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09.10
「おはよう。」
「おっは!」
 私は朝早くに起きた。アリスはそれよりも早く起きているようだった。私はカーテンを開けて外を見る。そして目の前のドームを見た。今日はここで…最高のライブを披露することが出来る。そのために今日までしっかりと練習をしてきたんだ。私たちなら…出来る!
「おはよう。」
「ねむひ…おはようー。」
 恭花さんも楓も起きてきた。私は大きく息を吸ってはいた。そして気合を入れて笑顔になる。振り返って皆の顔を見ると笑っていた。私は最大の笑顔で笑う。
「今日はがんばろう!」
「もちろんだよ!」
「頑張りましょう。」
「最高のライブにするよー!」
 私たちは笑いあっていた。そしてご飯を食べる準備をする。今日はなにもかもが、気持ちが高ぶっている。この気持ちをライブにぶつけたい!
「おはようございます。」
「おはよう!」
 私たちの目の前に紅音たちと優衣さんたちが座っていた。しかしなぜいるのだろうか。
「今日は一大イベントだからね、私たちも観客として盛り上げていきたいと思うよ!」
「私も、応援しに来たわよ。頑張ってね。」
「はい、頑張ります!」
 私は笑顔を見せると向こうも笑顔で返してくれた。この笑顔を…皆に届けるために。頑張らなければ!
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03.24
「おまたせしました。」
「うわぁ! すごい!」
 まず恭花さんが注文をしたロースカツ定食がやってきた。量もすごいがそのおいしそうな盛り付けがすごかった。お味噌汁とご飯はお代わり無料、漬物がついて750円だから安い。恭花さんは目をキラキラさせてカツを見ていた。
「こちら油淋鶏定食と和食定食ね。」
「オー! これは最高においしそう! 写真とって宇宙に送らなきゃ。」
「私のはいろんなが入っているんだけど日替わりなの。今日は刺身もついているんだ!」
 二人ともとてもおいしそうなものがやってきている。そしてすぐに私のものもやってきた。
「こちらがから揚げ定食ね。」
「す、すごい量。それにとてもおいしそう!」
 量も女子にしてはかなり多いものだった。だけど、それに負けないほどのおいしそうなから揚げ。こんなにおいしそうなお店を見つけることが出来て本当に良かった。
「いただきまーす!」
 私たちはまず漬物と野菜から食べ始め、味噌汁を飲む。
「あ、この味噌汁良いね。けっこう濃い味で私は好き!」
 味噌汁がとてもおいしい。これはメインも期待できそうだった。私はまず鳥のから揚げを何も付けずにまず食べ始めた。
「ん……うまい!」
 肉汁が口の中で広がってサクッとした食感、そして何も付けずにでもこの良い味付け。とてもおいしい!
「楓、ありがとう!」
「いえいえー!」
 楓は嬉しそうな顔で笑っていた。その笑顔は私達全員に現れていた。
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11.20
撫子、そろそろいくぞ。」
「わかったー。」
 撫子は景色を眺めているのをやめて俺の所へと近づいていった。そして俺の隣にくっついて歩き始める。
「3か月ぶりだけど秋に変わったから違うよね。」
「ああ、そういえば高校一年生の時もここに行ってたよな。」
「あったね。あの時もきれいだったよね。」

