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06.30
「さてと、俺は聞き込みにいきますか。」
「御菓子食いながらはやめなさいって!」
 俺はリーナに怒られながらもスナック菓子を食べる。ちょっとこの新商品、堅すぎて好き嫌いが出そうだな。まあ味は合格点だけど。
「ちょっと、聞いているの?」
「大丈夫だって。聞き込みするときは食べないからさ。それよりいるか?」
「食べないわよ! それにそう言っていつも食べているじゃない。」
「別にいいじゃないの。あら、私も一口貰おうかしら。」
「あ、シーナさん。どうぞどうぞ。」
 俺はスナック菓子の袋をシーナさんに渡す。そして口の中へと放り込んだ。リーナは俺のことを睨み付けている。
「ん、なかなか良いわね。レヴィにとってはこれはどうだったかしら?」
「いけると思いますよ。濃い飲み物があるとなお良しですね。」
「ちょっと母さん、あまり甘やかしすぎないでよ。」
 リーナが止めに行く。こうなるとまた親子喧嘩が始まってしまう。俺が待っていたところで時間が過ぎていくだけだし。
「んじゃ、俺行くわ。」
「気を付けてね。」
「お母さん! まだレヴィと話し終わってないじゃない!」
「はーん、ふーん。」
「なによ! その言い方!!」
 ああ、どうしていつも喧嘩が始まってしまうのだろう。今はそういう時じゃないというのに。
「大変だな、レヴィも。」
「ダジルさん、来ていたのですね。今日はよろしくお願いします。」
「ああ、こちらこそな。」
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06.30
「お疲れ様です! 最後までありがとうございました。」
 パチパチパチパチ
「お疲れ様! これで完成だね!」
「ありがとうね!!」
「本当にお疲れ様!!」
 拍手の中、私達はミュージックビデオを完成させることができた。そして私達はアイリングと共に喜び合った。
「ありがとう、紅音。」
「こちらこそ。本当にすごかったね。ここまでありがとう。」
「でもね! まだまだ終わりじゃないですよ。これから…もっともっと頑張らないと!」
「そうだね。完成した後もいろいろとイベントがあったりするからね。それにライブもまだまだあるから…!」
 私達は頷きながらこれからのことに決意した。私達が目指すべきことは…もっともっと…。
「そうだね。これから先も…。」
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06.30
 バシン! ストライクバッターアウト!
亜弓「っし!」
 ブシィ バシン ストライクバッターアウト
茜「ふぅ…。」
 私達はお互いに良い投球を続けられた。一点で止まったのが悔しい所だけど私は一点も取られずにマウンドを降りることができた。相手も茜からエヴリンへと変わろうとしている。六回は由紀からの打順になる。いきなりの対決…エヴリンはどんな球を投げるのだろうか。
茜「気合いれていこうね。」
エヴリン「任せて。相手、ものすごく、強いって聞いたから。気合入っているよ。」
亜弓「由紀、頑張ってね。」
 エヴリンはゆっくりと肩をまわしながらピッチングをしている。そして準備が出来ると由紀がバッターボックスに入った。
エヴリン「(最初から、勝負しに行きますよ。)」
 エヴリンはノーワインドアップから足を上げる。そしてゆったりとしたフォームから…。
 シュッ
由紀「(えっ? まさかこれって。)」
亜弓「うそっ!?」
 ユラッ バスン
 ストライクワン!
由紀「(広島代表の選手が使っていたのは知っていたけど…まさかこんなところにもいるなんてね。しかも…すごいゆれているし。)」
 由紀もかなり戸惑っている様子だった。あのナックルボール、とんでもないボールなのは間違いない。だけどまさか女子で投げる人がいるだなんて…。
由紀「(やっぱすごいね、こうやってすごい人がいると…私も燃えるよ!)」
 シュッ ユラッ
由紀「(見て捉えられるような変化球かどうか分からないけど…振るしかない!)」
 ブシィ! バシン!
 ストライクツー!
海鳳「やべえな。たち悪いことにナックルがストライクゾーンに決まっていく。」
 たしかにもうすでにツーストライクへと追い込まれていた。次に決めてくるか、それとも…。
エヴリン「(こういうときこそ、ストレートが生きるはず。)」
由紀「(ナックルボールは正直…当てられる気がしない。だとしても…チャンスは狙っていく!)」
 シュッ シュゴオオ
由紀「ストレート!」
 ギィイン!!
