玉 松江学園 投手

努力家で真面目、喜怒哀楽もはっきりと表していてやさしすぎる所がある男子。見た目と声が女性に近いが男子である。並ならぬ努力で天賦の才が開花し、小学、中学では全国大会で優勝、日本代表でも圧倒的力を見せた。その実力は「野球界で一生に一度現れるかどうかの鬼才」とまで呼ばれた。しかし壮絶な過去を持ち、とある事情で野球から離れていた。





今回はrinrinさんに描いていただきました!ありがとうございます!

rinrinさんのpixiv
rinrinさんのツイッター
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07.08
「そんで先生。何故そんなことを知っているのですか?」
「いや、私の入っている魔法女子交流会のメンバーがね。奇妙な噂を聞いてちょっと気になったのよ。まさかと思うけどそんなことがあるなんてね。不当に魔力を奪っている人たちがいるなんて。」
「それ本当ですか?」
 俺たちは帰り際、サストたちと共に先生のお話を聞いていた。これがもし本当なら…とんでもないことになっているのだろうか。
「それじゃあ。くれぐれも気をつけてね。」
 レイチェル先生が戻っていくとサストは俺の方を見て肩をポンと叩いた。
「まあこういうのは気になるよな。俺は…この真相をつかみたいと思っているんだけど、大会も近い。」
「てか先輩はそんな危ないところに行くつもりかよ。」
「まあ…興味あるからな。」
「それに関しては私も興味ある。今パソコンで調べてみたけど…その噂は本当らしいね。かなり多くの人たちがつぶやいている。」
 ナーニャが隣でパソコンを出しながら調べている。俺はその画面を見て気になった。たしかに多くの書き込みがある。でも…これが本当なのかどうか。
「もし出来るなら私も…現地に行って真相をつかみたい。私たちの仲間がもしかするといるかもしれない。」
「ナーニャ…わかった。俺も行くよ。」
「シンヤが行くなら、私もいく。」
 クレイナは俺の袖を引っ張るようにして呼んだ。そうか、クレイナをなるべく一人にさせてはいけない約束をしていたんだ。クレイナの母から言われたこと、あの言葉がまだ頭の中に残っている。
「わかった。だけど身の危険を感じたらまず皆、逃げることだ。命を大事にしてくれよ。」
「大丈夫、何かあったら…私が何とかする。」
 そういってナーニャは俺に紋章を見せるように袖をまくった。そうか…ナーニャは…。
「それじゃあサスト先輩、途中状況がわかったら連絡します。協力お願い致します。」
「ああ、まかせろ。」
 俺はクレイナとナーニャを連れて噂のある場所へと向かっていった。こっから一時間ほどの場所、都会の中にあるはず。心臓がドクドクと強く脈打っている。怖い、いや、なんとかしたい気持ちの方が強い。
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07.08
「ねえお母さん?」
「どうしたの千代乃。」
 私はご飯が進まずに考え事をしていた。というよりは食べ物がのどに通らない感じがしていた。あの話を聞いてからずっとずっと…頭の中でグルグルと何かがめぐっている。
「ねえ、私達っていつまで続けられるのだろう。ずっとずっと続けられるのかな…。これから受験でしょ? どうなのかなって。」
「そうね…。アイドルといった形なら今後、ある程度の年齢になったら引退する形よね。でも…それをいつになるかで悩んでいるのよね。でもそれはいずれ分かってくるわ。今からそんなことを考える必要なんて無いと思うわ。だけど学業、これからの仕事に関してはしっかりと考えたほうが良いわよ。受験中、どうしても厳しいなら休止といった形もできるし。だとしたらかなり長い期間というわけではないでしょ? それに周りにソロデビューといったチャンスがやってくるはずよ。」
「お母さんは何でも知っているね…。助かるよ。」
「いいのよ、気にしないで。私も昔は音楽活動をしていたから気持ちは分かるわよ。」
「あれ? お母さんも何かやっていたの?」
「たしかね…。」
 お母さんはとある引き出しを捜し始めた。そして中を探し続けているとアルバムらしきものを取り出してくれた。
「これ、私よ。」
「ええっ!? これがお母さん? 今と全然違うね。」
「まあこの頃はね。だから私はとやかくはあまり言わないわ。あなたの自由にしなさい。アイドルできるのは今しかないのだから。」
「うん…ありがとう。」
 私はそれを聞いた安心感かご飯がのどを通るようになった。やっぱりお母さんの作る料理は…。
「お母さん、おいしいよ。」
「ありがとう。」
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07.08
亜弓「今日から二学期だね。」
由紀「実際に授業が始まるのは明日からだけどね。だけど今日は練習があるから頑張らないとね。」
 私は由紀と共に練習場所へと向かっていく。週に数回の特別トレーニングをこなしながら今後は通常の練習をこなしていかないといけない。なんとか…頑張っていかないと。
海鳳「この時期に新しい生徒ってさ、意外だよな。まあだとしてもどんな人なのかは気になるよな。」
亜弓「あ、海鳳、友亀。こんにちは。そっちのクラスに新しい人が来るんですか?」
友亀「おお、日高か。ああ、そうらしいな。どんな人なのかはまだ分からないけど、この特別コースに来るのだから相当頭も良いだろうな。」
