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08.31
 次のバッターは友亀だ。ワンアウトだからまだまだいろいろと作戦の立てようはある。どんな感じで打っていくのかがカギだ。
 シューーーバシン! ストライクワン!
 綺麗にストレートが決まった。まだまだ戦う気力は失っていない。油断はできなさそうだ。
 グググっトッ パスッ
 ボール!
海鳳「あのフォークはお前でも打てそうか?」
池之宮「あれは初見で投げられたらきついな。でも一度見れば打てそうだな。」
新天「池之宮は芯をはずしても持っていきそうだよね。」
池之宮「そういうお前こそ見た目が子供の割には、身長もあるし腰の回転は強いわ手首は強いわ。」
 ググッ バスン
 ボールツウ!!
新天「子供みたいってのやめてくれない、コンプレックスだから。」
海鳳「まあ褒めているんだからさ。池之宮も言葉には気をつけようぜ。」
池之宮「しゃあねえなあ。」
 ベンチ内の雰囲気はとてもよさそうだ。この良い雰囲気を保つためには私がしっかり投げることも必要だ。
 キーーン!
 友亀の打った打球はライト後方のフライとなった。これならあの強肩でもタッチアップが出来るだろう。
 パシン!
ベンチ内「ゴーー!!」
 私たちがいっせいに声をかけると由紀は全力疾走でホームに突っ込んでいった。
設楽「うらああああああ!!」
 うわっ、ライトからとてつもない好返球が帰って来た。これはまずい。
亜弓「突っ込んで!!」
 私は大きな声で由紀に叫んだ。
 バシン!
 しかしキャッチャーがすでに待ち構えていた。万事休すだ。
由紀「っと!」
 ピョン
 ゆ、由紀が飛んだ! 上に跳ぶというよりはやや外側によりながらの飛び方だ。
塚和「このっ!」
 キャッチャーがタッチしようとする。
 スッ
 間一髪でかわすと着地と同時に手でホームベースをタッチした。
主審「セーーーーフ!」

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08.31
米倉「新天! ホームだ!」
 米倉が大きく叫ぶと新天はサードベースを蹴ってホームへと突っ込んだ。レフトからは好返球が帰って来た。その間に由紀は一塁ベースを蹴って二塁へといった。
 ズサアァバシン!
 クロスプレーになった。これは足の方が速いはず。
 セーフ!
 やった、新天が帰ってきてこれで4点目、4対0だ。しかも由紀は二塁へと到達していた。まだまだチャンスは続いている。
 これだけ点数をもらえると投げる方としても楽になる。すごく嬉しい。私もこれだけ援護を貰ったからしっかり投げなければ。
 そんな中相手チームはマウンドに選手たちが集まっていた。

坂田「相手の勢いがすごいなあ。」
塚和「ここは打たせてとっていこう。」
牛田「くそっ、俺の球は通用しないのか?」
大島「そんなことはねえよ。ただ、相手のリズムに乗せすぎただけだ。」
飯田「そうだ、ここから押さえれば俺達に流れが来るよ。」
牛田「俺だって全力で投げてるんだぜ? それなのになんた、あのバッターたちは。しかも女子にまで打たれて。女子に抑えられて…。」
新田「大丈夫、設楽だって準備は出来ているから。スタミナが切れるまで全力でなげていいよ。」
塚和「全力で投げさせながら打たせてとる戦法に変えていく。たのむぞ牛田。」
牛田「わかった。」

 相手チームの選手がマウンドから離れていった。みんなの目つきががらっと変わっていた。これはさっきよりも厳しくなりそうだ。
 次は七番の米倉だ。どうやってせめて行くのだろう。ん? サインを出している。これは何か作戦があるのだろうか。投手が投げる動作に入った。
友亀「ゴー!!」
 友亀が声をかけた瞬間、由紀は走った。え!? 三盗!?
 シューー コツン
 いや、違う。米倉はセフティーバントをサード前に転がした。
塚和「くそっ、牛田! とったらファーストだ!」
 ピッチャーは捕球するとサードを見向きもせずにファーストに投げた。
 バシン! アウト!!
 まずひとつずつアウトをとりにいった。懸命な判断だ。由紀はサードで止まってワンアウト三塁となった。 

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08.31
 池之宮はゆっくりとホームに戻っていった。これで1点追加、3対0になった。相手も本気を出してきたのだろうが、こっちも勢いがある。このまま点を取れるならどんどんとって欲しいものだ。
池之宮「どうだ海鳳。」
海鳳「恐れ入ったよ。まさかあそこまでふっとばすとは。」
新天「俺も負けていられないな。次は打ってやる。」
 そういって新天はバットを持っていった。このクリーンナップはすごく頼りになる。そして六番にも由紀がいる。どこにいっても抜け目のない打線だ。一年生に良い選手が集まって本当によかった。

 別の観客席から
真壁(まかべ)「甲子園、いけるやん。」
渡良瀬(わたらせ)「なーくん、まだ地区予選も始まってないのにそんなこといわないの。」
真壁「試合みてみろよ。一年生でエース候補といわれている牛田が埼玉の松江学園に打たれているんだぜ。」
渡良瀬「それはそうだけど…。」
真壁「まあ俺が愛知大会で旋風を巻き起こしてやるぜ。」
渡良瀬「かっこいいね。これで負けたら慰めてあげないからね。」
真壁「大丈夫、そんなことないから。」
 ギィイーーン!
真壁「ただ、甲子園であのチームと当たったらどうなるか分からないけどな。」

 新天の当たりは左中間を抜けていった。一塁を蹴って二塁に到達した。二塁打だ。
海鳳「ナイバッチ!!」
伊沢「勢いにのってるよ! このまま点を取っていこうぜ!」
由紀「それじゃあ私も一点入れてくるね。」
 由紀は私にそう言ってバッターボックスに向かっていった。由紀なら1点取ってくれるだろう。私も打てるかな…。
 由紀は右バッターボックスに入った。どうやって点を取っていくのだろう。
 シュゴーーーバシン!
 ボール
 初球はインハイに速い球だった。少々あぶない球とも思えたが、これはバッターの心理をつかった戦法だろう。となると次はアウトロー、ライトは前目のライト線よりにいる。一打席目の当たりを警戒しているのだろうか。そして打ったとしてもそこにしか飛ばないと予測しているのだろう。
 シューーー
 やっぱり外角低めだ!
由紀「よっと。」
 キーーーン
塚和「うそっ!?」
 由紀は外角の球を無理やりレフトの方へ引っ張った。由紀は相手の作戦を打ち砕いた。サードは当然のごとく、反応が遅れて頭上を軽々と越えてレフトへと落ちた。