エヴリン「なっ!?」
茜「(あの対応力は何なの!?)」
 打球はセンター前へと飛んでいく。ナックルからいきなりストレートになっても、簡単にヒットにさせてしまうなんて。やっぱり由紀は…才能の塊なのかもしれない。
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06.24
「ん~、ここどうしようかしら。」
「先生、なんで俺たちと一緒に食べているのですか?」
「いいじゃない、別に。」
 俺たちは弁当と学食を食べながら会話していた。レイチェル先生がなぜか分からないけど、俺たちと一緒にご飯を食べていた。なんだかんだで…先生も大変なんだな。あ、せっかくだから聞いてみるのもアリかもしれないな。
「レイチェル先生、サスト先輩。ちょっと聞きたいことがあるんですが。この前俺が行った人類電子機器エキスポが一日中止になったのですが、何かしっていますか?」
 俺がその言葉をいうと二人は箸を止めた。そしてサストが俺の顔を見た。
「俺もその件に関しては知り合いから聞いた。といっても上層部でしか知らないことなんだがな。今回起きたのは殺人事件らしい。それも皆が楽しくやっている裏で起こっていたことだ。」
「裏で起こっていたこと?」
「その件に関しては私も聞いているよ。」
 レイチェル先生も真面目な顔で俺の方を見る。
「犯人の一人は裏社会の有名な人。だけど居場所はなかなか突き止められないところがあるね。それにもう一人の犯人が分かっていない感じよ。とにかく魔法生物ではなく、人間が行ったって事には変わりないわね。」
「人間というのは確定なのですね…。」
 俺たちはその話を聞いて考えさせられた。あの時に起こっていたのは…あの時に会ったのは…。
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06.24
「休憩入ります。」
 紅音は撮影を終えて休憩に入った。全体的な休憩に入ると、私は氷水で冷やしておいたスポーツドリンクを持って、戻ってくる紅音の所へと向かう。
「お疲れ様です。これ飲み物です。」
「ありがとう。千代乃が笑っているのを見れて、途中から上手くいくようになったよ。ありがとうね。」
「いやいや、そんな。でも私たちはアレでミスしちゃったから、休憩後はもっと気合い入れていかないとね。」
「そうだね。でも三人なら大丈夫だよ。自信持っていいと思うよ。ファイト!!」
「ありがとう。さてと…しっかりとごはん食べて元気つけなきゃ。」
 私は紅音と一緒に戻っていく。すると楓が大きな弁当箱を開けて待っていた。にしてはかなりの量が入っている。
「千代乃、紅音。一緒に弁当食べよ。作っておいたんだ!」
「本当に!? それじゃあ有難く頂くね。皆も呼んでいいかな?」
「もちろんいいよ! 皆で食べる方が楽しいよね!!」
 私達はご飯を食べる。皆で食べると笑顔も自然と出てくる。紅音に言われたとおりに次は…頑張らないと。
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06.24
由紀「(普通の…フォークボール!)」
茜「っしゃあ!」
 茜のフォークボールが冴え渡った。由紀は当てにいったけど空を切った。三種類のフォークを投げて由紀を抑える、とんでもない武器を持っている。
由紀「やられたね。まさかああくるとは思ってなかった。」
亜弓「三種類のフォーク、あれは厄介だよね。」
由紀「でも…そんな多投は出来ないはずよ。私にだからこそ連続で投げれたのだと思う。フォークボールは指の負担が大きいからね。」
茜「(とりあえず、ここからはストレート主体で決め球でフォークを投げよう。カーブの牽制にはなるはず。)」
 シュゴオオオ
沖田「っらああ!」
 ギィイイン!
茜「くっ。」
沖田「っしゃあ!!(フォークボールばかり投げたら甘い球来るに決まっているだろ。威力も落ちているようにみえるしな。)」
 沖田がヒットを打った。そういうことなのか。由紀は打てなかったけど、確実に相手に負担はかけられた。それなら…!
 ギィイイン!
茜「ライト!!」
海鳳「(これは抜けるな。)」
 ドッ!
亜弓「沖田さん、帰ってこれますよ!!」
 海鳳が力強いヒットを打ってくれた。沖田はあらかじめ大きなリードをとっていたため、三塁を蹴ってホームへと向かっていった。
 ダンッ!
沖田「っしゃあ! 海鳳ナイバッチ!」
海鳳「見たかこら!」
 このヒットで流れをつかむことができた。これなら…この試合で勝つことが出来る。後は私が抑えていけば…!
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06.22
「シンヤ、一緒にご飯食べよう。」
 俺は机の上の荷物を片付けていると目の前にナーニャがやってきた。俺はうなづき荷物を持つ。クレイナはいつものように俺についてくる。教室を出て学食近くの外テーブルへと移動する。
「おお、シンヤ。」
「サスト先輩、お疲れ様です。最近忙しいみたいで会えないですね。」
「大会が二週間後に迫っているからな。今回が俺たちにとって最後の大会だから、気合いれているんだよ。そうそう、新しい返球方法を考えていてだな。二年前に大会で使われていたあの選手の…。」
 そういってサストは学食をテーブルの上に置く。そしてテニスの構えをする。
「これを…こうして…こう!!」
 ギュギュッ タタン!
「………すげえけど、それここでやることですか?」
「カッケえだろ!!」
 先輩は目をキラキラと輝かせて俺の方を向いた。何を言えばよいのか、でも周りの目が痛いことは確実に分かった。
「すまんすまん。それじゃあ食べようか。」
「あ、今日友達と一緒ですが平気ですか?」
「かまわんよ。」
「じゃあすみません、失礼します。」
 俺たちはテーブルに座る。俺たちは弁当箱をあけて食べる準備を始めた。サストは箸をカチカチと音をたてながら考えていた。
「そういやさ、今日の授業であの子供先生に怒られてさ。」
「子供先生じゃありません!!」
「うわっ!? いつのまに!?」
「あ、レイチェル先生。」
 目の前にレイチェル先生がたっていた。ピョンピョンとはねながら怒っているせいか、俺の顔にツインテールの髪が当たる。地味に痛い。
「あ、先生。今日の午後の授業ですが。宿題の件で授業前に聞きたいことがあるのでお時間よろしいでしょうか?」
「あらシンヤくん、かまわないよ。そうそう、宿題よ宿題! サストくん、また忘れて! 怒られるに決まっているじゃない!!」
「あー、すまないっす。明日には持って行きますから。」
「いったね! 約束よ! 約束ね!」
 やっぱり…怒り方は子供だなぁ。
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06.22
「もう少し表情柔らかく! もう一度いきましょう!」
「わかりました!」
 私たちは指摘を受けながらミュージックビデオを作り続けていた。二日目、三日目と上手くいっている。今日もミュージックビデオを撮影しているが、なかなか上手くいかない。どうも表現が上手くいってない。なんでだろうか、私たちはいつも通りにやっているはずなのに。
「少し休憩しますか。アイリングの皆さん、お願いいたします。」
「わかりました!」
 私たちはアイリングと交代して休憩に入った。なかなか上手くいかずに皆の顔が暗くなっていた。このままだと悪循環になってしまうかもしれない。なんとかしないと。
「紅音さん、もう少し笑顔をお願いします。」
「あ、はい!」
 紅音さんもなんだか上手くいっていないみたいだった。私たちが悪かったからだろうか。私たちが笑顔を取り戻さなきゃ、もっとずるずるいってしまうかもしれない。何とか笑顔を取り戻さないと。
「皆、暗い顔しないで。ほら、にこーって。」
「…なにそれ? 本当に千代乃?」
「え?」
「千代乃にしては珍しいなって。ダメ…ツボに入ったかも…。」
 三人は腹を抱えながら笑い始めた。私、何かしたのだろうか?