 転校生なのだろうか、それとも…別のところから来た人なのだろうか。どっちにしても楽しみなのは変わりない。もし何かかかわれる機会があるのなら…。
由紀「それじゃ、着替えてきましょう。」
 私達は更衣室へと移動して着替えを始める。今日から学校のある練習へと変わっていく。だけど大会は近い。だからこそ…負けないように頑張らなければ。
由紀「亜弓は何か今後のピッチングで必要なものが見つかった?」
亜弓「そうだね…。変化球の幅を広げることと、何か…もう一つ武器が欲しい。」
由紀「なるほどね。今までどおりの目標は継続させながら新しいことに挑戦。私ももっと頑張っていかないとね。」
 私たちは着替えながらこれからやっていくことを話していた。そして着替え終えると出入り口へと向かう。しかし目の前に海鳳や池之宮たちが立っていた。
亜弓「あれ? 空いていないんですか?」
池之宮「なぜか鍵がかかっていてさ。いま先輩が取りにいっているみたいっす。」
新天「てかそこは後輩である俺たちが行くべきだろ。」
 そんなことを話していると栗山先輩がやってきた。手には鍵を持っていて急ぎ足でドアの前へと移動した。
栗山「つかなんで鍵がかかっていたんだ。普段かけないよな。」
中山「俺も入部してからこんなこと一度も無かったな。まあいいか、鍵があるだけ練習が行えるし。」
 私達は鍵を開けてドアを開ける。
 バシーン
亜弓「えっ? グラブの音?」
沖田「誰かいるん?」
米倉「鍵かかっているのにいるかっての。でも…音は聞こえるよな。」
 私達はドアを開けた先を見る。奥の外野でキャッチボールをしている。あれは…深沢コーチと…もう一人は? いったい誰なのだろうか。
深沢「お、来たみたいだぞ。挨拶いくか。」
「はい。ではラストいきます。」
亜弓「…えっ。」
 何だろう、この気持ち。なにか不思議な感じがする。胸の奥がドキドキしているというか…。それにこの感じ、前に一度あった気がする。いつだろう、この変な感じは。
 バシーン!
池之宮「…嘘…だろ?」
亜弓「池之宮?」
 池之宮がものすごく驚いた顔をしている。もしかして…知っている人なのだろうか。遠くからゆっくりと走ってこっちにやってくる…。
新天「…あれって。」
亜弓「……!」
 私の胸が強く締め付けられるような感じがした。息をするのが辛い…。あの人を見ていると…なんだろうか。私はいったい何を感じているのだろうか。でも…あの人を見ているとすごく…輝いて見える。え、私、何を考えているのだろうか。こんなこと…考えたこともないのに。
深沢「集合だ。」
栗山「あ、集合!!」
 私達はコーチの前に円になって集まった。そして深沢コーチが隣の人に声をかける。
深沢「今日から新入部員が入る。挨拶、よろしく。」
篤史「はい…。ふぅ…。今日から野球部として入りました、新山 篤史(しんざん あつし)です。よろしくお願い致します。」
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07.06
「今回のことに関しては機密事項が多いようだね。」
「ああ、とにかく今回の事件は特殊なタイプの人間だ。だからこそ気をつけなければいけない多くてだな。」
 俺はダシルさんと共に出口へと向かっていく。現地に向かうまではそこそこ時間がかかる。その間に資料を見せたり、事件のことに関して話せる限り話していかなければ。
「レヴィさーーん!!」
 女性の声が聞こえると同時に前から思い切り走ってくるやつがいる。あ、もしかしてこれって。
「ねえ聞いてよ聞いてよ! この前仕事の上司にさ、もっと仕事頑張れって怒られたの!」
「それって本当に怒られたのか? 酔っていたからじゃないの?」
「あ、ヤバイ。そうかもしれない。」
「昨日連絡したろ。何故今来る。」
「てへっ!」
「理由説明しろや!!」
 本来仕事が終わってから会う予定だったのに、何故ナオがここにいるのだろうか。
「レヴィ、こいつは。」
「ああ、高校の同級生だよ。一応人魚のクォーターなんだよ。」
「ほう、珍しいね。人魚なんて。」
「私、ナオ・ラ・マエストリです。よろしくお願いします。」
 ガシャン
「あわわ!」
「どうして鞄から筆箱が落ちるんだ。お辞儀深すぎだろ。」
「あ、すみませんすみません!」
「レヴィ、まるで…後輩だな。」
「まあコレでも編集長だからな。」
「これでもって何よこれでもって!!」
 なんだかんだで話が進んでしまった。早く現場にいかないと。
「それじゃあ俺はこれで。」
「どこいくの? もしかしてあのフェスタの事件に関して?」
「おま、何で知っているんだ!? おしえてねえだろ!」
「へへ、そりゃー。新聞記者ですもの。トクダネです!」
「ちょっと…話いいか?」
「もっちー! 今度飲みにつれてってね。その分手伝うから!!」
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07.06
「では…よろしくお願いします!!」
 私達は担当者の人たちに挨拶した。帰っていく担当者を見送った後、私達は顔を見合わせた。そして一斉に飛び上がって抱きしめあった。
「やったよ! 私達のソロライブだよ!」
「ねっ! それに新曲発表も一緒にできる!」
「けどこれからもっともっと練習しなければね。私達のソロライブってことは私達のために見に来てくれる人ばかりなのだから。」
「よーし! 全世界に、宇宙に私達の歌をとどけるんだから!」
 私達は喜び合いながらも残っていた練習内容をこなすために部屋へと戻っていく。私達がやること…これから先も…。ずっと一緒に。