 俺と撫子は過去のことを思い出しながら歩き続ける。一年生の時、そういえばあの時は記憶を失ったりしてたっけな。でも…思い出せたおかげでこうやって撫子とずっと一緒にいられる。それが幸せでうれしかった。そして…これからもっと幸せな日々が続いていく。
「フランスの後はドイツだっけ? たしか展覧会が開かられるのって。」
「そうそう。10日後だね。」
「なんか俺、ヒモみたいになっているな。」
「そんなことないよ。」
 撫子はえへへと笑いながらギュッと俺のほうを抱きしめてた。俺もやさしく抱きしめる。
「私の大事なパートナーなんだから。秘書とプロデューサーも任せているんだから。」
「まあ…そうだよな。この後ヴィクトリアも来るんだろ? 何時ごろになりそうなんだ?」
「そうね…。もう少しだと思うよ。」
 俺と撫子はヴィクトリアが来るのを待つ。それに…久々に生田や目黒、藤浪と磯見にも会うことができる。もしかすると姫宮さんもやってくるといってたから…一年ぶりだなぁ。皆も結婚しているって話だし…ヴィクトリアの相手と姫宮さんの相手も気になる所だ。
「あ、でもね…ドイツで展覧会終わったら…いったん産休に入ると思うから。それまではここで一緒にいようね。」
「ああ、たしか…3月頃出産予定だっけ? その時は俺がいろいろとお手伝いしながら仕事をしないといけないよな。」
 俺は撫子のお腹を見る。今年結婚して、子供を授かった。まだ目立つほど大きくなってはいない。しかしこれからがもっと大変な時期になりそうだけど…撫子と一緒なら問題ない。薬指にはめている指輪が輝いて見えている。ずっとこの笑顔が見れることが本当に幸せなことだ。
「名前は…決まっているか?」
「私も今は考えているところ。だけど…二人で納得する名前にしようと思うの。それでもいいかな?」
「ああ、もちろんだ。」
 撫子は笑って返事を返してくれた。ずっと…一緒にいること…それが本当に幸せで…幸せで。
「ヘーイ! 撫子!」
「ヴィクトリア! 6月以来ね。」
 ヴィクトリアは走って撫子の所へと向かっていく。そして後ろにはやさしそうで大きな身長の男性がいた。何処かで…見たことが。
「こんにちは。もしかして…今話題を呼んでいる外国人漫画家の。」
「どうも、マークです。お久しぶりですね。」
 日本で今大人気の漫画を描いているマークさん、その人とヴィクトリアが結婚したのか。とても良い人だから幸せな家庭を築いてくれそうだ。ヴィクトリアも大人びているが性格はやっぱり変わっていない。それがヴィクトリアらしいというか。
「赤ちゃんできたのですネー! 出産する時は呼んでくださいネー!」
「うん、ありがとう。」
「おー! 拓斗!」
「お久しぶりだな!」
 遠くから声が聞こえてくる。そこには生田と磯見がやってきた。ずいぶんと大人っぽくなっていた。生田に至っては俺と同じ身長になっている。やっぱり…こういう友達がいて本当によかった。ずっと仲良く続いていく友達はそういない。
「撫子!」
「久しぶり! ドイツの展覧会では一緒になるよね。」
「美幸! 香織!」
 目黒と藤浪がやってきた。二人とも左手の薬指には結婚指輪をはめている。こうやっていつも仲良くしていた仲間たちが結婚することになるとうれしい気持ちでいっぱいになった。いつまでもこの幸せが続いてほしい。ずっと…いつまでも。
「こんにちは。」
「あ、姫宮さん!」
「どうもです。」
 姫宮さんが結婚相手らしい男性の方を連れてきてやってきた。とてもまじめそうでやさしそうな人だ。きっと良い結婚生活をおくっていそうだ。
「みんな…集まったね。本当にありがとう。」
「いえいえ、それよりも妊娠おめでとう! 早く子供みたいよ!」
「でも最初に見るのは私ネー!」
「それはないよ、俺が一番最初に見るんだ。だって俺は撫子の夫だからな。」
「えへへ、皆仲良くしようね。」
 俺たちはかつて高校で仲良くしていたかのようにお話し始めた。六道の目には藍のバラが、だけどもうか細くない。愛のバラが咲いている。俺たちはいつまでも…そう、幸せに過ごして…。
「拓斗。」
「何?」
 撫子が俺の顔を見て笑った。そして…いつものようにあの言葉を言ってくれた。


「大好きだよ。」


 そう…ずっと。俺も…大好きだ。俺たちは…幸せに生きている。そして…これからも…。いつまでも…。


「大好きだ。」




あわらさんに描いていただきました!ありがとうございます!