「いや、ありがとう。でもそのにこーって言いながら笑っていると、いつもの千代乃とまったく違う気がして。」
「そ、そういうことだったのね。」
「ギャップ萌えね、これは。」
「ギャップ…萌え?」
 三人の笑い顔を見ると私も笑えるようになってきた。きっと、紅音さんも。
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06.22
 バシーン! ストライクバッターアウト!! チェンジ!
亜弓「っし!」
 ここまで七つの奪三振をとった。三振を取る投球をすると三振を奪える。投げていてとても気持ちが良いと思った。コレが力配分を考えた投球が出来たらもっと良いのだけど、そう簡単にいけるわけがない。少しずつ、頑張っていかないと。
由紀「お願いします。」
 バッターボックスには二打席目を迎えた由紀がいた。今度もヒットを打ってくれそうな気がする。新しい武器があると考えても…まだまだチャンスがあるはず!
茜「(このバッターにはただのフォークボールだけじゃ通じない。だったら…実践では始めてだけど…やるしかない!)」
 茜が振りかぶって腕を思い切り振る。
茜「っし!」
 シューーー
由紀「(フォー……ク!?)」
 グッ! ブシィ バシン
 ストライクワン!
由紀「(いま…横にも曲がった!?)」
海鳳「なっ!?」
新天「なんだいまのフォークボールは。」
 私にもわかった。普通のフォークボールではないことがわかった。由紀も振りにいったけれど、体勢が少し崩されていた。左打者から見て外に逃げていくフォーク、そんなことが出来るのだろうか。
由紀「(すごいフォークね、それでも…!)」
 シューーー
由紀「(ここで曲がる!)」
 グッ! ブシン! バシン
 ストライクツー!
由紀「(今度は逆!?)」
 まさか、今度は内に食い込んでくるフォークボール、まさか三種類のフォークを持っているのだろうか。だとしたら…とても厄介なことになりそうな気がする。
茜「(由紀には決め球で勝負しないとヒットを打たれる。)」
 シューーー グッ
由紀「(ここから振っても…間に合う!?)」
 ブシィ バシン!!
 ストライクバッターアウト!!
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06.21
「レヴィ、事件に関しての情報だけど、今のところ検討がつくのは彼らよ。おそらくサングラスをかけていたのがジャスタ・ワノワールで間違いないわね。しかし彼の居場所を突き止めるのはかなり難しいことだわ。」
「彼は以前に反社会性人格障害と診断された記録がある。だけどそれだけの情報だけで詳細が無いんだ。」
 俺は書類を見ながら犯人について調べている。なかなか見つからないのには多くの原因があるからだが…。行動パターンを考えれば…。
「なぜ詳細がないの?」
 リーナが俺の机に多くの資料をバンと置いて机に座る。チラッと確認すると今回の人類電子機器エキスポに企業として参加していたグループの登録者だった。しかしそこには全て不一致の文字があった。
「その病院が五年前に無くなっている。それも大きな火事によってだ。資料もそこにあってすべて消えてしまっている。分かる限りではこれなんだ。どういう行動パターンになるかはおおよその見当しかつかない。それとこの不一致はなんだ?」
「カメラの様子を見たけどこの顔と一致する人がいなかったのよ。社長が参加している企業は少ないから…おそらく何処かの社長ではないかと思ったのだけれども、それも違う。どうも分からないのよ。」
「だとしたらまずジャスタを捕まえることから考えなければな。このままだと被害者が増える可能性がある。不安定な感情を放っておくと大変なことになる。」
「そうね。私達も全力で調べるよ。」
「ああ、何か分かったらよろしく。」
 俺は再び犯人についての情報を探し始めた。裏の存在だけではない、表にでも出る存在でもある。だからこそ情報はあるはずなのだが…。
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06.21
「はい、一日目お疲れ様でした!」
「お疲れ様です!!」
 私達は一日目の撮影を終えて周りの人たちに声をかけあった。
「いえい! 今日も頑張ったよね!」
「お疲れ様。明日も頑張ろうね。」
「はい、スポーツドリンク。」
 挨拶を終えると私達はベンチに座って飲み物を飲んだ。汗が流れ出てくるのをタオルでふき取り、冷たい飲み物を体に当てて体温を落とす。
「お疲れ千代乃。」
「紅音、おつかれ。」
「へへっ、お互いに今日は上手くいけたね。明日も頑張っていこう。」
「はいっ!」
 私は紅音さんとハイタッチをしてまた笑顔を見せた。紅音はベンチに座ると笑って飲み物を飲んでいた。
「ぷはっ! こういう後の飲み物は体に染み渡るね!」
「そうだね。きっと頑張っていけばこの体験はずっと続けられると思う。」
「そうだね。これからも…がんばっていこう。」
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06.21
バシーン! ストライクバッターアウト!
亜弓「っし!」
エヴリン「亜弓、すごいよね。」
茜「ええ、私も負けられないよね!」
 やはり全力投球で向かえば三振はとれる。けど体力的にどこまで持ってくれるかが心配になる。球速は変わらずに行ける自信があるけど、コントロールに不安が残ってしまう。それにストレートの回転と威力にも影響は出てくるはず。
由紀「ナイスピッチング。今日とても調子が良さそうだね。」
亜弓「ありがとう。そう見える?」
由紀「うん。私もスイングがいつもより軽い感じ。もしかして涼香さんのおかげかもしれないね。」
 昨日の試合後にやったアイシング、物凄く効いているのかもしれない。涼香さんに後でお礼を言わなきゃ。

 城洋大付属高校、練習試合にて。
 シューーーバシン!