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08.30
 海鳳がホームベースを踏んでツーランホームラン2対0になった。
海鳳「いえーい!」
由紀「ナイスバッティング!」
新天「完璧だったね!」
 海鳳はニヤニヤしながらベンチへと入っていった。おそらく、ホームランを打てて嬉しいのではなく、恵美先輩に良いところを見せて嬉しかったのだろう。
池之宮「よし、俺も打ってくるか。」
海鳳「大振りするなよ!」
池之宮「うるせえ。」
 そういって池之宮はバッターボックスに入った。
牛田「(完璧に打たれた。最終回まで投げきることなんて考えている暇はない。今ここを抑えなければ。)」
塚和「(これで牛田も本気で投げてくれるだろう。たのむぜ。)」
 私はピッチャーを見るといつもより目つきが変わっていた。本腰をいれたのだろうか?
 シュゴーーバシン!
 ストライクワン!
 さっきよりも速い球だ。おそらく相手投手は完投するつもりで投げていたのだろう。けれど海鳳の当たりを見てそんな状況じゃなくなってきたのかもしれない。こんな状況で池之宮は打てるのだろうか?
海鳳「なんで俺にはその球を投げなかったんだよー。悔しいなあ。」
 海鳳はふてくされた顔でベンチの柵によりかかった。
海鳳「まあアイツなら打つな。相手がすごいほどアイツはヤバイしな。」
 ふてくされた顔から一転、池之宮の話になるとニヤニヤし始めた。海鳳には何が見えているのだろうか。
海鳳「日高、羽葉。次アイツ打つから見ておきな。」
亜弓「えっ?」
由紀「おっけー。」
 次打つって、まだ投手は投げていない。なんで…。
 シュゴーー
 また速い球!
 ガキィイイイン!!!
海鳳「ほらね。」
 池之宮が放った打球は完全にホームランコース。しかも場外にいきそうだ。ライトは一歩も動かない。
 バサッ……
 審判が腕をグルグルと振った。ホームラン。信じられない距離だ。横を見ると由紀が口あんぐりとしていた。アレは化け物と呼ぶべきか、怪物と呼ぶべきか。

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08.30
沖田「日高、調子良いな。」
米倉「これならまだまだ連続三振とれるんじゃないか?」
亜弓「そんなことないよ。これからどうなるかなんて分からないし。」
海鳳「安心しろ、この回でホームラン打ってやるから。」
由紀「恵美先輩のためにでしょ?」
海鳳「ち、ちげえよ!」
 そういって海鳳はバッティングの用意を始めた。
 四回の表、この回は沖田が先頭バッターだ。沖田ならこの投手を攻略してくれそうだ。しかし相手はエンジンがどんどんかかってきている。早めに攻略しなければ…。
 シューーーバシン!
 ストライクワン!
 やはり球が速くなってきている。これはピッチャーの調子が良くなっている証拠だ。本当に大丈夫だろうか。
 ググッ キィーーン!
塚和「なっ!? ライト!」
 外角のカーブに逆らわず打った打球はライト前に跳んでいった。
海鳳「ナイスバッティング!」
池之宮「上手いな。」
新天「沖田、ナイス!」
 沖田は右手でガッツポーズを取った。
海鳳「よっしゃ! 初球から思いっきり行くぜ!」
 そういって海鳳は左バッターボックスに入った。あれ? さっきの打席では右打席に入っていたはず。何故変えたのだろうか。
海鳳「恵美先輩! 見ていてください!」
 し、試合中にもかかわらず。しかもバッターボックスに入りながらアピールって、何なんだこのテンションは。
友亀「日高、よく見て置け。」
 横で友亀が真剣な表情で言った。何かあるのだろうか。左に変えた理由でもあるのだろうか。
 ググググッ
 いきなりフォークだ!
 カキイィーーーーン!!
亜弓「あっ。」
由紀「うわー。」
友亀「いった。」
 打った瞬間ソレとわかる当たりだった。打球は綺麗な放物線を描いてバックスクリーンに直撃した。海鳳はバットを綺麗に投げて走っていった。
恵美「す…すごい。」
千恵美「惚れた?」
恵美「ま、まだよっ!」
亜弓「ナイスバッティング!」
伊沢「すげぇぜ!!」
 海鳳はガッツポーズをした。それは嬉しさと…恵美先輩に向けてだった。あの中でも頭の中は恵美先輩で一杯なのか…。すごすぎるよ、海鳳。

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08.30
「おい、元気ないぞ。」
 体育の着替え中、俺は生田に方をポンポンと叩かれて呼ばれた。
「あぁ…すまねえ。」
「なんだ? 好きな人でも出来たのか?」
「う、うるせぇ。」
 図星だ。しかし好きだけれども朝のあの状況のことを思い出すと顔が上げられなくなる。
「白羽根にもついに好きな人できたか。」
「誰なんだ。」
 そういって教室に残っていた2・3人の男子が寄ってきた。これは答えるまで外に出られなさそうだ。どうせ好きな気持ちは変わらないんだ。
「…六道。」
「六道?」
「六道撫子だよ。」
 俺が口を開くと生田たちは口をポカンとさせた。やっぱり彼女の魅力を知らない人たちだ。
「ほら、アイツの目って青色に輝いてみえるじゃん。」
 俺は一生懸命に説明したがさらに生田たちは驚いた様子に変わっていった。
「え? アイツって目茶色だけだぜ。青色なんてどこにも見えないじゃねえか。」
「なんで? 生田には見えないのか?」
「いや、全然。」
 ソレを聞いて確信した。あのネットに書かれていた女性は六道のことだった。本人にも直接聞いたが他人から聞くと確実に分かってくる。
「熱あるんじゃねえか?」
「ねえよ。」
「それにしても白羽根が六道だなんてなあ。」
 そういって生田たちは教室を出て行った。六道…。俺は胸が苦しく感じた。

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08.30
イラスト案01-8a-ps


キャラクター紹介
名前 六道 撫子(ろくどう なでしこ)
誕生日 7月26日 15歳 高校一年生
身長154cm


無光闇無(むこうあんむ)という名で絵師活動をしている女の子。その評価は高く、マンガを主に絵画や原画など絵に関することはなんでもできる。しかし、あまりにも有名すぎて周りからは期待の目が高く又、方向性が定まらないことに賛否両論が出されている。そのせいで彼女自身の心は廃れている。だれか寄り添ってくれる人を見つけたいものの、相手を傷つけてしまわないかを常に考えている。


今回は輪遊さんに描いていただきました!ありがとうございます!
輪遊さんのpixivページ
輪遊さんのツイッター

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08.28
「…えっ?」
 彼女は涙を残しながらかすれた声で驚いた。勢いでいってしまった自分にも驚いている。でも言ったなら最後まで言わなければ。
「俺、あの後六道のことを調べたんだ。たしか同人誌やっているんだよね。それに六道はいろいろとすごい人だってわかった。でも世間は賛否両論だった。……それ見て辛いか?」
 俺は最後の言葉を恐る恐る言った。彼女はうつむいたまま答えた。
「……辛い。」
 その言葉が俺の心に重くのしかかってきた。六道は相当辛い思いをしている。
「だよな……だから俺が心の支えになってやるよ。」
「…でも、それじゃあ白羽根君にも迷惑かけちゃう。ほかの人に迷惑かけるのが一番辛いから。」
「俺は迷惑じゃないよ。俺はもう一度笑顔の六道が見たいんだ。」
「…っ。」
 六道は目をうるうるさせながらこちらを見てきた。そんな目で見られると抱きしめたくなるじゃないか。
「……ごめんね、すごく…すごく嬉しいのだけど今はこの状態だから…。」
 そういって彼女はトボトボと歩いていった。そして最後に一言残していった。
「返事は…今日の帰りでお願い。」
 返事は…今日の帰り…。俺はそこまでの時間がとてつもなく遠く感じた。