あわらさんのpixiv
あわらさんのツイッター


あとがき

 皆さん、最終回までお付き合いありがとうございました。初めての長編を完結させることができました。本編としては完全にこれで終了ですが、まだ企画があったり要望があればアナザーストーリーも考えています。次回作の報告もいずれさせていただきます。
 最後になりましたが、本当にありがとうございました。
 これからもよろしくお願いいたします!

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11.20
 六道は夕日に照らされて風で髪が靡いている。まるで…藍いバラをみているかのように。だけど…それは弱々しく、か細かった。
「六道…。」
 俺は独り言のように小さく呟いた。それに気づいた六道は振り返った。その目は涙で溢れ出ていた。俺はゆっくりと六道に近づいていく。
「…見る?」
 六道は一枚の紙を俺に渡す。俺はその絵を見る。クラスの皆が描かれた絵だ。その世界観に引き込まれそうになる絵は言葉を失ってしまうほど凄かった。だけど…。何故だろうか。そこには六道の姿は無かった。
「六道。なんでこの中に居ないんだ?」
「私は…この中には入れない…。」
「どうしてだ…?」
 六道に絵を返すと机の上に置く。まるで自分は入りたくないと言っているかのように。
「私は…この中に入ってもいいのかな…。」
六道は泣き始める。弱った心を必死に支えるかのように。何で俺は守れなかったのだろうか。何故こんなにも苦しんでいる六道を…。
「六道も入るべきだよ…。」
「私なんか入れないよっ! さっきのも見ていたでしょ!? あの中に入れずに…。私は!」
「六道!」
 俺は六道の肩をガシッとつかむ。六道の…藍色の目が見える…。そこには…。
「…バラ?」
「えっ…。」
 バラが…見える?そしてもう一つ…撫子…。
 チャリン
 六道の首から何か出てきた。藍色の…ペンダント…?あれ…何かが入って…くる。時間が急にゆっくりになって…。
「拓斗…。」
「待って!」
「えっ。」
 六道の声にはすぐに反応できた。だけど何か来そうな気が。これは…。

『これって…ネックレス?』
『撫子のために用意したんだ。その目に合うように藍色のを。』
『うれしい…ありがとう!』

「クリスマス…プレゼント?」
「拓斗?」
 そうか…俺は六道とクリスマスデートを。思い…出せる。

『 ねぇ、見てみて! この道の景色、とても綺麗だよね! 』

 これは…。秋のデート? その間には姫宮さんを助けるために。

『 ヴィクトリア・レーフグレーン!! 六道撫子!! 』

「そうだよな。俺はイギリスに行ったんだよな。」
「そうだよ…。拓斗…!」

『どう、私の水着…。似合っている?』

 最近のことから思い出していく。俺は…。俺は…。

『 ……えへへっ。私からキス…しちゃった。まだ口は勇気が出ないから…頬に。 』

「夕日とキスが…。」
「そうだよ、拓斗…!」
 まだ…思い出せる。俺が思い出したいのは何故六道と付き合うことに。そして好きな理由…。

『 何で私のことを優しくしてくれるの…。私はそんな好かれるような人じゃないよ…。 』
『 六道のことが…大好きだから。 』
『嘘つかない?…うっ…こんな私でもいいの?…ひぐっ…。』
『あぁ、もちろん。』
『 約束…だよ。 』