審判「アウト!」
村瀬「ナイキャッチ!」
瑞華「(あれ? なんか腕の動きがスムーズに…。)」

茜「さてと、私達もいきますか!」
エヴリン「五回まで、頑張って、ね。」
 グッ バシン!
 ストライクバッターアウト!
池之宮「ちっ。」
 由紀のヒット一本からはまったくバットにかすらせないフォークボール、あのフォークボールは相当厄介なはず。だけどここまでストレートとフォークしか投げていない。しかもフォークボールは指に負担がかかる投げ方だ。でも…茜さんの武器はそれだけではないはず…。
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06.16
「うっ…ううっ。」
「泣くな、お前のせいじゃない。」
 ジャルミーは病院を出て会議室に戻っても泣いてばかりだった。それもそのはずだ、後から知ったことだが二人は恋人関係になる寸前までいっていた。そんな中で殺されてしまった。犯人を捕まえたい所だが、どうもなかなかいかない。防犯カメラの顔が場所によって違うからだ。どれが犯人なのかが分からない。なんという技術を使っているのだろうか。
「とにかく手がかりはこの銃弾一発よ。」
 この銃弾、普通は北陸の軍隊が使われるものだ。普通のルートでは手に入らないルートを使っているはず。ということは軍につながる人たちがいる可能性があるかもしれない。過去にわたって武器の輸出入の確認をしていかないとまず犯人へとつながっていかない。なんとかしないとさらに被害が広がっていく可能性もある。
「リーナ、今出来る限りでは何がある?」
「確認できたのは足跡よ。これはこの近くの店で買えるものでもあるわ。近辺に聞き込み調査をしていくのも必要よ。」
「そうだな。」
 俺たちは事件に関することまとめ始めた。けど…この状況でジャルミーを続けるのは…。
「私、必ず犯人を捕まえたいです。彼のためにも…。」
 彼女の目は決意の目が見えていた。まだ…ジャルミーは大丈夫そうだな。
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06.16
「それではアイリングの皆さん、お願いします。」
「了解です!」
 紅音たちがミュージックビデオの撮影に入る。紅音たちは精一杯の笑顔を見せてくれる。休憩中の私達にもこの楽しさが伝わってくるようだった。飲み物を飲みながらその笑顔を見ていると、ツンツンと私の肩を叩いていた。
「ねえ千代乃、私達も笑顔でできていたかな?」
「もちろんだよ。私達だって楽しくできていたからね。」
 アリスは嬉しそうに私の顔を見ていた。そしてもう一度撮影しているところを見て口を開いた。
「うん、そうだね。私、紅音たちの笑顔を見ていると、嬉しくなっていて。私達の笑顔を見て紅音たちも笑顔になってくれてるかなって。」
「私は見ていたけど、笑顔でいてくれていたよ。」
 恭花さんが私達の顔を見ながら答えてくれた。その言葉を聴いて私達の心の中に嬉しさが出てきた。もっともっと…笑顔を見せるために頑張らなければ!
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06.16
由紀「(すごい、このフォークはすごい!!)」
 初球からフォークボールを投げてきた。あの落差はとんでもないものだ。簡単には打てなさそうだけど…由紀ならきっと。
由紀「(この落ち方なら…これなら打てる!)」
茜「(すごく嫌な感じがする。空振りを取っているのにもかかわらず、なにこの違和感は。)」
 シュゴオオオ
由紀「よっと!」
 ギィイイン!!
エヴリン「わお!!」
茜「うそっ!!」
 由紀はフォークボールを綺麗に捉えてセンター前へとヒットを打った。まさか二球目でヒットを打ってくれるなんて…。
由紀「いえい!!」
 由紀は私に向かってブイサインを見せてくれた。私もそれを返すようにブイサインを送る。これに続いていければ!
 ブシィ バシン! ストライクバッターアウト!
 ギィイン!
海鳳「っしゃあ!!」
 バシン!
茜「ゲッツー!!」
 バシン! アウト!!
池之宮「当たりは良かったけど正面か。」
海鳳「だあああっ!」
恵美「何してるの!」
海鳳「すみません! 次は打ってみせます!!」
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06.06
「すみません、ベンチ借りさせていただけますか? 気分が悪いらしくて。」
「ええ、分かったわ。それなら向こうに座ってくれるかしら。」
 俺はナーニャとクレイナで椅子に座った。涼しげな空気がナーニャの気分を良くさせていた。しかし目の前に多くの警備員と警察官がいる。何があったのだろうか。俺は何気なくその様子が見たく、体が自然と動くように様子を見にいった。
「すみません。何かあったのでしょうか…。」
「ん? 君は?」
 お菓子を持った人が俺の顔を見た。しかも食べながら答えている…。なんだか変わった人だ。
「あ、ちょっと気分が悪くなった友達がいるので…。」
「そうか…まあ見せられるものじゃないさ。」
 見せられるものではない? それほどまで? いったい何が?