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08.28
 これでツーアウト、八者連続三振だ。先輩たちとの紅白戦みたいに最初は三振を取れている。次の回から同じように三振をとれるかどうかが合宿の成果の試されるときだ。でもその前に今目の前のバッターをしとめなければ。


設楽「すまねえ。」
塚和「ダメだったか。」
設楽「しんじられねえ、あんな球見たことねえ。」
牛田「それは分かってるから。それより、次は打てそうか。」
設楽「あぁ。あんなハイペースで投げてりゃそう長くは持たないだろう。」
坂田「そしたら俺達でも捕らえられそうだな。」
設楽「ワンテンポ早く始動したほうが良いかもな。」
大島「それって、いつもより早めに振った方が良いってことか?」
塚和「そうなるな。」
牛田「たのむから早めに点は取ってくれよ。抑えている俺だって大変なんだからな。」
設楽「分かってるって。あの球の速いアイツから打って、この試合終わらせてやるぜ。」


 バシーーーン
 ストライクバッターアウト!
亜弓「ふぅー。」
 最後は高めのストレートで空振り三振にとった。これで九者連続三振、上出来すぎる。このまま抑えていけば後ろが打ってくれる。
由紀「ナイスバッティング!」
 由紀がうしろからグローブでポンと叩いた。自然と笑顔がこぼれる。もし三振が途絶えても後ろが守ってくれる。これなら大丈夫!
瞳「亜弓ー!由紀ー!」
 上のベンチから声が聞こえた。見上げるとそこには真希と瞳がいた。そしてその横には千恵美先輩と恵美先輩もいた。
真希「頑張って!」
由紀「がんばるよ!」
 私たちが挨拶してると後ろから全力で走ってきた人がいた。
海鳳「恵美先輩! ホームラン打つので見ていてください!」
恵美「はいはい、わかりました。」
 か、海鳳。そのテンションの変わりようは一体何なのだろう。

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08.26
「……また眠れなかった。」
 今日も目覚めは悪かった。六道のことを考えていて頭がいっぱいだった。結局あの後はメールを返信していない。六道は怒っているだろうか。それとも悲しんでいるのだろうか…。
 食が進まない。喉に通らない。六道のことを考えているからだろうか。なんか…俺の心が泣いているようだ。
「あれ? あまり食べないね。胃でも悪いの?」
 お母さんが声をかけてくれる。でも理由なんていえない。気持ちが原因なんだとおもうけれど、それが胃にまで来ているのだろうか。俺はパンとサラダを少し食べただけで家を後にした。

 ゲッソリ

 うげー、なんて体調の悪さだ。目の前がクラクラする。今日俺、死ぬんじゃねえのか。足取りもあまりよくないし、視界がいつもと全くちがう。こんなんで学校行って大丈夫なのだろうか。
「お、おはよう。」
 そういって後ろから弱々しい声が聞こえてきた。振り向くとそこには悲しそうな顔をした六道がいた。
「おはよう…。」
「大丈夫?」
「あぁ、気にしないで。」
 すると六道は目に涙を浮かべながら言った。
「私の…せいだよね、眠れなかったのって。」
「え?」
「だって、私があんなメールを送らなければ白羽根君に苦しい思いをさせないですんだのに。」
 そういって六道はポロポロと涙をこぼしていた。その目には藍いバラが見えたが、それは前に見た様子とはまったく別の苦しみにあふれた様子だった。そうか、彼女はいろいろな辛いことを背負って生きている。本当は嬉しいことなんだろうけど、期待というプレッシャーが重くのしかかって。それが原因で彼女の心が…。
「っ……。」
 俺も涙が出てきた。何故だろう、彼女の気持ちを知ってしまうとこのまま放っておくわけにはいかなくなってしまう。守ってやりたい。そんな気持ちとともに涙も出てくる。俺の好きになった人なんだ。彼女のことを守ってやらなければ。俺は勇気を振り絞って口をあけた。
「六道…俺が守ってやろうか?」

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08.26
 ストライクバッターアウト!
 よし、これで七者連続三振だ。相手の流れは私が断ち切ってみせる。でも次のバッターはそういかなそうだ。八番の設楽が入った。どうしてかはわからないけど彼から何か特別な雰囲気が感じられる。友亀も彼にはクリーンナップより気をつけろといわれた。一筋縄ではいかなかそうなバッターだ。それにしてもなんでこんなバッターが八番に入ってるのだろう。本来ならもっと上のはず…。でも私は思いっきりなげるだけ。目の前に相手がいるんだから!
 シューーー キン!
 ファールボール
 バッターは振り遅れたけれど、いきなり当ててきた。これは相当大変そうだ。
設楽「(なんだ今の球は。バッターボックスに入ってびっくりってやつだ。当てることはできたけど、どうやって打つんだ、これ。)」
由紀「ピッチャー勝ってるよ!」
 そうだ、前に飛ばされなければ良いことだ。たとえ打たれても後ろが守ってくれる。だから私は思いっきり投げるっ!
 シューーーバシン! ボールワン!
友亀「惜しいよ!」
 良いコースかと思ったけれど、外れていた。でも相手は目が追いついていない様子も見える。これなら抑えられる!
 シューーーキン!バシン! ストライクツウ!
 ファールチップ、当てられているけど前にも飛ばされていない。これなら…。サインは全力ストレート。思いっきり…投げ込む!!
 シューーブン バシン!!
 ストライクバッターアウト!
設楽「くそっ。」
亜弓「っし。」
私は軽くガッツポーズをとった。

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08.25
レシア「持って来ました。」
 レシアはケースを専属の係員に渡した。
係員「ありがとうございます。途中戦闘していたあの人たちは全員逮捕しました。」
リレン「ご苦労さまです。」
時槻「そういえば中身って何だったの?」
 時槻が平然な顔をして聞いてきた。
心音「な、なんでそんなのこと聞くの!?」
時槻「え? だって気になるじゃん。」
若丸「そういうのは聞いてはいけないことだってあるんだよ。」
田垣内「おいおい…。」
係員「隠すようなことでもなさそうですし、お話いたしましょう。この中には犯罪者などのリストが書いております。その中で何処にいるか、今どんな状況かという情報が入っているファイルなのです。これが奪われてしまうと、いろいろと大変なことになりますからね。」
レシア「警察が持つ資料だからなくしたら大変なものは全てですからね。」
係員「そうですね。」
 そういうとレシアはスタスタと歩いていった。
田垣内「お、おい。どうしたの?」
レシア「帰るわよ。だって依頼は渡すことでしょ? 終わったんだから後は報告するだけよ。あなたたちは先に帰ってよいからね。」
 そういってレシアはダッシュボードを使わずに飛んでいった。まったくだぜ。


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08.25
※注意……実際の出来事とは関係ありません。小説内の出来事のみです。


 西東京内である一年生が話題を呼んでいる。それは東上高校の一年、西門透(にしかど とおる)『1年』だ。ここまで練習試合を続けてきたが、打率は5割で盗塁も一試合平均2.5回成功。しかし驚くべきところは出塁率9割という数字だ。彼はボールをカットすることによって相手の球数を増やし、ファーボールを誘う戦法である。周りから見れば卑怯な手にも見えるが、監督は「彼にカットされて球数を増やされたくなかったら敬遠するしかない。相手に苦手意識を植え付けることによって戦略の幅が広がる。」と語っている。
 彼はこのカット作戦は嫌だと思っておらず、これが自分の最大な武器だと自覚している。ただ、彼は「自分には力がまだついていないのでこれしか出塁する方法がないのです。もっと自分の体が恵まれていたら普通に打っています。」と少々悲しげに答えた。
 自分の体格を知ってそれを武器にする。これ以上に驚異的な武器はないだろう。今後、甲子園に出たらさぞかし話題を呼ぶだろう。

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08.25
 次は七番のキャッチャー塚和だ。キャッチャーだから私の投球を見て戦略を立ててくるだろう。しかも相手はさっき三者連続三振と波に乗っている。このまま波に流れさせてはいけない。この流れは私が断ち切る!
 シューーーバシン!
 ストライクワン!