 大好き…。俺は…六道のことを…。

『 今日はありがとう! 明日も学校でね! 』


「……撫子…。」


 俺の目から涙が溢れ出てきた。俺は撫子の顔を見て心が癒されていく。俺は…撫子のことを…。
「拓斗…。」
「あぁ、今までごめんな…やっと…思い出せたよ。撫子。何故好きになったのかを。そして…一生撫子のことを守ることを…。」
 俺は顔をしわくちゃにさせながら泣く。撫子の顔は嬉しさでいっぱいになっていた。か細い藍のバラと…明るい撫子、そして優しい愛が…。
「もう…心配かけないからな。ずっと一緒だ…。」
「うん、いつもの拓斗に戻って…。良かったよ…。」
「撫子…。」
「拓斗!」
か細い藍のバラ2
 撫子は俺に抱きついた。強く…だけど優しい…。辛い思いをしてきた俺は強く抱き締める。
「ありがとう…ありがとう…。」
「これから…ずっと一緒だよ…。」
「ああ。」
 俺は抱き締めたまま顔を近づける。そして優しくキスをする。撫子の心がまるで綺麗になっていくかのように…。もし神様がいるのなら本当におれは恵まれている。こんなにもタイミング良く…。感謝、感謝だ…。
「白羽根!」
 後ろから友達たちがやって来た。俺は笑った。こんな仲間たちと出会えたことが奇跡だと。そして…永遠のパートナーが目の前にいる。撫子は泣きながらも俺に笑顔を見せた。

「大好き!」



 目の前には世界一最高の笑顔でいる撫子の姿があった。




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11.19
「それじゃあみなさん、今日は楽しみましょう!」
 俺たちはコップを持ってそれぞれパーティーを楽しみ始めた。リクリエーションでビンゴ大会をしたりして盛り上がっている。しかし俺と六道は何故かその中になじめずにいた。六道のことばかりが頭の中をよぎっている。分かっているのにもかかわらず、周りの空気を壊してしまいそうだった。六道は端っこによって一人でいる。藤浪はその様子を見ているが、この辛い表情の中で一緒にいさせるのは余計苦痛なのだと思い、呼ばなかった。俺も…生田と磯見から呼ばれていたが俺は声を返すだけで入ることができなかった。…なんて情けないんだ俺は…。

 俺は荷物をまとめて帰ろうとした。六道の姿はそこにはない。もう夕方だ。いつまで廊下で考えていたのだろうか。もう…あいつとはかかわりを持たないほうが…その方が六道にとっても良いだろう。もう…俺は。
「帰るの…?」
 聞いたことある声が後ろから聞こえてきた。そこには目黒の姿があった。それだけじゃない。生田や磯見、藤浪や姫宮さんまでいた。
「私の大事な友達を…見捨てるの? あなたが好きになった子を…捨てれるの!?」
「俺は…そんな資格なんてないよ。」
 俺の言葉を聴いて藤浪が近づく。そして大きく手をあげて…。
 パシン!!
「それでも…それでも撫子の彼氏なの!? 付き合い始めた頃の…あの時の白羽根は何処に行ったの! 私は……私はそれじゃ…なんだったのよ!」
 藤浪が泣きながら俺の胸倉をつかんで問いかけてくる。顔を見ることができない。どうしようもない俺だ。
「俺は…お前がいて本当によかったんだ。記憶が失う前も後も…お前はお前だ。だから…いってきてやれ。」
「思い出せるさ。愛情があれば…。そして…本当に好きだという気持ちを伝えるんだ。」
「私は…白羽根くんを巻き込まなければ…こんなことにはならなかった。撫子にも…本当に悪いことをしたと思う。私は…何も出来ない弱い人間だよ。でもね…あの時の白羽根君は強かったよ。その時に戻って欲しいとずっと思っているよ。今の心の中はボロボロだと思う。だけど…取り戻せるチャンスよ。…教室に行って。」
「六道…いるのか。」
 姫宮さんが教室に六道がいることを伝える。俺は…伝えなきゃいけないことが…。あの時の…そう、初めてあった時のこと…思い出すために。
 ダッ
 俺は走り出す。六道のいる教室へと。俺は…六道がいなければ…あいつも…俺がいなければ…そして。全てを思い出すための…最後のチャンス。
 ガラララッ!
 ドアを開ける。そこには…一人ぽつんと座っている子が…六道がいた。
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プロフィール

reser42

Author:reser42
自作小説などいろいろつぶやいていきます

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