「それより、この男のことを知っているか? もしくは先ほど見なかったか?」
 一つの写真が俺の手元に渡される。サングラスをかけて…傷がある。こんな人は目立つはずだが、見たことがない。いったい誰なのだろうか。
「すみません、分かりません。」
「そうか…すまないな。」
 俺はとにかく見てはいけないといわれたので二人の元へと戻る。顔色も良くなっているみたいだった。
「ごめんね、もう大丈夫だよ。」
「そうか、それなら帰ろうか。」
「ごめんね、迷惑かけて。」
「いいんだよ。気にしないでくれ。」
 俺は二人を連れて救護室を出る。また時間が取れた年に…ゆっくり見に行けばよいかな…。

「ごめんアルフレイヤ…私がもう少し適切な判断が出来ていれば。」
「魔法散弾銃…。普通は軍にしか持つことが許されていない物だわ。」
 ジャルミーは横たわるアルフレイヤにしがみついて泣いている。もう…アルフレイヤに息はなかった。リーナはそんな状況ながら冷静になり、状況を判断している。おそらくすぐに銃を向けたことにはいくつかの理由があるはずだ。見られてはいけないものを見られてしまったことで、証拠を隠滅するための殺害。しかしそれなら死んだのを確認した後に何発か撃たないはずだ。何か精神面に来ているものがあるのだろう。それに足跡にもう一人の男性が抑えていた痕跡が残っている。その撃った人は…何かしら精神に異常をきたしているに違いない。だとしたら…。
「リーナ、このままだと被害者が増えていくばかりになる。特別捜査部を設置して欲しい。大きな事件になるまえに…いや、さらに大きな事件が解決できる可能性がある。」
「わかったわ。とりあえず、現状をまず確認していきましょう。」
「わかった。」
 俺はポケットからお菓子を取り出す。とにかく俺が考えられることは現在の事件をまとめていくこと。そのためにはお菓子を食べて脳をフル回転させなければ。
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06.06
「ふぅー。探した後のパフェはおいしいなー!」
「楓、ここ最近甘いものたくさん食べてない? 太ったりしない?」
「へ、平気だよ!」
「怪しいわね。」
 私達三人で楓を見る。そして楓は本当だということを見せるために携帯を取り出した。それは体重計をはったものだった。
「ほらね! ほらね! 私体重減ってもないし増えてもないよ!」
「本当だ。意外だね。」
「意外ってなによ!!」
 私達は笑いながら楽しくお茶をしていた。そんな楽しくお茶しながらもこれからのミュージックビデオのまとめをしなければならない。
「さてと、ここはどのように表現します?」
「パァッと光を出す感じがいいかな?」
「そうね光は弱めが良いかな。」
 話が始まると真剣な表情へと変わっていく。もっと…これからの方向性をしっかりと決めていかなければ。
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06.06
審判「礼!」
皆「したっ!!」
 試合が終わった。どちらも点は取られることも無く1対1で試合が終わった。私達はそれぞれグランド整備をしていくと私達は荷物をまとめる。試合を終えたらまた明日に備えて私達は帰ることになる。
涼香「亜弓、由紀。来てくれる?」
由紀「はい。」
涼香「それと…向こうのチームの袴田瑞華…だっけ? 彼女も呼んできてくれないかな?」
亜弓「あ、わかりました。」
 私は瑞華の所へと走っていく。そして瑞華の前に移動した。
亜弓「瑞華。ちょっと来てくれるかな? ちょっとだけ来て欲しいの。」
瑞華「私? 監督、行ってもよろしいでしょうか?」
樋笠「手短にな。」
 監督の許可が下りて、私は瑞華さんを連れてベンチ裏へと移動していく。そして涼香さんのいる所へと移動した。すでに由紀はマッサージを受けていた。
涼香「由紀はもうすぐ成長期になるから体の負担が大きくなるわね。しっかりと体の調子を整えておくことね。」
由紀「ありがとうございます。」
瑞華「これは?」
亜弓「あ、紹介するね。私達の学校のOB、定峰涼香さん。スポーツ医療とか学んでいる人だよ。」
瑞華「始めまして。城洋大付属高校の一年、袴田瑞華です。」
涼香「こんにちは。ちょっとマッサージさせてくれるかしら?」
瑞華「え、ええ。」
 瑞華さんは荷物を置いてベンチに座る。まず肩から涼香さんがマッサージをする。
涼香「そうね…。あなたは力はあるけどちょっとだけ筋肉が硬いみたいね。柔軟トレーニングをもうワンセット増やしてみたら。おそらく改善すると思うわ。体硬いでしょ。」
瑞華「ま、まあ…。たしかにそうかもしれません。」
 涼香さんの適切な指摘で袴田が驚いている。きっと…袴田もこれからもっと良くなっていく…強くなっていくかもしれない。
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06.05
「へえ…すごいね。」
「どう? ナーニャも興味持ったか?」
「うん、とても良いイベントだと思う。私、もっとこういうイベントに参加してみようかな…。」
 ナーニャは嬉しそうに答えてくれた。クレイナも無言ながらもじっと展示品を見ている。その様子を見るだけでも俺は嬉しく思えてきた。
「ねえ、あの紋章って…。」
「ああ、きっとスフート族のだろ? なんでこんな所に来ているんだ?」
「やだ、怖い。」
 しかし何故だろう。ナーニャの紋章を見た人たちが口々にナーニャを軽蔑していた。何故世間はスフート族が怖い存在だと思っているのだろうか。実際こうやって仲良くしているというのに、何故周りに溶け込もうと頑張っているのを否定するのだろうか。まだ差別というものが消えないのか…。
「ごめんね、ツキカゼ。」
「いや、いいんだ。むしろ大丈夫か?」
「平気…。大丈夫。」
 ナーニャは苦笑いを俺に見せてくれた。だけど…やっぱり辛そうにしか見えない。俺はクレイナの肩をポンポンと叩いて呼んだ。
「ナーニャのことを考えて…そろそろいくか?」
「はい。」
 クレイナは真顔で答える。俺はナーニャとクレイナを連れて出口へと向かっていった。ナーニャの顔色があまり良くない。たしか出口の先に救護室があったはず。そこに行けば多少は楽になってくれるだろうか…。
「ねえ…何かすごい嫌な感じがする。」
「えっ?」
「ううん、なんでもない。」
 ナーニャがすごく嫌な感じ? 気分が悪いからとかなのだろうか。でも…何か答え方が変だった。何が…怖いのだろうか。しかしそれには俺もすぐにわかった。出口を出ると救護室に多くの警備員がいた。それも様子を見る形で…。とにかく俺はナーニャの気分を取り戻すために救護室まで向かった。
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06.05
「さてと、いきましょうか。」
「レッツゴー!!」
 私たちはミュージックビデオで使う場所を探しながら下見を始めた。どのような場所で行うか、そしてどんな感じのビデオにするかをその場所を見て決めることになった。あらかじめの画像を見ての相談で行きたい場所は決まっている。あとはそこで良い構図が出てくるかどうかを考えなければ。
「そういえば千代乃ちゃん。この風を受けて踊っている所のことなのだけど、横から風を出す形で良いかな?」
「そうだね。強風にならないように自然な感じで出したいよね。」
 構図を決めながら場所を探していく。公園、街中、そして屋上などいろいろな場所を見ていった。私達がイメージするミュージックビデオ、ストーリ性を意識しながらその曲に忠実にした流れを考えていく。
「ここはこうじゃない?」
「でもこれもいいんじゃないかな?」
「どっちも入れてみるとかは!?」
 私達は意見を交換しながら進めていく。でも…楽しそうに出来ていて本当によかった。そしてミュージックビデオの誘いをしてくれて、本当にありがとう。
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06.05
涼介「(めんどくせぇ女性選手だな。ランナーでいるなら点とらせなきゃいいだけか。)」
 シュゴオオオ バシン!