真希「先輩たちの試合、勝てそうですかね?」
千恵美「まだわからないよね。一点は取ったけどこの後がどうなるかどうか。」
恵美「それにしても美琴先輩と三由先輩だけが2・3年生の試合の手伝いなんて理不尽よね。私たちは1年生の試合を見てきてって。」
瞳「でも1年生だってきっと良い試合してると思いますよ!」
真希「たしか亜弓が先発で投げていたよね。それなら大丈夫だね。」
千恵美「でも相手も相手よ? どうなるか分からないよ。」
恵美「そうね、強豪相手にどこまで戦えるか。」
真希「由紀もでてるよね。」
瞳「あ、そうだね! 由紀は本当にすごい人らしいからね。きっと活躍できるよ!」
千恵美「それはそうと、一年といえば海鳳。あいつ恵美に気があるみたいだけど、恵美はどう思っているの?」
恵美「どうって? 私は恋愛には興味ないわよ。『恋愛小説』なら興味あるけれども。」
真希「あのすごいアプローチですものねえ。」
瞳「好きなんですよ! 恵美先輩のことが!」
恵美「好きねえ。今後の様子次第かな。私がいつ好きになるかなんて分からないし。でも途中で『ちょっと心配ですがブルペンには杉内がいます』みたいなヘマしたら興味なくなりそうだけどね。」
千恵美「恵美ってところどころでネタを突っ込んでくるよね。」
真希「トゥールールットゥットゥールー♪」
瞳「何歌っているの!?」
恵美「杉内ポロリのテーマね。」
千恵美「もうやめようよ。悲しくなってくるよ。」

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08.24
 目の中に藍いバラの見える…。これって世界中何処を探しても六道しかありえない! しかも日本人ならなおさらだ。彼女はこれがコンプレックスなのだろうか。でもコンプレックスのようには全く思えない。あんなに綺麗な目なら誰だってひかれる。彼女に注目があつまるはずだ。俺は恐る恐る続きの文章を見た。
『無光闇無の生み出される作品はマンガ界から絶大な期待を寄せられている。またそれ以外の風景画や、絵画の才能もあり、世界から注目を浴びている。』
 無光闇無、これが彼女のペンネームだろうか。そこまで注目を浴びているところもすごい。たしかにこれなら期待されるわけだ。しかし彼女のあの様子は何だったのだろう。もしかして期待されすぎということなのだろうか。もう少し下に回していくとコメント欄があった。そこには…。
『写真のどこを見ても青い目なんてみえない。』
『目の中にバラなんてありえない。あったらむしろ怖い。』
『茶色だろ。』
 え? なんでだ。俺が見てもたしかに六道の目は藍くてバラが見えたはず。いったいどういうことなんだ?
 俺は不安になってきたのでもう少し彼女のことを調べることにした。ある程度探すと項目を見つけた。
『無光闇無、何故ひとつのジャンルに絞らない。』
『何処へ行く、無光闇無。』
 彼女の行動はここまで見られているのか。しかしここまで叩かれる理由はいったいどうしてなのだろう。彼女は何か悪いことをしたのだろうか。彼女へのただの嫌味なのではないだろうか。それにしても一番の疑問は彼女の目が茶色に見えるという人が俺とあの記事を書いた人にしか見えないのだろうか。俺は考えても分からなかった。

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08.24
由紀「おっけ、それでいいよ。」
 そういって出迎えてくれたのは由紀だった。
亜弓「なんで私はバットを振らなくてよかったの?」
由紀「怪我とか怖いからだよ。」
亜弓「でも私はあまり怪我しないよ。」
由紀「そうとは言っても、私はソフトボール出身、亜弓は軟式野球出身でしょ? 自打球が当たったらとても痛いよ。怪我するのは当たり前だと思う。怪我しなくても何かしらで必ず投球に影響が出ると思うよ。だから気をつけて欲しかったの。」
 そういって由紀はグローブを私に渡した。そして由紀は友亀のところに近づいていった。
由紀「ねえ、この回の前のキャッチボール今だけやらしてくれる?」
友亀「ああ、かまわないよ。」
 そういって由紀は自分のグローブをはめてベンチを出た。
由紀「亜弓っ、やろう!」
 そういって由紀はテクテクと歩いていった。なんであんなに由紀はやさしいのだろう。そんなことを疑問に思いながらキャッチボールをした。
 パシーン
 パシーン
 由紀のミットから良い音が響く。普通のグローブなのにミット並の良い音が出ている。恐ろしい。いったいどんなセンスの持ち主なのだろう。
友亀「………。」
 友亀も目を点にして無言のまま見ている。友亀でさえもあのセンスには驚きを隠せないのか。やっぱり由紀って何者なのだろうか。本当に羨ましい。
 ストライクバッターアウト!
 あ、あるぇ?伊沢はあっけなく三振をしてしまったようだ。相手の牛田投手がどんどん調子が上がってきてるのだろうか。これは私がキッチリ抑えなければ…。
由紀「リラックスしていこう。」
 そういって由紀はボールをぽーんと投げて守備についていった。

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08.22




キャラクター紹介 
名前 梨子下 恵美(なしこした めぐみ)
誕生日 3月2日 二年生
身長155 体重?kg
マネージャー

高校二年生の先輩マネージャー。成績は学年一位。さらには生徒会長をつとめる。両親に有名国立大学出身を持つ。よく千恵美と喧嘩をするが、影で彼女のことを羨ましがっている。二人そろってダブルツンデレという勝手な設定がきまってしまった。

絵はyukijiさんに描いていただきました!ありがとうございます!
yukijiさんのホームページ

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08.21
由紀「ナイスピッチング!」
 由紀が私の背中をポンポンと叩いた。私と由紀は顔を合わせてニッコリと笑った。由紀がいるだけで私のムードも上がっていく。その期待に私も答えていく。由紀がいるからこそ私もいるんだ。
友亀「日高、俺の次だろ? 準備しておけ。」
亜弓「はいっ。」
 私は急いでヘルメットをかぶっていった。

