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09.11
みちる「これでいったん皆さんとはお別れですね。」
衣世「それで先輩たちはこれで中学は引退ですか…。」
 私たちは帰る準備をしていた。荷物をまとめた私たちはすぐに宿を出ようとしていた。
湯子「ねえ、皆はこの後進路どうするの?」
 湯子が突然声をかけてきた。たしかに…私たちの進路はどうするのかをまだ決めていなかった。今後…ソフトボールはどうするかということだと思う…。
夕菜「私はもう決まっているよ。神奈川の強豪校に行ってソフトボールで日本一になること。もうお誘いが来ていたんだ。」
由紀「そうなんだ! 頑張ってね!!」
 進路が決まっている人もいるみたいだ。夕菜さんはこのまま野球を続けていくみたい。私は…本当のことを言うべきかな…。
湯子「私は新潟の方に呼ばれているの。だから…向こうで挑戦してみようと思う。」
夕菜「新潟か! そしたら全国大会で当たることになるね!」
 二人とも進路を決めているみたいだ。私は…どうすれば良いのかな…。
巴美羽「私はもう…甲子園優勝を目指しているよ。」
湯子「高校野球に挑むの!?」
夕菜「まあ巴美羽ならできそうかもね。」
みちる「がんばってくださいね!」
衣世「それで…由紀は?」
 私は……答えるべきだよね…。
由紀「私はね、巴美羽と同じ。甲子園を目指す。だけど巴美羽とは同じチームにならない。巴美羽を倒して私の野球がどのようなものかを見せる。」
巴美羽「ほう。」
由紀「そして…両親のために…プロ野球選手になる。」
湯子「……さすがね。」
みちる「由紀先輩ならできます! 頑張ってください!」
衣世「私も…そうしようかな!」
 皆もそれぞれ目標を持っているみたいだ。それに向けて…頑張るしかない。
巴美羽「どう、落ち着いてきたか?」
由紀「少しはね…。でも両親のために頑張って見せるよ。」
 私は巴美羽の手を強く握った。言葉は交わさなかったけどお互いに分かっているようだった。あとは…甲子園の舞台で戦うだけ…!
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09.10
 湯子は大きくガッツポーズをとった。その瞬間、キャッチャーや内野陣、ベンチの方からも多くの人が飛び出していった。そして皆で喜びを分かち合っていた。私もその輪に入ろうと全力でマウンドの方へと向かっていったが途中で足を止めてしまった。巴美羽がその輪に入ろうとせずに整列しようとした。
「巴美羽…。」
「なにー? 私はいいのよ。こうやって優勝したのを見ることができただけでそれでいい。」
「巴美羽は……本当はソフトボールが好きなの?」
「大好きだよ。そうじゃなかったらやるわけないじゃない。でも…私が目指してるのはそれじゃない。努力しないイチローと呼ばれるなら野球で見せようと思うの。それも男子のいる高校野球で。」
「そうなのね…。なら私も野球やるわ。」
 私と巴美羽は横に並んで喜んでいる所を見た。この喜び…やっぱり私もあれだけ思いっきり喜びたい。
「私も野球をやって…最高のプレイヤーになってみせる。それが…両親へのもう一つのプレゼントかな。」
「じゃあこの優勝はそのうちの一つのプレゼントか?」
「そう。…だから巴美羽も一緒に行こう! ほらっ!」
「うわっ! ちょっと!」
 私は巴美羽の腕を握って輪の中へと入っていった。巴美羽は戸惑いながらも回りにもまれていた。それによって巴美羽はため息をつきながらも少し笑顔を見せていた…。お父さん、お母さん。私は…ソフトボールで頂点をとったよ。でも…今度は私自身の活躍をみていてね。
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09.08
 バシーン! ストライクバッターアウト!
絵里香「ツーアウト! あと一人だよ!」
 完全に自分たちの流れになって試合が進んでいった。巴美羽はもう何か吹っ切れたかのように余所見をしている。もう試合が決まったかのような顔をしている。仮にも相手はアメリカ代表。なのにあの態度は…。でも彼女のおかげでここまで圧倒的な試合に変わったんだ。文句言える所と言えない所が混ざってもどかしい。
湯子「ふぅ。」
夕菜「私たちも気合いれていくよ!」
 夕菜さんが声をかけると巴美羽以外は声を出した。相手チームの人たちも必死に声を出しているけど気持ちだけが空回りしているように見える。動きが全く持って勢いのあった時よりも無い。このままいけば本当に…。
 シューー バシン!
 シューーー ブン バシーン!
 ストライクツー!
 あと一球という所まで追い込んでしまった。このまま試合が終わってしまうのだろうか。それとも…。
みちる「あと一球です!」
衣世「さっさと終わらしましょう!」
 湯子がもう一度深呼吸をして投げる体制に入る。そして…
 シューーーー ブシィ バシーン!
 ストライクバッターアウト!
湯子「ったあ!!」
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09.07
みちる「やったよ!」
由紀「ナイスバッティング。」
 ギィイイイン!
衣世「よっと!」
 ギィイイイン!
 打ち出した私たちの打線は止まることがなかった。それよりは相手のリズムが完全に崩れていった。巴美羽のバッティングは完全に相手を崩す力を持っている。立ちなおそうとキャッチャーや守備陣が声をかけても、投手がやられてしまうと無意味になってしまう。恐ろしい選手だ。今が味方でよかったと本当に思った。嫌な奴だけど…野球に関しては本気なのかもしれない。
巴美羽「あー、ねむっ。」
 そんなことは…なさそうかもしれない。
 ギィン バシン アウト!!
 ようやく攻撃が終わった。しかしこの回だけで一挙8点。この嫌な雰囲気は投手だけでなく野手にも伝わっていた。このままなら…簡単に勝ってしまうかもしれない。
 シューーー バシン!
 ストライクバッターアウト!
湯子「よし。」
 そして良い流れが完全にこちらに回ってきた。湯子のピッチングがいつもの力強さが戻ってきた。このままなら…勝てるかもしれない…!
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09.06
 巴美羽は笑いながらベースを回っていった。これで…逆転。この逆転は大きい。しかもそれが巴美羽からの逆転。圧倒的な実力差でホームランを打った。
巴美羽「ナイスバッティング! 私っ!」
由紀「なによそれ。でも珍しいほど喜んでいるわね。」
巴美羽「だってこうやって楽に打てたのが嬉しかっただけ。」
 巴美羽のこの心強いというか適当というか…でもこれがチームを逆転に導いてくれた。これで逆転だ。
衣世「さすがだね!」
みちる「すごいバッティングでした!」
夕菜「さすが四番ね。」
湯子「ナイスバッティング!」
 ベンチの皆から声をかけられていた。巴美羽はヘラヘラしながらベンチへと戻っていった。これは…巴美羽なりのモチベーションなのだろうか。私はみちるの打席があるのですぐに試合を見た。
ジャスミン「……。」
 私はその瞬間にゾッとした。巴美羽のバッティングは相手投手のモチベーションを変えてしまう…ものすごいものなのだと分かった。
 シューーー
みちる「(棒球!?)」
 ギィイイイイン!
 ポーン!
衣世「おおお!」
 みちるまで簡単にホームランにしてしまった。みちるは嬉しそうに手を上げてベースを回っていく。巴美羽の存在がこれだけ大きいとは…。相手の投手を崩すというのはこういうことなのか。
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