 ストライクバッターアウト!
沖田「ちっ。くそっ。」
 三振に抑えて羽計がマウンドから降りていく。堂々とした表情は何か不思議な感じがした。嬉しくないような、怒りがあるような。
由紀「亜弓。アイシングと着替え、してきたら?」
亜弓「そうだね。いってくるよ。」
 私は立ち上がる。そしてグラブを持った館川を見て声をかける。
亜弓「頑張ってください。」
館川「おう、まかせろ。」
 言葉を聴き、ベンチ裏へと移動していく。そして更衣室を見つけると私はドアを開けた。
涼香「亜弓、お疲れ。」
亜弓「涼香さん!? どうしてここに。」
涼香「そりゃ試合を見ていたからね。アイシングとかの用意はしておいたわよ。ちょっとマッサージも必要だと思うからそこに座って?」
亜弓「あ、はい。とりあえず着替えだけしますね。」
 私は上着を脱いで着替えのアンダーアーマーを着る。そしてベンチに座ると涼香さんが後ろに移動した。肩を確認するかのように触っていると、マッサージを始めた。
涼香「女性選手で投手をやっているから疲れが来ているわね。今日はクールダウンのキャッチボール以外ではノースローね。」
亜弓「そんなにですか?」
涼香「ええ。」
 私の肩、たしかにこれだけ投げていれば疲れも出てくるに違いない。自分でも念入りにストレッチとかはしているけどそんなに疲れていただなんて。そしてある程度のマッサージをするとアイシング道具を用意して肩に巻いてくれた。
0228原寸・1500x2100pix29
涼香「あれだけの投球をしていて疲れないわけないわよ。むしろ体つき的に亜弓は怪我しにくそうだし。」
亜弓「そうですか?」
涼香「ええ、柔軟な筋肉になっているからね。基礎トレーニングやストレッチを欠かさずやってきたからかもね。」
亜弓「そうなのですね…。確かに毎日家帰ってもやってました。」
涼香「はい、おしまい。これで戻っても大丈夫よ。」
亜弓「ありがとうございます。」
 私は涼香さんにお礼を言った。そして荷物をまとめると、共に更衣室を出た。わたしはベンチへと戻っていく。
涼香「(やはり女性選手を見ていても筋肉疲労がどういう状況か気になるわね。後で声かけてみるかしら。)」




今回はえるさんに描いていただきました!ありがとうございます!
えるさんのpixivページ
えるさんのツイッター
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06.04
「こちら、アルフレイヤ。不審な入口を発見したため、侵入いたします。」
「なに? 見つけたの? だとしたら無理に行かないで。場合によっては命の危険性もある。それにジャルミーはどうしているの?」
「現在入口付近にて待機、入っていく人がいないかどうかを確認しています。」
「ということはすでに侵入しているの?」
「そういうことだ。透明明細機能を使っているからなんとかなるはずだ。」
 アルフレイヤが侵入行動を開始した。まさかこういう形で動き始めるとは。何か起こってはほしくないと思っていたが、起こってしまった。だとしてもこれが何かの手がかりになるのであれば、大きな動きが出てくると思われる。とにかく俺は事件が起こらないように人を観察し、事前に事件を防いでいかなければ。
「こちらです。」
「どもども。」
 俺の隣を二人の男性が歩いていた。何か一人の男性の様子が変だった。何か過去にあったのではないかと思うぐらいに、嫌な感じがした。いや、今でも何か起こりそうな気がする。
「リーナ、すこし気になる人を見つけた。あの帽子をかぶった人の後をつける。」
「え、ちょっと。…まああなたの勘は当たることがあるからね。ついていくわ。」
 俺はスタスタとあの二人をついていく。回りを警戒しているような様子は全くない。回りから見れば普通の人に見えるが、俺から見ればどうも変な感じにしか見えない。恐らく頭の中では何か色々と駆け巡っているに違いない。そして男たちはジャルミーのいるドアまで来た。
「ちょっと失礼。」
「すみません、どちらのもので?」
「UFW科学のものです。」
「確認しました。どうぞ。」
 ジャルミーは男二人を通した。続いて俺たちが到着する。そしてリーナがジャルミーに問いかけた。
「なぜ通したの?」
「通行書を確認した。念のために眼鏡で顔認証をしておいたよ。」
「まだアルフレイヤが中にいるのでは。」
「現在透明コートを使用して移動しているわ。場合によっては何か情報を聞き出せるかもしれない。」
 その言葉を聞いて頭のなかで不安が募ってきた。あの人はもしかすると危険な人物かもしれない。もしなにかをしてしまい、男の脳を刺激させてしまったら。アルフレイヤが危ない状況にいるということに気づいていれば。