由紀「亜弓。」
 私がバッティンググローブをはめていると由紀がやって来た。
由紀「もし友亀が塁に出たらバント、出なかったら無理に打ちにいこうとしないで。」
亜弓「わかった。でも打ちにいこうとしないってどういうこと?」
由紀「亜弓は今投手でしょ? 怪我されたら困るからだよ。打てそうな球だけ振ってきて。」
 バシーン ストライクバッターアウト!
 私が準備を終えたころには友亀が三振に倒れていた。
由紀「わかった? 言った通りにするんだよ。」
 そういって由紀はヘルメットにコンッと軽く触っていった。打てそうな球だけ…でもどういう意味なんだろう…。

館川「おしかったな。」
友亀「おぉ、すまねえ。」
館川「球がどんどん良くなってきやがるな。」
友亀「クリーンナップに任せるのが一番だろう。あと羽葉にも。」
館川「なあ、お前なら投手の気持ちってのが分かってくれると思うんだけどさ。」
友亀「あぁ。」
館川「悔しいよ、先発で投げれないのが。」
友亀「……。」
 ガチャッガチャッ (キャッチャー防具をつける音)
館川「俺だって何も無しで合宿を終えるのはいやなんだ。ここでアピールしてベンチ入り…いや、エースナンバーだって貰いたいんだ。」
友亀「だな。皆が必死こいて背番号を貰いたいだろうからなあ。」
館川「だから、この試合で俺は特訓していたある新変化球を使おうと思っている。それは――――友亀、お前なら止められるか?」
友亀「あぁ、もちろんだ。」
館川「頼んだぜ。この試合で本当のエースは俺だってみせつけてやるぜ。」


 ツーストライクツーボール。決して打ちやすいカウントではないけど、打とうと思えば打って良いカウントだ。でも由紀からの指示は打てる球だけ打っていけ。そういわれても…。すでにピッチャーは足を上げている。
 シューーーー バシン! ストライクバッターアウト!
 結局一回も振らずに三振になった。しかも球は全部厳しいところだ。本当にこれでよかったのだろうか…。

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08.21
 あの後俺は六道とは別れて自宅に帰った。帰るとすぐに俺は六道にメールした。返信が来るまでの間を使ってお風呂に入ろうとした。入ろうとしたその時にメールが来た。いったいどんなメールが来るのだろう。俺はウキウキしながら携帯を開いた。
『六道です。今日はありがとうございました。でも私とお話していて楽しかったでしょうか? 私は心配で仕方がありません。
ごめんなさい、一人でネガティブ思考に入ってしまって。
でも私と一緒にいても楽しいことは無いと思います。人を傷つけてそれでおしまいになってしまいます。
ごめんなさい。 END』
 なんだ、このメールは…いったい六道に何があったんだ。あんなに元気だった六道が…。いつも一人でいる理由って一体何なんだろう。あんなに綺麗な目をした女の子なのに。
 俺は携帯をじっと見つめることしか出来なかった。返信なんて出来ない、怖かったからだ。俺のせいで彼女の嫌な思い出が思い出されたというのなら、俺はなんて最低な奴なんだろう。これ以上メールを送ったら彼女を傷つけることになってしまう。だから止めた。なぜ俺は勇気が出せなかったのだろう……。

 俺は風呂からでるとすぐにパソコンをつけた。彼女のことを調べるからだ。俺は名前ではなく、彼女の特徴から調べることにした。青い目だけではたくさん出すぎてわからなくなってしまうだろうから、俺が感じた「青いバラが見える目」として調べた。そしたらすぐ上には彼女の特徴らしきものの項目が出てきた。
『もしかして……藍いバラの目 少女』
 俺はこれだと思いすぐにクリックした。そこには彼女の特徴らしきことがたくさん書かれていた。彼女自身の写真はないけれど、あんな特徴を持った女性なんて六道たった一人しかいないだろう。俺は移動した先の大見出しを見た。
『見える人には見える! 目の中に藍いバラが見える有名同人作家少女!!』
 なんだ…これは!?

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08.20
 由紀のかわいい笑顔を見た後、私はマウンドに向かっていった。とちゅうニヤついてしまいそうになったが、マウンドにたってまでそんな様子はみせられない。恥ずかしすぎてそんなことができるわけがない。気を引き締めていかなければ。
 次は四番の坂田だ。けっこう身長が大きい。甘いところに投げたらもっていかれそうだ。でも今日の私なら全く問題ない。思いっきり投げるだけ!
 シュゴーーーバシン
 ストライクワン!
 よし、これならしっかり抑えられる。
坂田「(しんじらんねえ、なんだあの球は。)」
 シューーー ブシィ! バス! ストライクツウ!
 うわ、強振。当たったらひとたまりもないけど、当たらなければどうということはない。友亀がしっかりリードしてくれる。大丈夫、落ち着いて私。
 シューーー バシン! ボール!
 高めにストレートが外れた。でもこれはサイン通り。次は…スラーブを低めからボール球へ。タイミングをはずすように!
 グググッ
坂田「うおっ。」
 ブシィ! バシン! ストライクバッターアウト!
亜弓「ふぅー。」
 私は一息入れた。これで四者連続三振。ここまでできるなんて、自分でも驚いている。でもこれが私の武器なんだ、誇りに思わなければ。
 次は五番の野口だ。ここも気をつけていきたいけど、今の私ならなんとか切り抜けられそうだ。このまま連続三振を積み重ねていきたい。

坂田「牛田、ありゃあ本物だ。これから全部全力でいかないとヤバイぞ。」
牛田「わかった。打つ方もしっかりするが、投げる方も全力でいくぞ。」
塚和「どうだった?」
坂田「打席に入ってみてびっくりって感じだ。ノビもある、変化球もあの球速差ではきつい。とにかくストレートを打ち崩すには相当苦労しそうだ。」
設楽「俺は粘りうちに徹した方が良いか?」
飯田「それはやめておけ。」
設楽「じゃあどうするんだ?」
森口「カットしようにもカットが難しいんだよ、あの球は。」
設楽「つまり打つつもりで全て振れということか?」
坂田「そうだな。」
塚和「俺たちが設楽を下位打線にわざと置いた理由、わかってるよな。」
設楽「まかしておけ。」

 シューーー バシン! ストライクバッターアウト!
 やった、これで五連続三振! 投げていてとても気持ちが良い。次のバッターも三振に抑えたい、早く投げたい。そんな気持ちが湧き出てきた。
 次は六番ピッチャーの牛田だ。ここも落ち着いていけば問題ない。おちついて…でも思いっきり!
 シューーバシン! ストライクワン!
 シューーバスン! ボール
 シューーバシン! ストライクツウ!!
 淡々とストレートを放るが相手打者はボールをじっくり見るようにしていた。何か策があるのだろうか。もし球筋を見て次につなげるためだとしたらストレートを投げ続けるのは作戦にまんまとはまってしまう。でもキャッチャーの友亀はストレートのサインが出ている。信じて投げて来いみたいな、そんなどっしりと構えた様子から伺えた。これなら思いっきり投げても心配ない!
 シューーーー ブン! バシン!!
 ストライクバッターアウト!
亜弓「ふしー。」
 私は息を吐いてにマウンドを去っていった。これで六者連続三振。見られているという気持ちもあったけど指示通りに投げれたからこの結果につながっているのだと思う。私のストレートは簡単に打たせるわけにはいかない!