「お疲れ様ー。」
 私達はシャワーを浴びた後、休憩室でゆったりしていた。全員が戻ってきた後、自動販売機の飲み物を飲んでいた。そんな中、楓は上を見ながら何か考えていた。
「どうしたの楓。」
「いや、ちょっとふとしたことなんだけどね。これから私達はどうして行けばいいのかなって。」
「これから?」
 私達は楓の方を見る。楓は自分の飲み物を見ていた。
「私達の目標は皆を笑顔にさせていくこと。それにいろんな人たちに見てもらうこと。たしかに果てしない目標ではあると思うの。でも…いつまでこれを続けようかなって思っているの。」
「それって…いつやめるかってこと?」
「最終的にはそうなるよね。私だってやめる気なんてまったく無いよ。けどいつかはやってくる。誰にだってどのグループだって。それに今回は恭花さんはすでに大学も推薦でいけていたから…。これからはアリスと千代乃が受験でしょ? どうするのかなって。」
「ああ…そうだよね。」
「受験はもうすでに始まっているとも言えるからね。私達がアイドルだから優遇されるわけでもないしね。」
「それぞれ生きたい大学、学部も違う。一緒になるのは稀なことだからね。」
 私たちはそれを考え出すとキリがなくなってきた。私達は最終的にどうすれば良いのか。これからのこと、そして今のことはずっと…、続いていくのだろうか。
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07.06
 ユラッ
海鳳「ちっ!」
 ギィン!
エヴリン「センター!!」
 バシン! アウト!
 エヴリンの投球はさえている。ナックルボールはとても同じ高校一年生とは思えない。いや、プロでもこんなナックルボールを投げる人はいない。さすがのピッチャーというべきだろうか。
 バシーン! ストライクバッターアウト!
館川「っし!!」
 館川も調子を上げてきている。館川に打たれさえしなければこの試合は負けることはない。

 バシーン!
 ストライクバッターアウト! ゲームセット!
館川「っしゃああ!!」
友亀「ナイスボール!!」
 試合は1対0で勝つことができた。同時に課題も出てきた。打線がなかなかつながらないという大きな弱点が出来てしまった。秋大会までの時間は少なくなってきている。この短期間でどうやって直していくかが必要になってくる。
茜「さすがだね、負けたよ。でも…次は勝つからね。」
エヴリン「また、やりましょう。」
亜弓「はい、やりましょう。」
 エヴリンと茜は私達と一緒に笑っていた。私は振り返って由紀と共に戻る。由紀は私に手を差し出していた。
由紀「ナイスピッチング。」
亜弓「ありがとう。次も頑張るよ。」
 私はベンチへと戻っていく。上ではベンチ外の選手やマネージャーの仲間たちがいた。出れない人たちのためにも…これからの試合は…!
エヴリン「練習試合、だけどね。やっぱ…。負けると、悔しいね。」
茜「そうね…。甲子園に出るためにはもっともっと…強くならないと。」
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プロフィール

reser42

Author:reser42
自作小説などいろいろつぶやいていきます

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