「アルフレイヤ、そちらに二人の男が侵入したわ。大丈夫?」
「ああ、音声録音機能をつけておいた。透明もしっかり機能しているぞ。」
 コツコツといった音がイヤホンから聞こえてくる。アルフレイヤの音声機能と同期させていると二人の足音が聞こえてくる。アルフレイヤは聞こえないように文字を打っている。
『二人の男が入ってきた。何やらパソコンを開いている。』
 音声だけで何が起こっているのかがわかる。きっとそのパソコンの中に大事なものがあるはずだ。
「魔力を供給するために更なる効率を高めるために、このような製品を開発しようと思っております。CGになりますがこのようになります。」
「なんだこれは……ひどすぎる。気分が悪くなる…。」
 何が映し出されているのだろうか。とてつもなく嫌な声がアルフレイヤから聞こえてきた。
『すみません、離脱します。』
 アルフレイヤから離脱の文字が打たれた。後は気づかれずに戻るだけだ。
「(やばい…マジで…。)うぉぇええっ。」
「誰だ!?」
 アルフレイヤが吐いた!? 何があった。しかもその声で感知されてしまったようだった。
「アルフレイヤ、逃げて!」
 ジャルミーが声をかける。アルフレイヤが急いで走り出す音が聞こえてきた。ヤバい、何が起こっている。
 バン!! バン!!
「ぐっ!」
 発砲された音まで聞こえてきた。まさかアルフレイヤが撃たれた!? まずい、かなりヤバイ状況になっている。
「リーナ!」
「急いで他の警備に連絡を!!」
「私、助けに行きます!!」
「ダメだ! 今行ってはいけない!!」
「でもアルフレイヤが!」
「こういうとき、人間はかなり神経を尖らせている。この状況で、しかも狭い通路だと思われる場所で無事に助けるのは正直厳しい。他の出口から出た後に助けなければお前まで襲われる。」
 俺だって助けたい。だけどこういうときの人間は何をするか分からない。もしかすると仲間だって呼んでいるかもしれない。しかも今は連絡が途絶えている状況だ。おそらく撃たれたときに破壊されたのだろう。ならアルフレイヤも怪我を負っている可能性がある。ゆっくりしている場合でもない。なんとかしなければ。
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06.04
「ありがとー!」
 久美が歌い終わるとものすごい盛り上がった。この盛り上がり方は普通とは違う。本当に聞き入ってしまったからこその盛り上がり、そして拍手喝采が起こっている。
「優勝だよね。」
「そうだね、私達ではかなわなかったね。」
「それじゃあアイスクリーム頂こうかな。」
「えっ!?」
 まさか聞いていたのだろうか。ああ、なんというか。やってしまった気がした。
「あれ? それって久美さんだけだよね。」
「え? 私もじゃないの?」
「えー。」
 優衣さんが笑顔で答えてくれた。そういうことになりそうなのね…。

「優勝は久美さん!!」
「ありがとー!!」
「ですよねー。」
 私達はすました顔で久美さんを見た。でもおめでとう。やっぱり久美さんの歌があったからこそのこの笑顔だもの。本当によかった。
「特別賞はアイリングとピュアプラチナです!」
「えっ!?」
 私達も特別賞で呼ばれた。そして周りを見ると笑顔で拍手していた。やっぱりやっていて良かった…。
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06.04
涼介「ふぅ…。」
 あの投球、普通の投球ではない。今まで見たことの無いタイプの投手、暁美や六実とは違う、天賦の才能。そして怪物となりうるあの迫力。
 シュゴオオオ バシン!
 ストライクバッターアウト!
瑞華「ナイスピッチング! ワンアウト!!」
友亀「(手がでねぇ。)」
 あの球をどうやって打てばよいのかが分からなくなってきた。これだけの投球が出来る人はそうそういない。由紀も厳しい戦いになりそうになりそうだ。
 バシーン! ストライクバッターアウト!
 私の変わりの代打も三振になってしまった。簡単にツーアウトをとられている。そして次は…由紀がやってくる。
由紀「お願いします。」
瑞華「(このバッターだけは別格、抑えていくには慎重に行かなければ。)」
 由紀はマウンド上のピッチャーを見る。相手投手の羽計はいたって落ち着いている。雪は打てるのだろうか…。
涼介「(このバッターが高打率? 貧弱そうに見えるし…女性だからな。ちっ。)」
 羽計は由紀をにらみつけていた。由紀はそれをまったく気にせず、ただ集中していた。集中している…この調子なら…!
 シュゴオオオオ
由紀「(自分の力なら押される。けどセンター返しを意識すれば自然と流し打ちに!)」
 ギィイイイン!!