設楽「どうだった?」
牛田「信じられねえ。あのストレートは捨てた方がよさそうだ。」
設楽「そんなにか。」
塚和「牛田、準備しておけ。」
牛田「おう。」
設楽「(なんでこんな球が打てないのだろう。横から見ている限りとくに変わっている様子はないけど。打席に入ればわかる? そんなもん来た球打てばよいだけだろ。なんだよもう。)」

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08.19
海鳳「ナイスバッティング!」
池之宮「俺達…なんか辛いよ。」
沖田「辛いです…。」
新天「何さりげなくネタいれてるんだよ。」
伊沢「何でや!阪s…」
沖田「ごめん、振った俺が悪かった。」
伊沢「えぇ…。」
 ベンチ内では嬉しさと悔しさ? が混じっていたが皆意気投合していた。入って一ヶ月ちょっとだというのにすごい統一感だ。私もこの中に入れているだろうか…。
 ツーアウトランナー二塁でバッターは米倉。相手投手もすごいけどここはなんとしても点を取ってもらいたい。
 シューーバシン! ストライクワン!
 うわ、球が速くなった。これは由紀の影響なのだろうか、目が覚めたのだろうか。そうだとしたらこれからどんどんすごくなっていくだろう。本当に大丈夫だろうか。
 シューーーバシン! ストライクツウ!
 バシーーーン! ストライクバッターアウト!
 米倉があっけなく三球三振になってしまった。恐ろしい、気合が入るとあんなにも変わるなんて。ちょっと怖くなってきた。
米倉「すまねえ。」
由紀「しかたないよ。それにしてもなんで私のときにあんなに思いっきり投げてくれなかったのだろう。気合入っているようには見えたけど。」
海鳳「それがアイツの癖だよ。」
由紀「えっ。」
亜弓「どういう意味?」
海鳳「アイツは最初から強い奴だと知っていても打たれるまでは気持ちまで分かっていても本気が出せないタイプなんだ。つまり打たれれば打たれるほどリミッターが外れていく感じだ。でもリミッターが全て外れた状態で打てればもう何も怖いものはない。だからどんどん打っていかなきゃな。」
由紀「つまり、私はめっちゃ良い仕事をしたってこと?」
海鳳「そうだな。」
由紀「ニッヒッヒ。」
 そういって由紀は私の方をみて笑った。な、なんて可愛いのだろう。


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08.19
「私はこっちなんだけど一緒かな?」
 六道が指を指した。その方向は俺が帰る道とほぼ一緒だった。
「あれ? 一緒じゃない?」
「本当に! ならよかった。」
 そういって六道はテクテクと歩き始めた。よく見ると今まで見てきた彼女とは全く違う雰囲気が漂う。あんなにクラスの中では目立たない人だったのに、いろいろと知ってしまうとこんなに一人だけ輝いて見えるようになるなんて。俺はやっぱり恋に落ちたのかも知れない。
「あ、ここから曲がるんだ。」
 そういって六道は曲がる方向でとまった。
「そっか。じゃあここでお別れだな。」
「うん。もうちょっとお話ししてみたかったけどね。」
 俺はその言葉にピクンと反応してしまった。これはチャンスなんじゃないか? メールアドレスなどを聞き出せばきっと良い方向に迎えるかもしれない。よし、ここは考えるより実行だ!
「なあ六道、もしよかったらメールアドレス交換しないか?」
「えっ? 私と? う、うん! いいよ!」
 そういって彼女はピョンピョンと飛び跳ねながら携帯を出し始めた。そんなに嬉しかったのか。これはこっちもひゃっほおおおおお!! って叫びたくなる。こんな嬉しいことはない。
「私ね、こういう風に友達とメールアドレスを交換するのは始めてなんだ。」
「そうなの?」
 そういいながら俺達は赤外線を使って交換した。それにしてはとてもなじんでいるかのように手際よかった。
「私はいままで仕事のお話とかでしかメールはつかってなかったから。」
「仕事?」
 俺は少々驚いて聞いてみた。仕事なんてやっているのか?本当に六道っていったいなにものなんだろう。

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08.18
 空振り三振を取った私はピョンと跳ねてベンチへと帰っていった。
由紀「ナイスピッチング!」
 由紀が近づいてきてハイッタチを求めてきた。私はそれに答えてパシンと叩いた。
友亀「いいね! 変化球もキレているよ。」
亜弓「ありがとう。」
 私は皆に笑顔で出迎えられた。すごくうれしい。皆のためにも、自分のためにも頑張らなければ。私はジャグからコップにスポドリを入れて口に含んだ。スポドリがこの暑さの中、体中にに染み渡る感じがする。それが私の中にある燃料を補給しているかのようだった。
 二回の表の攻撃は四番池之宮からだ。彼の力ならどんな投手でも打ってくれるはず。どうやって打つのだろうか。
 シュッ ググッ ブシィ!! パシン
 ストライクワン!
 …あれ? 外に外れるスライダーを強振した。力んでいるだけなのだろうか。
 シュッ ググッ ブシン! パスン
 ストライクツー!
 もしかして、変化球が苦手なのだろうか。全くタイミングも振る場所も違っている。このままでは…。
 グググッ ブン! 
 ストライクバッターアウト!
 やっぱり。最後はフォークボールに空を切らされた。池之宮にも弱点があるなんて。これは結構致命的かもしれない。でも次は五番の新天だ。彼ならきっと…。
 ブン! バシン
 ストライクワン!
 あれ? 変化球を空振りした。まさかと思うけれど、彼も苦手ってことはないと思いたい。
 キーン!
 やった、変化球をとらえた! …けどセカンドが両手を挙げた。
 パシン アウト!!
設楽「いいぞいいぞ。ツーアウト!」
塚和「怖くないぞ! 落ち着いていこうぜ!」
 これは完全に相手のペースだ。なんとかしないと私も大変になってくる。でもどうすれば…。
由紀「亜弓! 私に任せて!」
 そういって由紀はバットをクルクル回しながらバッターボックスへと移動していった。そうだ、由紀ならなんとかしてくれる! 練習のときだって、試合だってあんなにたくさん打っている由紀ならきっと!
新天「くそっ、芯はずしちまった。」
池之宮「はぁ~。」
海鳳「お前がため息つけることか?」
池之宮「お前もアウトじゃねえか。」
海鳳「俺は外野まで飛ばしたぜ。」
 だ、ダメだ。ちょっと頼りなく思えてくる。この先が不安になってきた。大丈夫なのだろうか。
塚和「 (こいつ、妙に不思議なオーラが感じられるな。甘いところいったらやられそうだな。厳しくいこう。) おーし、皆しまっていくぞ!」
設楽「おーし、バッチコーイ!」
坂田「どっからでもこい!」
 皆が気合を入れている。由紀はあの中で打てることができるのだろうか。でも由紀なら…あれ?何度私は不安になったり安心したりしてるのだろう。ちょっと落ち着かなければ。
 シューー バシン! ボール
 いきなり厳しいところにストレートが放られた。警戒しているのだろうか。
 シューーー バスン! ボールツウ!
 また厳しいところだ。由紀は目が良いからミートと選球眼がすごいのだろう。
塚和「 (こいつ、目がついていけるのか? よし次はいきなりだが決め球を使うぞ。)」
牛田「 (マジで? まあアイツの考えていることは合ってることが多いからな。警戒しているのか。それとなんだ、この何処にでも投げたら打たれそうな雰囲気は。こいつ絶対にヤバいぞ。)」
 ピッチャーが足を上げて投げた。
 グググッ
 フォークだ!
 キーーーーン
塚和「ファースト!」
 芯を捕らえた打球は一塁の頭上に。ファーストは大きくジャンプするが…。
飯田「うわっ!」
 グラブの上を越えていった。
 ポテン
審判「フェア!」
由紀「よっしゃあ!!」
 打球は一塁線に落ちてフェアになった。いきなりフォークを打つなんて、すごい! さすが由紀だ。
米倉「よし走れ!」
 由紀は打球をみて二塁へと走って行った。
牛田「設楽!」
設楽「うっらああ!」
 ライトからものすごいレーザービームが飛んできた、このままでは由紀が!
由紀「よっと!」
 由紀がヘッドスライディングをした。しかも何この遠い距離からのスライディング、まるで飛んでいるかのようだ。
 セーーフ!!
 タッチプレーにはならずに普通にセーフになった。
由紀「あれ? そんな急がなくて良かったかな。」
亜弓「ナイスバッティング由紀!」
 私が大きな声で呼ぶと由紀は右手で親指を立ててニコニコしていた。

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08.17

 皆が部活に移動して教室に誰もいなくなったことを確認した俺は、集合場所となっている河川敷の階段の場所まで小走りで移動していった。
 河川敷に到着すると、六道が階段に座りながら本を読んで待っていた。
「ごめんな、待たせて。」
 俺が声をかけると六道は本をパタンと閉じて立ち上がった。
「大丈夫だよ。それじゃあ帰ろう。」
 そういって俺たちは階段を登っていった。
「六道っていつごろからそういう系にはまりだしたの?」
 俺は事前に考えておいた話題を持ち出した。
「私は3年前かな。たまたま売っていた本を読んだらそれが面白くて面白くて。それ以来いろいろと調べて買うことにしてるんだ。」
「へぇー。」
「白羽根君はいつから?」
「俺? 俺は2年前からだよ。親が元々そういう系が好きだったからもっと前から読んでいたりとかはしてたけど、本格的に興味持ち始めたのは2年前だったんだ。」
「へえ~。そしたらさ、同人誌とか売っているイベントとかは行ったりするの?」
「ああ、去年の冬行ったよ。」
「本当!? 実は私もなんだ!」
「マジか! もしかすると会ってたかもな。」
 意外な事実を知ることができて、どんどんと彼女のことを知ることができる。それにしてもこんなに早く共通点を見つけることができて本当によかった。しかし会話は弾んでいくが、気づかぬうちに駅のところまでついてしまった。

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08.17
友亀「ナイスピッチング!」
由紀「いいよ、いい感じだよ!」
 この強豪率いるチームでも私の球は通用する。これならもしかすると甲子園だって…。いや、甲子園は絶対に行く!
 次は二番の森口。当てることが上手い選手だと海鳳が教えてくれた。でも私は自分自身の投球を見失うことがないようにすれば問題ないはず。私は思いっきり投げるだけ!
 シュゴーーーバシーン!
 ストライクワン!!


飯田「しんじらんねぇ、はえぇ。」
大島「こっちから見るといつも打っている速さと同じように見えたが、そんなに早く感じたか?」
飯田「いつの間にかボールが放たれているようにみえるんだ。」
坂田「なんじゃそりゃ、もうちょい分かりやすく説明しろよ。」
飯田「説明のしようがねえんだよ。」
塚和「たしかお前、振り遅れていたよな。」
 バシン! ストライクツゥ!
野口「おい、森口も振り遅れているぜ。」
設楽「投げ方じゃないか。あいつ変な投げ方してるから俺達にはなれていないのかもしれない。」
 シューーーバシン! ボール!
坂田「まぁ…言われてみれば…たしかに。」
牛田「打席に立ってみないと分からないところは出てくるはずだ。そうじゃないとヤバイことになるぞ。」

 シューーーー ブン バシン!!!
 ストライクバッターアウト!
 やった、また三振だ。私のストレートは生命線みたいなものだ。これで全て抑えられるなら絶対的な武器になれる。…抑えてみせる!
 次は三番の大島。池之宮が戦ったことがあると聞いたけど、流し打ちとカットが上手いと聞いた。でも私のストレートなら問題ないとも言ってくれた。なら思いっきり投げるだけ!
 シュゴーー ブシィ! バシン!
 ストライクワン!!
 よし、振り遅れている。これなら問題ない!
 シューーー キン! ファールボール。
 当てられた。さすが強豪校なだけあってすごいけど私の球にはなかなかタイミングが合っていない。これならストレートでも…ん? 次のサインはスラーブを低めに? ストレートではなく、変化球。たしかにストレートをボンボン投げていたら打たれるだろう。でも実践で始めての変化球。上手くいくか。でも変化球でも思いっきり投げるだけ。足を上げて…踏み込んで投げる!
 グググッ ブン! バスン!
 ストライクバッターアウト!!
 変化球に全くタイミングが合わず空振りだった。


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08.16




キャラクター紹介
名前 棚橋 優衣(たなはし ゆい)
誕生日 8月29日
身長155cm 体重42kg
アイドル

大人気アイドルグループ、「スノーフェアリー」のリーダー。センターを良く勤めている。カッコカワイイ性格から女性のファンが多いが、男性ファンもいる。学校でも彼女の周りにはたくさんのファンが集まるが、彼女自身はついてくるファンにはタジタジ。しかし普通に振舞ってくれる生徒に対してはとても優しい。男性に混じって頑張っている亜弓や由紀を見て自分の心に火がついて、チアリーダーをやりたいと志願してきた。

今回はおなかいたい。さんに描いてもらいました!ありがとうございます!
おなかいたい。さんのpixivページ 注意!R-18画像多めです。
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08.14
塚和「森口!!」
森口「おっけえ!!」
 フォークを読んでいた海鳳はいとも簡単にフォークボールを当てた。打球はセンター方向にグングンと伸びていく。
伊沢「はいっちまえ!!」
米倉「いや、ギリギリだぞ。」
 たしかに少しずつ失速しているかのように見える。風で押し戻されているのだろうか。それでも粘り強くバックスクリーンへとすすんでいく。
森口「取れるけど何処まで飛ばすんだアイツは。オーライ!!」
 センターが両手を挙げてガッチリとキャッチした。これでスリーアウトチェンジだ。
新天「惜しかった。」
池之宮「よし、守備につくか。」
友亀「皆気合いれていけよ!」
 攻撃が終わるとすぐに守備についていった。皆は気持ちを切り替えて守り抜こうとしている。私も負けないようにしなければ。まずは投球練習だ。
 シューーーーバシーン!!