涼介「!?」
瑞華「ライト!!」
 打球はライトへと力強く飛んでいった。あの場面でしっかりと打つことが出来るなんて…。さすが由紀というべきか…。でも相手投手はとても嫌そうな顔をしている。何があったのだろうか。
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06.03
「さてと! ついたし、もう空いているし。入場も苦労せずにいけそうだな。」
「そう簡単なものではないよ。」
 俺がテンションあげて会場へと歩いていく。それを淡々と答えていくクレイナ、そしてその横で楽しそうに歩いているナーニャがいた。俺は二人の様子を見ながらも、目の前に見える建物を見るだけで興奮が押さえ切れなかった。俺は鞄の中からチケットを取り出して中身がちゃんとあることを確認した。出入り口に到着すると荷物検査が行われていた。俺たちは荷物を取り出して中身を確認させた。クレイナもナーニャも何も無く入ることができた。そしてチケットを係りの人に渡して入場した。
「すげえ…人の数もすごいけど何よりも、ここから見える技術のすごさがハンぱねぇ!」
「やっぱり世界の技術ってすごいわね。私も関心するよ。」
 俺とナーニャはその広々と見せている技術に目を輝かせていた。クレイナも周りを見渡している。
「クレイナ、こりゃすげえだろ!」
「そうね。特にあれ。」
 クレイナは無表情のまま指をさす。俺たちは人ごみの中を迷わないようにゆっくりと歩きながら指さすブースへと向かった。そこには試作品の新機能パソコンがおいてあった。良く見るとパソコンとしての役割だけではなく、その電源によって空気清浄やエアコンなど、数え切れない機能があった。しかもそれが電子機器と魔法石による物理が起こしているものだということに気づいた。
「やべぇ…いつ販売するんだこれ。」
「来年冬、もう少し先ね。」
 クレイナは新機能パソコンに目を凝らせながら答える。といってもなんとなくそう見えるだけであって実際は…真顔のままだ。でも…なんとなく表情に出したいって気持ちはあるのだと思う。
「本当にすごいね、あ! 向こうに私の行きたいブースもある!」
 ナーニャは俺たちを呼ぶように別のブースへと向かっていく。これだけたくさんのものがあると…俺も何かに貢献してみたいという気持ちがある。クレイナもナーニャも何か感じ取ってくれているだろうか。

「お久しぶりです。」
「これはこれは、ジャスタさん。」
「さすがですね、魔力供給のおかげで会社をここまで上げたのですから。」
「いえいえ、なによりジャスタさんの魔力供給があったからこそここまでこれたのですから。」
「まあ、それだけではないよな。」
「ははっ。それに関してですが、こちらに来ていただけますか? すばらしいものをお見せいたします。地下を通っていきましょう。」
「ほう、それはたのしみだ。是非見せてくれないか。」
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06.03
「イェーイ!!」
「盛り上がっていこー!」
 私達はカラオケ大会で盛り上がっていた。私達はアイリングの歌を歌い、アイリングは私達の歌を歌った。このおかげでものすごく盛り上がってくれていた。もしかするとこの効果は大きかったのではないのだろうか。これでファンが増えてくれたら本当にうれしい。
「優勝は私達のものね。」
「いや、私達も負けてません! きっと私達だって!」
 私達はどちらが優勝するかを話していた。これだけの盛り上がりがあれば、優勝の可能性もあるかもしれない。
「らららー。」
「えっ!?」
「うまっ!?」
 いきなりとてつもなく良い美声が聞こえてきた。こんな声で歌える人がここにいるだなんて。なんてハイレベルなのだろうか。でも…どこか聞いたことのある声?
「あ、あれって!!」
 紅音さんが声を出すとすぐにステージの上を見た。そこには…まさか。
「久美さん!?」
「やほー!」
「優衣さん!?」
 まさかと思った結果、目の前にいるのはスノーフェアリーの棚橋優衣さん、そして歌っているのは泉久美さんだった。
「なんで!?」
「久美が歌いたいっていうからね。あの子の歌唱力は伊達じゃないよ。」
「あれは…かなわないわね。」
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06.03
 ブシィ バシン! ストライクバッターアウト!
池之宮「ちっ。」
 池之宮は二打席連続三振、こういうタイプの投手にまったくタイミングが合っていなかった。そして私はすぐにマウンドへと向かっていく。次の回も…ちゃんと守っていかないと。
海鳳「さあ、しっかり守っていこうぜ!」
池之宮「また三振しちまった。」
海鳳「そりゃあんだけ振り回してればそうなるさ。」
 この回の先頭バッターは吉岡、変化球を投げていればきっと空振りをしてくれるだろう。サインはチェンジアップ、あのミットにめがけて投げれば…!
 シュッ ググググッ
吉岡「ふんっ!」
 ギィイイイイイイイン!!!
亜弓「えっ!?」
由紀「なにこれ…飛ばしすぎでしょ…。」
海鳳「でもファールだけどな。」
 ガサッ ファールボール!!
由紀「あんなところまで飛ばすの…。」
 まさかあそこまで飛ばしてくるとは…変化球は苦手ではないのだろうか。だとしてもストレートなら打たれるかもしれないという脳裏がよぎる。でも…ここで投げなければ。
 シュゴオオオ バシン! ボールワン!
吉岡「(うわやっべ、なんだあのストレート。)」
 大丈夫、私は大丈夫なはず。ストレートをしっかりと投げれば…抑えられる!
 シュゴオオオ ブシィ バシン! ストライクツー!
 シュゴオオオ ブン! バシン! ストライクバッターアウト!
亜弓「っし!!」
吉岡「(うっわあたらねえ。)」
 ストレートで三振に抑える。これなら…いける!

 バシーン! ストライクバッターアウト!
亜弓「っし!」
 ギィイン バシン! アウト!!
酒井「よし。」
 私は五回を終えてマウンドを降りた。この回で私は投げるのをやめる。後は次の回からは館川が投げることになる。そして六回、この回から投手が変わる。あの人がマウンドに上がるはずだ。
審判「ピッチャー酒井に代わって羽計。」
由紀「来たね。」
 マウンドには一年生エース、羽計がマウンドに上がっていた。いったいどんなピッチングを見せてくれるのだろうか。世代最高の投手と名高いその投球が…今見れる。
 シュゴオオオオ バシン!
 ストライクワン!
友亀「(や、やばいな。これで高校一年生かよ。)」
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reser42

Author:reser42
自作小説などいろいろつぶやいていきます

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