名古知多ベンチ内
設楽「女性の殻を破ったバケモノだな、アレは。良い球してるし早そうだ。140ぐらい出てるんじゃねえか?」
飯田「でもその球速だったら俺達だって練習してるじゃん。」
森口「まあな。変化球がすごいのかどうか分からないけど、ストレートはとらえられそうだな。」
牛田「それにしても最近の女性は、どいつもこいつもヤバイやつばかりだな。」
塚和「ちょっと男としてはイラつくよな。」
坂田「意地見せてやろうぜ!」
飯田「おっしゃ! まかせろ!」


 最後の一球を投げると友亀がセカンドに送球する。頭だけではなく肩も良い。さすがキャッチャーだ。ボール回しが終わると池之宮からボールを返球された。
由紀「しまっていこー!!」
友亀「それは俺の仕事だ!! 気合入れていくぞ!」
皆「おぅ!!」
 私のバックには仲間たちがいる。これなら私も心置きなく相手に全力で投げれる。こんな強敵と戦えるなんて嬉しいことだ。全力で立ち向かう!
 一番は飯田。まだ相手の選手がどんな感じか分からないから友亀は手探り入れてくるだろう。初球のサインは全力ストレート。おもいっきり!!
 シュゴーーーバシーーン!!
 ストライクワン!
飯田「なっ!?」
設楽「おい、ど真ん中だぞ!」
友亀「(よしよし、戸惑っている。)日高、いい球だ!」
 よかった。バッターが入っても今日は球が走っている。これなら…。
 シューーーバシーン! ストライクツウ!!
 高めだがストレートが見事に決まった。バッターはここまで一回も振っていない。サインは低めのストレート。三球で決めに…いく!
 シューー ブン! バシーン!!! ストライクバッターアウト!!
亜弓「っうし。」
 三球三振、私は右手で軽くガッツポーズを取った。

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08.13
レシア「そっちはどう?」
 レシアは通信機器を取り出してリレンと更新を始めた。
リレン「問題なく片付けたよ。まったく、もうちょっと手ごたえのある相手とやりたいよ。」
 どうやら余裕だったらしい。そんな実力が俺にも欲しいぜ。
時槻「倒した敵はどうするの?」
心音「警察の方がなんとかしてくれるのでは?」
若丸「大正解だな。さっそく後ろから援護隊が来てくれた。」
田垣内「俺達はどうするんだ?」
レシア「そのまま目的地に移動よ。リレン、引き続き見張りたのむわよ。」
リレン「らーじゃ!」
 リレンは確認するとまた空中を移動しはじめた。それにしてもあの移動方法は一体何なのだ? 俺は出来そうもなさそうだ。
レシア「さあ、ダッシュボードだしてまた行くわよ。」
 レシアが言うと俺達もすぐに移動を始めた。敵たちは全員気絶している。これなら警察も楽に逮捕することができるだろう。俺たちは目的地に急いでいった。


レシア「ついたわ。」
 俺達は警察本部の目の前までついた。
 バシューー…
 後ろからリレンが6階建てビルから飛んできた。着地する前に足のブーツのジェットによって軽い足取りで着地した。
リレン「皆はいいわね、体力を使わなくて。」
レシア「でもあなたのおかげで楽に戦えたわ。」
リレン「さんきゅ。」
 この二人は息が合うな。いつも学校では一緒にいるというわけでもないのに、ふとしたときには二人のコンビが組まれる。やっぱりうちのエースと上位勢たちはすごいや。
時槻「私はもうちょっと戦いたかったなあ~。」
 そういって時槻は人差し指一本で逆立ちを始めた。
レシア「時槻、アナタは羞恥心がないのですか。いくらスパッツをはいているからってそれはいけないよ。」
時槻「ごめんごめん。でもレシアだって黒ストッキング? パンスト? 着て戦ってるじゃん。戦ってるときはスカートヒラヒラしてるよ?」
レシア「戦っているときにスカートを気にしている暇なんてないわ。むしろ見ている人がいたら即効で殺すわ。」
田垣内「おぉ…こえぇ。」

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08.13
 次は二番の沖田だ。相手投手もなかなかやり手みたいだ。これは大変そうだ。
伊沢「名古知多の一年だけれども、結構守備とか鍛え上げられているよ。」
池之宮「とくに調子付かせたらいけないな。」
由紀「私なら、打てるよ。」
海鳳「まじか!? というか軽々といえるところがすげぇよな。」
 ベンチ内の会話がものすごいことになっている、しかしその間にも沖田はツーストライクと追い込まれていた。
海鳳「追い込まれたぞ!」
 それはあおりなのだろうか。でも海鳳の言うことだから相手が決めにきているぞってことなのだろうか。
 シュッ グググッ! ズバーン!
 ストライクバッターアウト!
 フォークボールだ。分かっていても打てないというのはこういうことなのだろうか。
沖田「すまねえ。」
新天「悪くないよ。相手のフォークがどれだけすごいかが分かっただけでよかったよ。」
 たしかにそうだ。アレをとらえるのは至難の業だ。さて、どうやって攻略していくか…。
友亀「日高、キャッチボールだ。」
亜弓「はい。」
 私は友亀に呼ばれてキャッチボールを始めた。その間に三番の海鳳がバッターボックスに入った。
 シューーーブン! バシン! ストライクワン!
 あれ? なんであんなに甘い球なのに空振りしたのだろう。
 シューーーブン! バシーン! ストライクツゥ!
 まただ。なんで打てる球なのに空振りしたのだろう…。あっ。私は海鳳を見ると海鳳は笑っていた。もしかして、わざと空振りをしてフォークボールを誘っているのだろうか。
 ググググ!!
 やっぱりフォークだ!
 キーーーーン!!!

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08.13
「え? いいのか。」
 そういって俺は渡してくれた本を手に取った。
「すっごく面白かったよ! ネタバレだからあまり多くはいえないけどあの女の子の秘密がばれちゃうってところからが面白いよ!」
「おお、そんな出来事があるのか! それは楽しみだな。」
 俺達はなぜかと本の内容のことで大盛り上がりした。女子とここまで盛り上がって話したのはいつぶりだろうか。いや、したことないのじゃないか? 俺は。
「そうそう、その子がね!」
 キーンコーンカーンコーン
「あっ、チャイム。」
 六道はちょっと残念そうに言った。休み時間残り五分というチャイムだ。この様子を他の人たちに見られたら、どう説明のしようもなくなってしまう。俺と六道は急いで自分の席に移動していった。他の生徒たちがゾロゾロと入ってくる。ほかの人たちは俺と六道が一人で食べていたのだと思っていた。何故なら俺と六道にはいままで話すような接点なんてなかった。知り合いでもなければ友達のつながりでもない。彼女はよく一人でいるからだ。ちょっと可哀想にも思えるが彼女がほかの生徒のところによらず、一人で本を読み、誰かが近づけないかのようなオーラを出しているからだ。そんな俺と六道が教室内でお話しをするわけがない。そう生徒たちは思っているだろう。

 キーンコーンカーンコーン
 最後の授業終了のチャイムが鳴ると生徒たちは大きくため息をついた。しかし、俺と六道以外の生徒たちはこれから部活だ。でもすぐには帰れない。皆が部活に行ってくれなければ俺達はばれずに帰ることができないからだ。六道を見ると、ニコニコしていた。学校であんな笑顔はなかなか見せてくれない。俺は期待に胸を膨らませていた。

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プロフィール

reser42

Author:reser42
自作小説などいろいろつぶやいていきます

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